あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします<(_ _)>
年始企画として毎年恒例になっている、昨年の年始予想の振り返りと「今年の予想」。希望と妄想をこめた昨年の予想はどうなったのでしょうか!?そして大阪・関西万博が開催される「2025年」は、どんな年になり、新たな再開発計画が明らかになるのでしょうか!?まずは昨年の予想を駆け足で振り返ってみましょう!【過去記事】
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1:インバウンド需要がさらに回復。コロナ前を超えて再成長開始
予想が当たりました!今年に入り、大阪を訪れるインバウンド(訪日外国人)は大幅に増加。2024年通年の実績はこれから発表されますが、コロナ禍前の2019年に記録した1230万人を超えることが確実な状況で、5年ぶりに過去最高を更新する見込みです。インバウンドの経済波及効果も如実に現れ、高級ブランドが軒を連ねる心斎橋のハイストリート賃料は東京銀座に迫る勢で上昇しています。
また、関西エアポートは、大阪関西万博が開幕する2025年度に、関西国際空港の総旅客数がコロナ禍以前の2018年度と比べて約1.3倍となる3,733万人に達する予想を公表しており、インバウンドはさらに拡大すると思われます。
関西3空港2024年度上半期の総旅客数は2,469万人で19年比93%まで回復、通期で5000万人超えが射程圏内に!関西空港の国際定期便冬期スケジュールは週1,547.5便を見込む
2:中之島5丁目計画の概要が判明、複数タワマン+オフィスなどを整備?
こちらは半分当たりました!大阪市は2024年8月28日に、(仮称)中之島五丁目3番地計画について、環境影響評価方法書等の縦覧を開始。同計画は、地上57階建て、高さ約205m、延床面積:約129,000㎡、総戸数:約1,100戸のメガタワーマンションである事が明らかになりました。
さらに、これとは別に中之島5丁目計画A敷地南側の「なにわ筋側」に、もう1棟、地上52階建て、高さ196.6m、延床面積82,646㎡の超高層タワーマンションが建設される事が明らかになりました!まさかの200m級ツインタワーマンションになるとは、本当に驚きです。
一方、北側敷地の開発内容は現時点で未発表となっています。南側敷地のツインタワーマンションとは別に、オフィス、ホテル、商業施設などで構成された複合超高層ビルが2〜3棟建設されるのではないでしょうか。
中之島5丁目計画の住宅棟は高さ205mと196.65mのツインタワーマンション!2棟合計で延床面積 約21万㎡の超弩級タワマンが誕生!
3:芝田1丁目計画の概要発表、駅改良とセット、想像以上の規模の大きさが話題に
予想がは外れました!阪急阪神ホールディングスは2022年9月29日付けのニュースリリースで、大阪・梅田の次世代再開発『芝田1丁目計画』をグループ一丸となって推進する為、『大阪梅田2030プロジェクトチーム』を設置すると発表しました。2024年度末に営業を終える大阪新阪急ホテルと、梅田駅直結の阪急三番街、阪急ターミナルビルを一体開発する『芝田1丁目計画』が浮上。同社が掲げる「梅田ビジョン」の実現に向けた、最重要プロジェクトと位置づけられました。
しかし、先日の新聞報道で、2030年頃を目処に着工、2030年代なかばには完成させたい、利用客の動線を確保するなどの理由で、3施設は順番に工事を行う、ターミナルビルの高層化などの情報が出た程度で、具体的な開発内容は現時点で不明となっています。
当ブログの予想は、阪急ターミナルビルと新阪急ホテル跡の2棟を超高層化する、電車の8両編成化とホームを北にずらすことでターミナルビルの建設用地を拡大する、新阪急ホテル跡は大阪最大の超巨大横長塗り壁ビルになる、現駅ホーム屋根を撤去しドーム屋根&屋上庭園を整備する、と予想しています。
4:丸ビル建替え計画の新ビルのデザイン判明、中規模ながら斬新なデザインになる
予想が当たりました!大和ハウス工業株は、2024年11月19日付けのニュースリリースで、計画を進めている「(仮称)大阪マルビル建替プロジェクト」の施設概要を発表。
(仮称)新・マルビルは、地上40階、地下4階建て、高さ約192mの超高層で、展望スペースやミュージアム、2つのホテル、イノベーションオフィス、コンサートホール・舞台、商業施設、駐車場などで構成される複合ビルとなることが明らかになりました。想像を超える規模、高さ、デザイン、施設構成に本当に驚きました。2030年代初頭を飾るにふさわしい再開発に期待が高まります。
