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南海高野線「極楽橋駅」リニューアル!高野山の聖域と俗世を区切る『結界』を黒と赤で表現



南海電鉄は2020年3月27日付けのニュースリリースで高野線「極楽橋駅」のリニューアル概要を発表、「はじまりの聖地、極楽橋。」をコンセプトに「乗換駅」から「高野山参りのはじめに必ず訪れたい場所」にリノベーションすると発表しました。当初は2020年421日にお披露目を予定していましたが、緊急事態宣言発令を受け、延期され、同年720日にオープンしました。

今回のリニューアルは、 心身をデトックスしたい方などの新しいターゲット層に、高野山エリアに興味を抱かせると共に、参詣道の沿道に新たな見どころを生み出し、これまでに高野山麓各駅で実施してきた組みとの相乗効果によって、参詣道歩きのさらなる魅力向上を図る目的があります。

 

【出展元】
南海電鉄>2020年7月 極楽橋駅リニューアル。高野山入口の新スポット

 



リノベーション内容は、駅名になった朱塗りの「極楽橋」が高野山の聖域と俗世を区切る結界とされることから「はじまりの聖地、極楽橋」をコンセプトに、電車側コンコースを「俗世」、ケーブルカー側コンコースを「聖域」に見立て、改装が行われました。

電車側コンコースを「俗世=黒」、ケーブルカー側コンコースを 「聖域=赤」として演出、「極楽鳥」や高野山に縁のある動植物などをモチーフとして使用することで、駅舎内やケーブルカー車内の天井などにフォトジェニックな空間を創出。さらに、 手水舎や願掛羽といった滞在体験を行う場を新たに設けることで、新たな一歩を踏み出したいと 願う人が訪れる場所となることを目指しました。

 

 

電車側コンコース(俗世)


それではリニューアルされた極楽橋駅を見て行きましょう!まずは電車側コンコースの様子です。電車側は人間界で「俗世=黒」装飾イメージとなっています。4面マルチモニタにLED発車票を組み合わせた、最新のサイネージ設備も設置されました。

 

 



コンコースには、はじまりの天井絵巻 が設けられました。「いのちのはじまり」をテーマに、複数のア ーティストが極楽に住まう動物・虫・植物など をイメージした50種類のイラストを作成し、 フォトジェニックな天井絵巻を作り出しています。極楽鳥をはじめ、高野山にゆかりのあるモチ ーフ(黒犬・白犬、睡蓮、しゃくなげなど)や 一般的に縁起物とされるモチーフ(梅、鶴など) を散りばめることで、足を止めて一つ一つのイ ラストをゆっくり眺める楽しみを創出しました。

 

 

 


俗世から聖域に向かいましょう!

 

 


途中にはケーブルカーの発車時刻を表示する、アクリル導光板をあしらったLED発車票。

 

 


アクリル板の色は時と共に変化して行きます。

 

 



電車側からケーブルカー側へと続くコンコースに、6枚のフラッグを設置。「俗世=黒」の世界から「聖域=赤」の世界へ足を踏み入れていく様子を、フラッグのグラデーションによって表現しています。

 

 

 



ケーブルカー側コンコースの様子です。もの凄い非日常的な空間が広がっています!赤色をベースにした華やいだコンコースは、ここからが「聖域」である事を印象づけます。

 



凄まじいインパクトを与えるのが、宝来天井絵。高野山で、しめ縄の代わりに用いられる縁起物の切り絵「宝来」をモチーフにし、紅白で統一された空間を作ることで、訪れた人々に、聖域に足を踏み入れたことを実感させます。 デザインは、極楽鳥を中心に、干支や縁起物などを使用。

日照時間の短い高野山では稲作ができず、しめ縄の代わりに「宝来」という切り絵を飾る風習があります。この宝来をモチーフに、極楽鳥や干支、様々な縁起物をかたどった天井絵を描いています。

 



聖域である高野山へ足を踏み入れる前に、手水舎(ちょうずや)の水で身も心も浄めましょう。水底に輝くガラスアートの極楽鳥が、巡礼のはじまりを見守ってくれています。

 

 


極楽鳥の羽をイメージしたペーパーフェザーを飾る「極楽鳥の願掛羽(がんかけばね)」。フォトジェニックな空間が広がっています。

 

 

 


俗世界を見下ろすとこんな感じです。

 

 

 



駅舎のリノベーションに加えて、高野山ケーブルカーも新型車両に置き換えられています。2両×2編成(4両)あるケーブルカー車内の天井は、それぞれ違うデザインで装飾されており、駅リニューアルと合わせて統一感を持たせて、高野山への期待を膨らませる事ができます。

リニューアルされた極楽橋駅ですが、俗世から聖域へ、といった、この土地が持つストーリーを抑えた上で、黒と赤を対比させる事で、聖域とされる高野山への思いを具現化していると思います。こういった文脈はとても大切で、リニューアルの背景を知った上で現地を訪れると『はるほど!』と感心する事が多々ありました。

 

 

 



フォトジェニックな空間演出は、これまで高野山に興味が無かった層にリーチする施策としては非常に有効で、かく言う私も、極楽橋駅の様子が見たくて、初めて!高野山を訪れました。

ケーブルカーで昇った山頂は、完全に雪国で別世界が広がっており歩き回るのは難しいですが、駅リニューアルや新型ケーブルカーをじっくり見学するには人が少なくて最適な季節です。興味のある方は一度訪れてみては如何でしょうか。

 

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