「帝国ホテル東京」の建替えを含む(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画は総延床面積110万㎡の超巨大開発!総投資額は6000億円?


東京都千代田区の「内幸町一丁目街区」で巨大な再開発が動き出しました。内幸町一丁目街区の関係権利者10社は、2021325日にまちづくりの方針に合意し各種関係機関との協議を進めていくことを発表しました。 計画地は6.5haで、街区を3地区に分けて工事を進め、2028年度から順次完成する予定で、2037年度以降の全体完成を目指しています。

開発規模は、高さ230mの超高層ビルを3棟に、帝国ホテルの新本館140mを加えた超高層ビル4棟、延べ床面積は合計110万㎡で、総事業費はおそらく6000億〜8000億円に近い規模になると思います。

 

【出展元】
→三井不動産>「内幸町一丁目街区」におけるまちづくり方針の合意について
→帝国ホテル>帝国ホテル東京 建て替え計画の実施方針及び基本合意書の締結に関するお知らせ
「(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画(南地区)」環境影響評価書案
「(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画(中地区)」環境影響評価書案
「(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画(北地区)」環境影響評価書案

 

 



開発スピードもメチャクチャ速く、3棟の230mの超高層ビルは2028,2029、2030年度にそれぞれ竣工します。帝国ホテルの本館は少し遅れて2036年度の完成となっていますが、10年もかからずにこれだけの規模の開発が行われる事は驚きです。国家戦略特区恐るべし。

 

 

1:北街区


北地区(約2.4ha)は、帝国ホテル東京の「本館」と「タワー館」が建て替えられます。延べ床面積は2棟合わせて約42万㎡です。

a)新本館
地上29階、高さ約145mで、帝国ホテルが単独で新たなグランドホテルに建て替えます。工期は2031~36年度を予定しています。

b)ノースタワー(新タワー館)
地上46階、高さ約230mで、既存の帝国ホテル解体した後、土地の共有持ち分の一部を三井不動産に譲渡して、2社共同でオフィスや商業、サービスアパートメントが入る建物を整備します。工期は2024~2030年度で、概算事業費は2000~2500億円程度を見込みます。

 

 

 

2:中街区


中地区(約2.2ha)は、地上46階、高さ約230m、約37万㎡の超高層ビルとなります。現在、NTTグループのビルが点在していますが、これらをオフィス、商業、ホテル、ホール、産業支援施設などの複合街区に再整備します。2029年度に主要建物を完成させる予定です。

 

 

3:南街区


南地区(約1.9ha)は、地上43階、高さ約230m、約31万㎡の超高層ビルとなります。現在、東京電力ホールディングス(HD)本社などがありますが、これをオフィス、商業、ホテル、ウェルネス促進施設などの複合街区に再整備します。主要建物の完成予定は2028年度の予定です。

 

 

 

計画概要


名 称 (仮称)内幸町一丁目街区 開発計画
所在地 東京都千代田区内幸町1丁目1番他
最寄駅 都営三田線「内幸町」駅、東京メトロ千代田線・日比谷線「日比谷」駅
建築主 NTT都市開発株式会社
公共建物株式会社
第一生命保険株式会社
株式会社帝国ホテル
東京センチュリー株式会社
東京電力パワーグリッド株式会社
日本電信電話株式会社
日本土地建物株式会社
東日本電信電話株式会社
三井不動産株式会社
敷地面積 約6.5ha
地区名 北地区 中地区 南地区
新本館 ノースタワー
階数 地上29階 地上46階 地上46階 地上43階
高さ 約145m 約230m 約230m 約230m
敷地面積 約2.4ha 約2.2ha 約1.9ha
延床面積 約42万㎡ 約37万㎡ 約31万㎡
主要用途予定 グランドホテル オフィス、商業、サービスアパートメント等 オフィス、商業、ホテル、ホール、産業支援施設等 オフィス、商業、ホテル、ウェルネス促進施設等
主要建物完成予定 2036年度 2030年度 2029年度 2028年度
全体完成予定 2037年度以降