『(仮称)大阪マルビル建替プロジェクト』シン・マルビルは高さ192m!巨大LEDビジョン「球体デジタルアトリウム」を設置【2030年完成予定】
5:「大阪日興ビル・梅田OSビル」の再開発の詳細判明、高さ120mの超高層ビルに
6:桜ボウル跡地が周辺を巻き込んだ大規模開発に発展
7:東急ハンズ 心斎橋跡(心斎橋8953ビル)は建替え再開発
9:御堂筋沿道ビルの建替え2ヶ所浮上
こちら全て外れました!【再開発の卵】として追跡取材している場所ですが、2024年は新たな情報はありませんでした。「大阪日興ビル・梅田OSビル」は既存ビルの解体工事が始まったので、そろそろ計画概要の発表がありそうな頃合いです。
桜ボウル跡は全く動きがないので、しばらく塩漬けの状態が続きそうです。東急ハンズ跡は大阪IRの開業が確実な情勢になった事から、超高層ホテルに建て替えられるのでは?と予想しています。ホテルブランドは外資系で、大阪への出店攻勢を進めるIHG系、もしくはハイアット系になると思われます。
御堂筋沿道での新規計画がなかったことは残念でした。しかし、依然として、高度成長期に指定容積率を使い切って建設された、耐震性やIT化に課題がある老朽化したビルが多数残っているので、来年は新規計画の発表を期待したい所です。
【再開発の卵】大阪心斎橋8953ビル(旧:東急ハンズ心斎橋店)の空きビル状態が続く。商業的に難しい立地の為、ホテルなどに建替え再開発が行われる?現地の最新状況 24.03
8:難波千日前地区地区計画は高さ110mの超高層ビルに
予想が当たりました!産経新聞は、大阪・難波で関電不動産開発と南海電鉄、大阪メトロが中心となり、4つ星級ホテルや商業施設などを備えた高さ100m超の大型複合ビルの建設を計画していると報じました。事業者からの発表はありませんでしたが、難波千日前地区地区計画は高さ100m超えの超高層ビルになる事は確実の様です。こちらも2025年には具体的な開発内容が発表されると思います。
『難波千日前地区地区計画』南海と大阪メトロの共同開発、容積率1600%に緩和、難波センタービル等を高さ100m程度の超高層複合ビルに建替えか?
10:近鉄新型通勤電車が大きな話題を集める
予想が当たりました!近鉄にとって24年ぶりとなる新型一般車両は、八角形をモチーフにした近未来デザインがメチャクチャカッコいい、長年待っただけの進化を感じられる車両でした。8A系は約2年で116両も導入される予定なので、長年変化が少なかった、近鉄沿線の光景は、これから劇的な変化を遂げる事になりそうです。
近鉄『8A系』電車の乗車レポート! 24年ぶりの新型一般車両、車内コンセプトは「日常の華やかさ」八角形をモチーフにした近未来デザイン!
2024年の振り返りと2025年の予想
2024年最大のトピックは、なんと言っても「グラングリーン大阪」の先行街開き。大阪駅徒歩2分に誕生した広大な芝生広場は、あまねく人々が自由なスタイルでくつろげる憩いの空間。レジャーシートを広げてお弁当を食べる親子、カップル。水盤ではしゃぐ子どもたち。時々開催される野外フェスで盛り上がる人々。富裕層に向けた隔絶感のある開発による「ジェントリフィケーション」の真逆を行く開かれた空間。西日本最大の鉄道ターミナルの駅前に出現した「うめきた公園」は、日本の都市開発に大きな影響を与える事になりそうです。
グラングリーン大阪と歩調をあわせて開発された、大阪駅西口エリア再開発「JPタワー大阪」と「イノゲート大阪」も大きな話題を呼びました。大阪駅地下ホームをトリガーに、大阪駅に新改札口「西口」を整備。その南北に2つの超高層ビルを建設、さらにグラングリーン大阪とも連携する事で、大阪駅の駅勢圏を西側に拡大させる、非常に戦略的な開発でした。JR西日本がJPタワーに開業させた「大阪ステーションホテル」はホテラー界隈でも大きな話題となっています。
ビルオタ界隈では、大阪堂島浜タワー(写真左)の16Fに誕生した、観光展望施設「WowUs(ワオアス)」が話題となりました。展望スペースからは、まるで空中に浮かんだドローンから見たような視点で、御堂筋を見通す事ができました。最近は、ビルオタ以外の一般の方の認知度が少し上がって、観光客やカップルの姿を見かける事が多くなりました。ステレオタイプではない大阪の一面を知ってもらえる、素晴らしい施設だと思います。
2025年はどうなる?
