
Azure Magazineの編集チームは毎年1月に、その年最も期待される建築プロジェクトのトップ ピックを発表していますが、大阪関西万博のシンボル『グランドリング(大屋根リング)』が今後1年間のデザインに関する世界的な議論や地元の公共生活、そしてそれ以上のものを形作る、2025年に世界で最も期待される15の建築プロジェクトに選出されました!
【出典元】
→Azure Magazine>15 Projects that Will Shape Architecture in 2025

2025年大阪万博の目玉として 建築家の 藤本壮介氏が設計し、ほぼ完成したGrand Ring (グランドリング)は、最小限の金具で水平の梁を垂直の板に打ち抜く、日本の伝統的な建築構造技法「貫き」を巧みに表現したものです。貫きは神社や寺院でよく使われる技法で、水平の梁を最小限の金具で打ち抜きます。日本の杉、ヒノキ、集成材で作られた重厚な柱で建てられたこの閉ループ型のパビリオンは、周囲2km、直径675m(外部)を誇ります。最も高い部分では高さが20mに達し、世界最大級の木造建築物の一つとなっているいます。

人工島夢洲に建つ Grand Ring (グランドリング)は、藤本氏が構想した、人工都市環境と自然界を融合する一体感の象徴です。傾斜した植栽屋根が訪問者を風雨から守り、周囲のパノラマビューが楽しめる高架歩行者用「スカイウォーク」が訪問者を自然の中に完全に浸らせます。

2025年に世界で最も期待される15の建築プロジェクトですが、世界中の話題の建築物がズラリと並ぶプロジェクトの中で、日本からは唯一、グランドリングが選定されました。大阪関西万博のシンボル『グランドリング(大屋根リング)』は、完成前から世界的に高い評価を受けており、ホスト国日本の印象を決定づける万博のシンボルとして、欠かすことのできない存在となっています。
15 Projects that Will Shape Architecture in 2025
- Thunder Bay Art Gallery, Thunder Bay, Ontario, by Patkau Architects and Brook McIlroy
- Asiat Darse Bridge, Vilvoorde, Belgium, by Counterspace
- Grand Hotel Les Trois Rois, Basel, Switzerland, by Herzog & De Meuron
- Benin National Assembly, Porto-Novo, Benin, by Kéré Architecture
- Fondation Cartier, Paris, France, by Jean Nouvel
- The Grand Ring, Osaka, Japan, by Sou Fujimoto
- Maggie’s Centre, Northampton, UK, by Stephen Marshall Architects
- Kvarter 7 of “Wood City,” Stockholm, Sweden, by White Arkiteker
- Guggenheim Abu Dhabi, Abu Dhabi, UAE, by Frank Gehry
- Warehouse Park and Pavilion, Edmonton, Canada, by gh3*
- Wadden Sea World Heritage Centre Phase 3, Germany, by Dorte Mandrup
- New Museum Extension, New York City, USA, by OMA
- Techo International Airport, Phnom Penh, Cambodia, by Foster & Partners
- David Rubenstein Treehouse, Boston, USA, by Studio Gang
- University of Toronto Scarborough Indigenous House, Toronto, Canada, by Formline Architecture with LGA Architectural Partners

