JR東海がハイブリッド方式による次期特急車両を「ひだ・南紀」に投入すると発表!

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JR東海は2017年6月7日付けのニュースリリースで、ハイブリッド方式による次期特急車両(試験走行車)を新製し、現在、特急「ひだ」「南紀」に使用している85系気動車の取替を見据えた新型車両を新製すると発表しました!JR東海の在来線では「しなの・ひだ・南紀」などの在来線特急列車が運行されていますが、非電化区間を走る高山本線「ひだ」と紀勢本線「南紀」では、現在JR発足して間もない頃に投入された、キハ85系特急形気動車が使われています。キハ85系は1989年にデビューしておりまもなく30年を迎え、経年劣化が進んでいる事から、今回の次世代車両の開発が企画されました。



【出典元】
JR東海ニュースリリース>ハイブリッド方式による次期特急車両(試験走行車)の新製について(PDF)










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ハイブリッド方式による次期特急車両は、エンジンで発電した電力とブレーキ時にバッテリーに貯めた電力を組み合わせてモーターを駆動する車両です。大ヒットしている日産ノート「e-Power」の様な感じの駆動方式ですね。これにより、これまでの気動車特有のギアチェンジが解消され乗り心地が向上するほか、エネルギー回生により燃費が約15%改善すると見込まれるそうです。


この新型車両ですが、ハイブリッド方式の鉄道車両としては国内初の120km/hを目指しており、まず試験走行車として4両(4両編成1本)が新製されます。2019年末の完成後、1年間をめどに基本性能試験や長期耐久試験などを行い。量産車は2022年度の導入を目指して検討を進める計画です。


突如発表された感のあるJR東海のハイブリッド方式による次期特急車両。外観イメージはまるで近鉄アーバンライナーの貫通型が生まれた様なデザインで驚きました。何れにせよ試作車の製造から長期試験を経て、量産車が投入されるまで、まだ5年程度かかる見込みです。こちらは新世代の鉄道車両として、その登場を楽しみに待ちたいと思いました。