2025年最大のビッグイベントは、もちろん大阪関西万博です!「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、2025年4月13日〜10月13日までの184日間、大阪ベイエリアの「夢洲」で史上最大級の国際博覧会が開催されます。万博の様々な展示やイベント、世界各国のグルメなど、考えるとワクワクが止まりません!万博が人々に感動を与え、大阪はもちろん、日本各地にプラスの影響を与える事を期待したいです。
一方、2025年に完成する超高層ビルや再開発計画は、グラングリーン大阪のグランドオープンがありますが、その他は、比較的少ない状況です。次なるターニングポイントは2030年秋の大阪IR開業。世界最高峰のエンターテイメントを呼び込むチートアイテムの誕生は大阪経済にとてつもないインパクトを与える事になります。
東京一極集中が完成し、東京だけが3つの権限、「財源」「許認可権」TV等の「全国番組編成権(情報発信機能)」を有し、大阪を含む東京以外のすべての都市は、3つの権限がなく、独自の政策を自由に決められない「条件設定」で、都市間競争に挑むという、ある意味「無理ゲー」をプレーしています。
東京に権限が集中する中、大阪がその影響を受けずに経済的なインパクトを得られる数少ないジャンルが「インバウンド」です。オーバーツーリズムなどマイナス面がありますが、少子高齢化で国内市場がシュリンクする中、外からお金を引っ張って来られる有力な手段である事は間違いなく、うまくやり抜くしかありません。さらに、2030年に大阪IRが開業し、目論見通りに収益を上げると、大阪が独自の都市成長戦略を描くために必要な巨大な「財源」を手にする事になります。インバウンドのさらなる拡大と大阪IRによって、これまでのゲームのルールが書き換わります。
大阪府・市が掲げる国際金融都市構想や新産業の育成は非常に重要ですが、最初に述べたとおり、東京一極集中体制が確立し、3つの権限を持たない無理ゲーとなっている中では、その実現はかなり難しいと言わざる得ません。しかし、大阪がインバウンドや大阪IRによって、経済成長を果たす事ができれば、それらの実績をもって東京に集中している許認可権や情報発信機能の一部を移譲を勝ち取る事ができるかもしれません。実現できればゲームのルールが書き換わる事になります。
ゲームのルールを書き換えるためには、とにかく海外からの集客や投資を増やす事が重要で、その玄関口となる関西国際空港の容量アップは絶対に外せません。ゲームルールを書き換えるためには、関西国際空港を世界第1級の旅客数、路線網に引き上げる事が必須条件です。僕が再三にわたって関西空港のフルスペック旅客ターミナルなど空港施設の早期の増強を訴える理由はこれです。
かなり話が飛びましたが、2025年は大阪関西万博を成功させ、大阪が世界第一級の国際集客都市に脱皮する節目の年になると思います。そして、2030年大阪IR開業に向けて、大阪都心の各所で、グラングリーン大阪の次に位置づけられる、次世代を担う再開発計画が次々に発表される事でしょう。
2025年の年始予想
1:大阪関西万博が来場者数2900万人を超えて大成功。立ち上がりは遅いが中盤以降来場者数が伸び、目標を突破する
2:関西空港の年間旅客数が3700万人を突破し、コロナ禍前を超えて過去最高になる
3:中之島5丁目計画の北側敷地の開発概要発表、オフィス、ホテル、MICE施設で構成する高さ150mの複合ビル2〜3棟を建設
4:芝田1丁目計画は、阪急ターミナルビルと新阪急ホテル跡地のツインタワー。高さは航空法上限ギリギリに?
