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熊本「新大空港構想」策定!TSMC進出を機に半導体城下街を創造し「新生シリコンアイランド九州」の実現を目指す

 



熊本県は2023年10月24日に、熊本空港(阿蘇くまもと空港)を核とした地域活性化策をまとめた「新大空港構想」を発表しました。

半導体受託生産の世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の進出により、関連企業の集積など環境が大きく変化することを見越したもので、県道の拡幅や鉄道の駅の設置といった交通インフラ整備を柱に2033年度までの10年計画で取り組む構想です。空港を熊本地震からの創造的復興のシンボルとし、空港のポテンシャルを最大限に引き出し、周辺地域の活性化につなげることを目指まざし、 交流・物流の拠点となる空港や益城熊本空港ICを最大限に活用し、広域的・長期的視点から、当地域の再生・発展に向けた将来像やデザインなどが示されました。

【出展元】
新大空港構想を策定しました – 熊本県ホームページ (pref.kumamoto.jp)

 



県は復興のシンボルと位置付けた整備をこれまで進めてきたましたが、今回、TSMC進出を契機に新たに、有識者らの提言を踏まえ計画を策定「半導体城下街の創造」などの提言を受けました。今後は空港を半導体製品の輸出入の拠点とし、半導体産業の集積強化を図る「新生シリコンアイランド九州」の実現を目指します。

 



熊本県が参考にしいる、TSMC本社や工場がある台湾の新竹サイエンスパークには、617社が集まり、17万人以上が働き、大学や研究機関も立地した街が形成されています。蒲島郁夫知事は「空港や周辺地域について、半導体企業や大学などが集まる台湾のサイエンスパークのようになることを期待している」と言及。「九州全体に波及効果をもたらし、50年後、100年後の熊本の発展につなげたい」と期待を述べました。


1:空港の機能強化
熊本都市圏と空港を結ぶ空港アクセス鉄道の整備促進
国際貨物の恒常輸送の実現や新規路線の新設・増便に取り組む
首都圏との往来の活性化や国際線発着の利便性向上を目指し
空港運用時間(午前7時半~午後9時半)の見直し

2:産業集積・産業力強化
台湾積体電路製造(TSMC)の県内進出をきっかけとし、さらなる半導体関連企業の集積や人材育成を行う
人材育成のための国内外の大学や企業との連携を進める
半導体の設計から加工まで関連産業の幅広い誘致を進め、「半導体の地産地消」につながる新産業の創出を目指す

3:交通ネットワークの構築
課題となっている交通渋滞解消に向け、中九州横断道路、九州自動車道と空港を結ぶ高規格道路(都市高速)の整備

4:快適な生活ができる街づくり
熊本に来る外国人も含め、誰もが質の高い生活ができる環境の整備を目指す

 

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