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仙台市交通局1000N系電車は、仙台市地下鉄南北線用の通勤形電車です。量産先行車は1985年に落成し、翌々年の1987年の南北線開業時から運用されている。開業時までに、4両編成19本(76両)が製造されました。また、1992年の泉中央延伸時に4両編成1本、1996年には輸送力増強を目的としてさらに4両編成1本が増備され、現在は、4両編成21本(84両)が在籍しています。
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20m級片側4扉のアルミ合金車両で、先頭車は中間車と同じ定員を確保したため、全長は中間車よりも長い22mとなっています。南北線では泉中央駅を除いて各駅のプラットホームは列車の進行方向に対して必ず右側なります。ワンマン運転が前提の為、運転席からホームが視認しやすいように、運転席が進行方向に対して右側に設置されました。日本の鉄道車両としてはATO(自動列車運転装置)によるファジィ制御を初めて採用した事で、登場時には話題になりました。
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2004年度より2013年度までに全車両が順次更新されました。更新工事が施工された車両は、系列名称が1000系から1000N系に変更されています。
更新工事の内容
•客用ドア上部へのLEDスクロール式車内案内表示器の設置。
※車両番号の末尾が01の編成のみ、LEDマップ式表示器・LEDスクロール式表示器が混在。新造当初から設置されている第21編成(最終増備車)とは設置場所が異なる。
•車椅子スペースの設置。
•冷房装置の新設。
•行先表示器のLED化。
•制御装置をVVVFインバータへ換装。
•ベンチレーターの撤去。車両番号の末尾が01、07、09の編成は施工されていない。
•仕切扉の増設。車両番号の末尾が06、19の編成のみ施工されている。
•ワイパーを空気式から電動式へ換装。
•車上検査機能付モニタ装置の設置。
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車内の様子です。セミバケットシートではなく、ストレートな形状となっています。
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座席中央にはスタンションポールが設置されました。
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座席モケットのアップです。桜柄でしょうか?鮮やかな色合で花柄が描かれています。
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袖仕切り付近の様子です。
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乗降ドアーの様子です。円錐形の窓が特徴的です。最近の車両では一般的な床面とドアー端の黄色の警戒色はありませんでした。
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乗降ドアー上には3色LED方式の車内情報案内装置が設置されました。
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床面の様子です。
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天井付近の様子です。蛍光灯グローブは未設置です。
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先頭部の妻面の様子です。
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優先座席付近と車両連結部の妻面の様子です。
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つり革のアップです。
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車両側面の行き先表示器もLED化されていました。
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八乙女駅を出発した、仙台市交通局ー1000N系電車の様子です。
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離合する仙台市交通局ー1000N系電車。森の中の大都会仙台を象徴する1枚です。
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仙台市交通局ー1000N系電車。地下鉄南北線の開業から30年近くが経過していますが、更新工事を受け、リフレッシュされた為、これからも活躍が続きます。
次世代車両のデザイン、神戸の時のように投票で決めるそうです。
https://kahoku.news/articles/20210219khn000029.html
南北線の新車両、どれがいい? 市民投票で3案から決定へ 仙台市 (河北新報)
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201811/20181129_11018.html
<仙台市地下鉄>南北線の車両更新へ 22年度以降、開業以来初めて
仙台市交通局が地下鉄南北線の車両を2022年度以降、新型に切り替える方針を固めたことが28日、分かった。局内にワーキンググループ(WG)を発足させ、既に仕様などの検討に着手している。南北線の車両更新は1987年の開業以来初めてで、新たな性能やデザインが注目される。