5:今年こそ「大阪日興ビル・梅田OSビル」再開発の概要発表、高さ約120mの超高層ビル?
6:東急ハンズ 心斎橋跡(心斎橋8953ビル)は外資系ホテルに建て替え。IHGもしくはハイアット系?
7:ANAクラウンプラザホテル大阪の建て替え発表。高さ190mの超高層ビルになる?
8:外資系ホテルチェーンIHG系とハイアット系の新規出店計画が相次ぐ。5つ星クラスが3軒、4つ星クラスも複数出店?
9:御堂筋沿道ビルの建て替えが3ヶ所浮上する
※念の為に・・。上記は僕が予想した内容なので、確実性、信憑性は全くありません!
謹賀新年
チケットの売れ行きが悪いとかネガティブなニュースばかりの万博ですが、外国人のアンケートで万博に行ってみたいという回答が70%あることを考えるとインバウンドの入場者が予想より多くなるのではと思っています。
明けましておめでとうございます。
本年も大阪、関西の成長と飛躍そして最都市化様のご発展を祈念いたします。
さてヒトモノカネ+許認可権+情報発信機能の東京一極集中から関西の現状を憂いる意見は多いですがそこまで悲観的になる必要はないと考えます。
ビジネス環境だけでも既存の大企業、ベンチャー、人材、交通どの面を取っても東京は大阪含め他都市に比べ圧倒的に優位な状況が確立されており、さらに許認可と情報発信を独占的に担っていますが果たしてそれが現状日本の成長に寄与しているかについては疑問を持たざるを得ません。
東京税関の貿易収支が赤字であることを見れば分かるように、東京は多数の大企業の本社がありながら生産活動を行い輸出し外貨を稼ぐことよりも膨大な人口を食わすために外国からモノやサービスを輸入し消費するだけの性質が強い都市です。立地する大企業も一部の世界で戦う輸出企業を除いて国内中心に事業展開しており所詮地方で上がった上前をはねているにすぎないのです。これらは国内人口が減少すればいずれ衰退するだけです。外貨を稼ぐという点においては自動車産業の強い愛知や産業バランスがよくインバウンドも活発な大阪の方が貿易黒字でありよほど貢献しています。
転出し続けていた関西圏の人口も近年は流出が減り今年度にも転入超過に変わる可能性も出てきました。
一方、関西の現状からの改善は取り組むべき課題はまだ多いですが
特に基本的なインフラ整備は重点的に行うべきと考えます。人口減少を迎え抑制的であるべきという意見は多いですが人口減少時代に選ばれる地域であるためには交通利便性はより重要になると考えます。
広域インフラであるリニア中央新幹線、北陸新幹線、新名神高速等の
早期完成を始め取り組んでいただき強い関西づくりに取り組んでいただきたいと考えます。
閲覧を初めて15年は経っていると思います
素晴らしい予想です、一極集中が年々強まる中で、官の助力が薄い関西を何とか引き上げたい旨
を共有します、地に足がついた施策を官民あわせて関西にもたらす様、提言して頂きたいとおもいます、これから、ラグビー大学ラグビー選手権の準決勝第2試合を視聴します、京都産業大学の勝利を
約40年待ち望んでいます、
たしかに政治、行政、司法、経済、メディアなどあらゆる権限が東京に集中しています。
その中で、関西が対等に都市間競争で戦えるのは文化じゃないでしょうか?
茶道、華道、文楽、日舞など伝統文化の拠点は今も関西に健在です。漫才などお笑いはタレントの東京流出が続いていますが、新しい才能が次々に生まれています。
タカラヅカやOSK、NHK大阪発の朝ドラ、京都の映画撮影所もなんとか持ちこたえています。アバンギャルディやUSJのダンスクルーなど魅力あふれるグループも誕生しています。
京都に移転した文化庁を中止に関西から新しい文化を生み、世界に発信する態勢を関西全体で取り組むべきだと思います。アリーナや美術館など文化施設を充実させ、文化芸能系の大学設置などを期待します。
まずはナンバをエンターテイメントの都にする取り組みに注目したいと思います。