シェラトン都ホテル大阪(Sheraton Miyako Hotel Osaka)は、大阪市天王寺区上本町六丁目に所在するシティホテルで1985年10月に「都ホテル大阪」として開業しました。現在はマリオット・インターナショナルと提携し、近鉄・都ホテルズがホテル運営を担っています。都ホテルのブランドコンセプトは「繊細な心配りと培われた品位が生み出す心温まる時間」。575室の客室・大小25の宴会場と、7つのレストラン・バーを備え、ワールドクラスのサービスと、快適空間を提供しています。
【出展元】
→シェラトン都ホテル大阪 公式HP
2000年:カールソン・レジドール・ホテルズと提携し「ラディソン都ホテル大阪」に改称。その後提携を解消。
2007年:スターウッド・ホテル&リゾートの提携により「シェラトン都ホテル大阪」としてリニューアルオープン。
2012年〜17年:6〜9階をコンフォートフロアとして順次リニューアル実施
2018~2019年:11・12階を「プレミアムフロア」にリノベーション。
2021年:「シェラトンクラブ」を20階に移設して全面リニューアル。
▼外観・エントランスロビー・クラブラウンジはこちら!
リニューアルされた「プレミアムフロア」
こちらは、最近リニューアルが行われたプレミアムフロアの廊下です。プレミアムフロアは、大規模リノベーションが施された客室で、2018年3月に11階、2019年3月に12階(50室)のリニューアルが行われました。
リニューアルされたプレミアムフロアのイメージカラーであるオレンジ色の客室番号が良いアクセントになっています。
プレミアムデラックスダブル(31㎡)
そして!これが!!リニューアルされた客室です!!!
今回宿泊したのは、プレミアムデラックスダブル(31㎡)。2018年に大規模リニューアルが行われた11階プレミアムフロアのお部屋です。今回はどうしてもリニューアルされた客室に泊まりたかったので、最初からプレミアム・ダブル(24㎡)を予約して、アップグレードで31㎡の部屋を狙いましたが、計画通りプラチナ特典で一回り広い部屋にアップグレードされました!
「大阪いらっしゃいキャンペーン」で混雑しているのでボトムからプレミアムへのアップグレードは厳しいと予想していたので狙い通りの結果となりました。
ルームレイアウト
公式サイトからお借りしたレイアウト図です。客室面積は31㎡ほどですが、ウエットエリアがかなりコンパクトなので居室は数値よりもかなり広く感じました。その代わりにバスルームは昔ながらの3点式バスで、やや古臭い印象でした。
和のエッセンスを感じる、明るく快活なモダン空間
リノベーションされたプレミアムフロアは、「和のエッセンスを感じる、明るく快活なモダン空間」をコンセプトに、機能的で清潔感のある設えに、明るくエネルギッシュな大阪のイメージカラーとしてオレンジを随所に配置。折り紙や扇子、屏風などの和のイメージから連想した要素も盛り込まれています。
それにしても、オレンジ色の差し色はどこかHERMÈSのそれを彷彿とさせますね。リニューアルが発表された当初にオレンジ色の差し色が入った客室を画像で見た時は「うーん・・」と思いましたが、実物を見るとかなり良い感じに思えてきました。
近鉄グループは鉄道車両や百貨店のデザインに、時々「おいおい、そんなに冒険して大丈夫?」と思う様なデザインや配色を採用する事がありますが、クルマのデザインと同じで鮮度を保つ為には、ある程度大胆なデザインが「必要」なのかもしれませんね。
ベッド周りの様子
まずはベッド周りを見て行きましょう!ベッドサイズは200cmx200cmのダブルサイズ。大人2名でも余裕で寝ることが出来ます。
ベッドボード周りの様子です。最近流行の木目を強調して派手なファブリックをあしらったデザインではなく、ベッドボードに合皮をあしらって「ふんわり」とした、ちょっとフェミニンな印象を受ける、高級ホテルの王道デザインとなっています。
正面左側のナイトテーブルの様子です。上品なオレンジ色なので高級感を感じます。USB給電ポートが1つありました。
正面右側のナイトテーブルの様子です。こちら側は丸型のテーブルでした。ナイトパネルにUSB給電ポートは
ありませんが、備え付けのBluetooth目覚ましスピーカーの背面に1つポートがあって充電出来ました。(そんなに電気が欲しいのか)
ナイトテーブルの上に置かれたBluetoothスピーカー。アラームにワイヤレス充電『Qi』に対応している外、背面にUSB給電ポートがあり、ケーブルでも充電する事が出来ます。
ナイトパネルの様子です。Bluetoothスピーカーの背面にあるUSB給電ポートに気づかないと「USBないやん」で終わってしまいそうです。
リビングエリア
窓側にあるリビングエリアの様子です。ここのデザイン・雰囲気はメチャクチャ良かったです!!
