奈良公園の抱える課題の中に、観光ハイシーズンの観光バスなどによる交通渋滞や、 観光交流拠点における情報提供不足、サービス不足があります。 これらの課題を解決する取り組みとして、また奈良公園のゲートウェイとして、県庁東側の旧登大路観光駐車場跡地に、奈良公園に来訪いただく観光バスの予約システムを有する結節拠点機能のみならず、パークアンドバスライド等渋滞対策も踏まえたコント ロールセンターと、複合施設として県内外の方々に奈良の歴史文化を学習していただける施設や観光案内インフォメーション施設、さらにサービス施設として飲食物販施設、 休憩展望施設などの機能を有する(仮称)登大路ターミナルの設置計画が進んでいます。
【出典元】
→(仮称)登大路ターミナルの整備について(PDF)
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→(仮称)登大路ターミナルの整備について(PDF)
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現地の様子です。県営登大路観光自動車駐車場跡地約9000平方メートルに、バスの乗降場や駐機場を囲むように、3階建てまたは2階建ての建物を配置する計画です。建物には飲食・物販店舗、交通管理センター、レクチャーホール、展示施設、屋上庭園等が整備されます。
駐車場は既に閉鎖され、小型の重機が投入されていました。現在は基本・実施設計がアール・アイ・エーによって行わえており、年明けには具体的なプランが公開される予定です。
【出典元】
→建設ニュース>【官庁】アール・アイ・エーに決まる/(仮称)登大路ターミナル建築工事基本・実施設計業務/奈良県
奈良県は「(仮称)登大路ターミナル建築工事基本・実施設計業務」を一般競争入札し、4648万円でアール・アイ・エーに決めた。予定価格は5578万円で、落札率は83・3%。最低制限価格は4648万円。業務の概要はS造3階建て延べ5839平方㍍の登大路ターミナルと、S造または木造平屋108平方㍍のバスシェルターの基本・実施設計業務。建設地は奈良市登大路町80の約8000平方㍍。履行期間は2016年1月29日まで。予定工事費は約28億円、工期は20カ月を見込む。
南西側から見た現地の様子です。
奈良県庁の屋上庭園から見た現地の様子です。もう少し良く見えるかな?と思いましたが、展望スペースと建物の端までは数mの距離がある為、半分位しか見えませんでした。
最後は、奈良県庁から見た、東大寺大仏殿の様子です。登大路バスターミナルが完成すれば、ここを起点に徒歩での散策客が増加し、マイカーの流入を少しだけ抑える事が出来そうです。また、観光客に取っては非常に解りやすいランドマーク施設となり、奈良公園全体のホスピタリティの向上にも寄与するのではないでしょうか?