鉄道友の会は、第64回ブルーリボン賞(最優秀車両)に近畿日本鉄道80000系『ひのとり』を選定したと発表しました!また、JR東日本E261系およびJR東海のN700Sが第61回ローレル賞(優秀車両)に選定されました。近鉄車両のブルーリボン賞の受賞は、2014年の観光特急「しまかぜ」以来、7年ぶり9回目です。
ブルーリボン賞は、日本の鉄道車両の進歩発展に寄与することを目的に、鉄道友の会が毎年 1 回、前年 1 月 1 日から12 月31日までの間に日本国内で営業運転を正式に開始した新造および改造車両から選定している賞で1958年から始まり、今回で64回目となります。選考委員会が選んだ候補車両に対する会員の投票結果に基づき、選考委員会が審議して最優秀と認めた車両が選定されます。【出展元】
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→近鉄>名阪特急「ひのとり」 2021年ブルーリボン賞の受賞決定!
近鉄80000系「ひのとり」の名称は先進的でスピード感ある車体フォルム、深い艶感のあるメタリックレッドといった外観デザインに加え、 ゆったりとした空間や上質なサービスを提供する気品ある車両のイメージを、翼を大きく広げて飛翔する 「ひのとり」に重ね合わせて命名されました。
「ひのとり」は名阪特急の中でも停車駅の少ない速達型の次期主力車両として投入され、2020年3月14日に運行を開始し、現在、大阪難波・近鉄名古屋間では平日1日15往復、 土休日1日19往復を運転しています。「くつろぎのアップグレード」をコンセプトに、日本で初めて全席にバックシェルを採用 し、プレミアム車両では電動式フルアクティブサスペンションを設置、全席本革の3列シートで座席間隔を日本最大級の130cmとし、レギュラー車両も全席バックシェル付き4 列シートで、JRのグリーン車と同等のシートピッチ 116cmを確保するなど車内の快適性を追求した、都市間輸送の新たなスタンダードとして開発されました。
「ひのとり」がブルーリボン賞に選定された理由として、「名阪特急列車は広くゆったりした快適性を実現し、高品質で高機能な移動空間を提供してきた。『くつろぎのアップグレード』をコンセプトとする80000系は、これらをさらに追求している。ビジネス、観光、お出かけなどの多様な利用用途に対応し、車内からの眺望を楽しむことができる一方、悠久の歴史を育む沿線の伝統的景観とも調和しており、完成度が極めて高く魅力あふれる車両 である。」と評価されました。
近鉄は、「どんなに混雑していてもお母さんが子どもを連れて座って行けるというのが電車」との考えで、 1947年10月8日に、上本町-名古屋間で座席定員制の有料特急の運転を開始(1日2往復。中川乗換え) し、戦後の混乱期に快適な移動を実現した特急は、社会に大きなインパクトを与えました。
1959年の伊勢湾台風被害を機に行った軌間拡幅工事によって名阪直通運転を実現することで、同社の名阪間輸送は飛躍的に発展を遂げ、1964年10月1日に東海道新幹線が開業したことで、お客さまが30%以上減少する危機的状況となりましたが、スピードよりも快適性を追求した斬新な車両を製造するなどの挑戦を続け、 長年にわたり乗客の支持を得てきました。
1988年には、ノンストップ特急「アーバンライナー(21000系)」を投入、2時間をくつろいで移動できるよう「ゆったりくつろげる質の高い居住空間」を実現しました。そして、2020年にこれまでの名阪特急の DNA を受け継ぎ、さらに「くつろぎのアップグレード」をコンセプトとする新型特急「ひのとり」が登場しました。
鉄道車両の最高金賞とも言えるブルーリボン賞の受賞は本当にうれしいです♪
おめでとうございます(^_^)