リビングエリアを見て行きましょう。大きめのソファーと丸テーブルが1つ。ソファーは大人1人が寝転がれるサイズ感でかなり快適でした。
丸テーブルも十分以上の大きさがあり、インルームダイニングも楽しめそうです。
窓際の様子です。ソファーの背面にあるのはエアコンの吹き出し口で、昔の小学校にあったヒーターの様な雰囲気です。
クッションもオレンジ色で統一されています。洒落てます。
客室からの中はこんな感じです。上本町界隈のタワマンビューで、背後に梅田方面の高層ビルが見えています。
ちなみにホテル北側正面に新しいタワーマンションが建設中です。建築主はなんと大阪メトロです。
ミニバー付近の様子
ミニバーコーナーはこんな感じです。デロンギの電気ケトルにネスプレッソマシンが
ありました。
ネスプレッソマシンにカプセルが4つ。
ミネラルウォーターのペットボトルは2本。
お茶やスナック類はこんな感じです。
冷蔵庫はこんな感じです。ちゃんと冷えるマトモな冷蔵庫です。備え付けのドリンク類は有料なのでご注意を。
テレビボード
テレビボードはこんな感じです。少し背が高いですが、自宅にありそうなテレビ台に50インチのテレビが置かれていました。スマートTVではないのでamazonPrimeビデオやYouTubeは見れません。
テレビの下部にナイトウェアと金庫がありました。ナイトウエアはワンピースタイプでシェラトンのロゴ入りです。
テレビボードの正面右側にはフットベンチがあります。
クローゼット・ウエットエリア
客室入り口側から居室を見た様子です。写真右側がクローゼット、左がウエットエリアです。何れも引き戸となっておりデッドスペースを作らない造りにとなっています。
クローゼットはこんな感じです。広さは充分です。ワンピースのナイトウエアに加えてバスローブもありました。
ウェットエリアの様子です。改装されており清潔感がありますが、基本構造はバスタブ、トイレ、ドレッサーが1箇所にあつまった昔ながらの三点式です。
ドレッサーはこんな感じで、メチャクチャシンプルです。手前にトイレがあり、身支度時に干渉するのがマイナスポイントです。
アメニティはこんな感じです。シェラトンの『S』のロゴマークが懐かしい・・・!固形石鹸の香りが昔と同じでちょっと感動しました。
バスアメニティは、シェラトン系列ホテルが採用してる、le grand bain(ルグランドベイン)。
バスタブの様子です。ここは既存の設備を使い回している様で経年劣化を感じました。
中之島のリーガロイヤルホテルもそうですが、築年数の古いホテルは水廻りがウィークポイントになる事が多いです。水廻りを本格的にイジると改装費用がとんでもない額になるからです。
まとめ:ほどほど良いが沢山集まった「バランス型ホテル」
シェラトン都ホテル大阪ですが、リニューアルされた客室は思いのほか快適でゆったりとした時間を過ごす事ができました。クラブラウンジは、前回宿泊した大阪マリオット都には及びませんが、高級感のある広々としたラウンジで、頂く食事やドリンクは中々良かったです。
主な不満点は設備の古さに起因するもので、特に壁が薄く隣の客室の音が聞こえる事と、三点式バスルームの便器ビューは割り切るしか無いと思いました。
だた、伝統と格式のある本格なシティホテルに比較的リーズナブルな価格で宿泊出来る事、それでいてプラチナ会員ならラウンジが利用出来る事から、コストパフォーマンスがとても高いホテルだと思いました。
お手軽にプラチナ特典を存分に享受出来るホテルとして、旅慣れた方々の支持を集めている理由が解った気がします。
良い所
・比較的リーズナブルな価格
・本格的なラウンジがある
・リニューアルされた客室はキレイで快適
・そこそこ美味しい食事
・駅直結、雨に濡れない利便性
・伊丹・関空直結のリムジンバスが発着し空港からは意外に行きやすい
悪い所
・壁が薄く隣の客室の音が聞こえる
・リニューアルはしているが経年劣化を感じる建物と客室の水廻り
・窓が狭い
・こまかな温度設定が出来ないセントラル空調
・梅田、難波、新大阪、天王寺の各鉄道ターミナルから
・アクセスしにくい微妙な立地
シェラトン都ホテル大阪(旧名称:都ホテル大阪)
所在地:大阪府大阪市天王寺区上本町6-1-55
階数:地上21階、地下1階
高さ:78.548m
構造:RC造
主用途:ホテル
客室数:575室(6~19階)
敷地面積:27,400㎡
建築面積:9,700㎡
延床面積:69,606㎡
建築主:近畿日本鉄道
設計者:村野藤吾/村野・森建築事務所
施工者:大林組・大日本土木JV
竣工:1985年