JR北海道の快速・特別快速エアポートは小樽・札幌と新千歳空港を結ぶ快速電車で、主に721系電車や新型の733系通勤形車両が使用されています。
エアポートはその名のとおり札幌市や小樽市と新千歳空港を結ぶ「空港アクセス列車」で、新千歳空港駅〜 札幌駅間を最高速度120 km/h、所要33分~39分ほどで結んでいます。エアポートは札幌起点で朝8時台〜19時台は、はおおむね12分間隔で運転されており全列車とも4号車に指定席の「uシート」を連結しています。ちなみに「uシート」の名称は、『余裕』の旅を『あなた (you)』のためにご用意しました」という意味から名づけられました。
uシートは普通席とグリーン席の中間に当たるグレードの座席で、特急並みの快適設備を備えた指定席です。運賃+座席指定料金530円で乗車でき、座席指定券はみどりの窓口および新千歳空港・札幌駅等の主要駅の指定席券売機で購入します。
乗車したエアポートは新型733系。さっそくUシートに乗り込んでみます。こちらはデッキの様子です。Uシートの車両はデッキ付きの3ドア車で真ん中のドアの左右に半部屋の指定席を配しています。
こちらが車内の様子です!「uシート」は「ゆとりやなごみの感じられる空間」をコンセプトに、シートや内装色を落ち着きのある木目調とアースカラーでまとめています。
ローアングルで見るとこんな感じです。一般的な有料特急と同等の設備だと思います。
シートをアップで見た様子です。ヘッドレスト部は合皮、その他は「さらっ」とした手触りのファブリックとなっています。シート間のセンターアームレストはプラスチッキーですが幅が広くグレード感があります。
ヘッドレストのアップです。
座面のアップです。
シートを背面から見るとこんな感じです。大型の背面テーブルや車内改札を気にせず休む事ができる「チケットホルダー」が設置されています。
座席背面テーブルはこんな感じです。
チケットホルダーを使用するとこんな感じです。
床面の様子です。シート側はタイルカーペット張りとなっています。
荷物棚と窓ガラスの様子です。軽量化を追求した最近の新幹線車両や特急車に比べると窓ガラスが巨大です。
天井の様子です。非常にシンプルで簡素です。照明は電球色の直管型LED照明がむき出しに設置されています。このあたりを見ると通勤電車を流用している事が解りますね。
車内案内表示機は三色LED。次の停車駅で左右どちらのドアが開くか?を電光表示しています。
室内の端には大型のトランクケースが置ける荷物スペースがあります。
Uシートですが、僕は札幌を訪れる度に毎回お世話になっています。新千歳空港〜札幌の所要時間は関空〜難波と同じぐらいの40分弱ですが、着席保証があるUシートがあると安心感が得られるかられす。特に帰りは疲れているのでリクライニングシートでほっと息つけるのは本当にありがたい。
快速電車にお手軽料金で乗車出来る指定席を連結する「uシート方式」は、カタチを変えつつ、京阪プレミアムカーや、JR西日本のAシートなど他社に広がりを見せつつあります。
721系と比較して、客用扉部分がステップレス化している点は進化ですね。
シートも一般形車両のものとしてはとても上質で、座り心地も快適そうなのが見てとれます。