近鉄奈良線連続立体交差事業は、近鉄奈良線の若江岩田駅から東花園駅付近の約3.3kmにおいて鉄道を高架化することにより9箇所の踏切を除却し、都市内交通の円滑化を図るとともに、分断された市街地の一体化により都市の活性化を図る、鉄道路線の高架化工事です。2010年5月30日より、奈良行き(下り線)の高架化工事が完成し、現在は難波行き(上り線)の高架化工事が行われてきましたが、2014年9月21日の始発からついに高架線の共用が始まりました!今回は高架化された若江岩田駅付近の様子をご紹介します。
【過去記事】
若江岩田駅 → 河内花園駅 → 東花園駅
■追跡取材リスト

東花園行き普通電車に乗り込み若江岩田駅に向かいます。左が奈良方面行き、右の線路が今回高架化された難波方面行きです。

若江岩田駅に進入します。うおおっ!既に多くの利用客で賑わっているではありませんか!

それでは高架化されたホームの様子を見て行きましょう!なんだか一気に垢抜けた印象になりました。

若江岩田駅の難波方行きホームは共用が始まりましたが、まだ工事半ばといった感じで完成時の半分以下のホーム幅となっています。駅名票や案内サインなども仮設となっています。

新ホームの様子です。ご覧のとおりの狭さです。

最も狭い箇所の幅は1.5m程度しかありません。快速急行が通過するとこんな感じで、中々スリリングです。

さらに新ホームから旧ホームへ続く仮設通路が設けられています。これは前回の取材時の予想どおりです。

仮設通路を通り旧ホームに降りました。この旧ホームと線路を撤去して、難波方面行きホームの残りの躯体を建設する様です。新ホームが完全体になるまでは、まだ1年以上はかかるのではないでしょうか・・・。

旧ホームから改札口に向かう仮設通路の様子です。この通路は20日の終電から21日の始発までの僅かな時間で設置されました。

再びホームに戻り、高架化された難波方面行きの線路を見てみました。近鉄奈良線は日中でも急行系が6本、準急が3本、普通が6本の合計15本/時の高頻度運転となっています。さらに、たまに特急1に回送電車も数本加わるので、ひっきりなしに電車がやってきます。本当に凄い。

真新しい線路を行く難波方面行き準急。近鉄奈良線は阪神なんば線の開通以降、本当にVVVF車だらけになりました。大阪線との格差が凄いです。

最後は、アーバンライナー・プラスとシリーズ21の離合シーンです。ついに高架化された近鉄奈良線の若江岩田駅〜東花園駅間。昔ながらの下町路線から、一気に超近代的な最新路線に変貌を遂げました。これからこの沿線は都市的なイメージに変わって行くと思います。


