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『天神⼀丁⽬15.16番街区』の計画概要公表!水鏡天満宮を那珂川沿い移設、老朽ビルを集約し大規模ビルに建替え



福岡市と天神一丁目15・16番街区再開発準備組合は2022年12月23日付のニュースリリースで、天神ビッグバンにおける新たなプロジェクト『天神一丁目15・16番街区』の計画概要公表しました!

対象エリアは天神の東端位置する、東西に延びる明治通りと昭和通りに挟まれた約2.5ha。「水鏡天満宮」や「毎日福岡会館」を含む一帯を再開発するもので、福岡市の再開発促進事業「天神ビッグバン」を活用した大規模開発となります。

【出展元】
天神ビッグバンにおける新たなプロジェクト 『天神⼀丁⽬15・16番街区』の計画概要公表について

 

 



構想は、西鉄所有の毎日福岡会館を解体後に「水鏡天満宮」を移転し、周辺を国の重要文化財に指定されている「赤煉瓦文化館」と一体化した水辺公園に再整備。神社跡と周辺に所在する老朽化した複数のビルを集約して大規模複合ビルに建て替える構想です。2022年度中に地区整備計画・市街地再開発事業の素案を作成し、2030年以降の完成を目指します。

複合ビルの規模や機能は未定ですが、天神の東のにぎわいの拠点にふさわしいオフィスや商業、高級ホテルを視野に検討。観光名所でもある神社隣の横町の雰囲気を残した飲食街も検討します。

 


出展:Wikipedia

再開のトリガーとなる『水鏡天満宮』は、菅原道真が鏡のように川面に顔を映したことにちなんで福岡市中央区内に建てられ、1612年に福岡城の鬼門に当たる現在地に移された歴史があり、天神の地名の由来になりました。

準備組合では、方位を変えずに水辺に移設することで神社の歴史を尊重し、天神の東の入り口の水辺空間の魅力を高めたい考えです。水鏡天満宮は準備組合を通じて「もともと川沿いにあった。移転しても福岡城から見た方角は変わらず、水辺に近い場所に移ることは、神社にとって良いことだ。街や神社の発展につながることと前向きに捉えている」とコメントしました。

 


出展:googleMAP

エリア内の大小約20の建物には老朽化したビルも目立ち、更新時期を迎える建物が多いこと(築30年~70年程度)事から、2010年代半ばに再開発への動きが表面化した。2016年に西鉄が毎日福岡会館を取得し、主要地権者らと再開発を呼びかけてきました。地権者が多く、天神でも再開発が難しいエリアですが、数年がかりで粘り強く協力を呼びかけ、2019年に準備組合が設立されました。

 

 


「イムズ」跡地の再開発(仮称)天神1-7計画

天神ビッグバンは、条件を満たした再開発に対して容積率を上乗せする特典を与え、ビルの高層化を促す福岡市の施策です。2026年末以降は特典の一部がなくななりますが、複数街区をまたぐ大型再開発は2022年中に市に計画概要を提出することで特典が延長される為、ここ最近は将来の開発を見据えた駆け込み申請といえる状況で、立て続けに開発計画が明らかになっています。

 

計画概要書の主な内容


1:地区の面積
・街区面積 約2.5ha (敷地面積 約1.2ha)

2:まちづくりコンセプト・イメージ
・歴史・文化資源と水辺・緑の魅力を活かしたまちづくり
・歴史文化資源や公園と一体となった魅力ある水辺空間の創出
・回遊性の向上(那珂川に顔を向けた豊かな緑と賑わいの溢れる回遊空間の創出等)
・都市機能の強化(老朽化建物の更新を含む防災性能の向上及び高度利用)

3.スケジュール(想定)
・2022年度中 地区整備計画、市街地再開発事業の素案作成
・その後 市街地再開発事業の事業計画等の検討
・事業期間は上記計画策定の中で決定
・2030年以降の実現を目標に検討

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