JR西日本は、2024年11月22日付けのニュースリリースで、特急「はるか」を山科駅まで延伸し京都駅の混雑緩和を図る「山科駅改良工事」計画を発表しました
京都駅の東側に位置する山科駅の北側に 12両対応のホームを 1面新設し特急「はるか」が山科駅で停車・折り返し可能となるよう配線を変更。山科駅を京の東の玄関口として利用を促進することにより、京都駅の混雑緩和を図る計画です。2025年度に改良工事に着手し、2029年度の供用開始を目指します。
【出展元】
→京の東の玄関口 山科駅改良について~特急「はるか」の山科駅延伸により京都市内アクセスがより便利に~
山科駅は、JR琵琶湖線、湖西線と京都市営地下鉄東西線との結節点で、東西線を経由して東山、三条、烏丸御池、二条などにアクセス可能です。混雑する京都駅から山科駅に「はるか」の始発駅を移す事で、東西線の利用促進と京都駅の混雑緩和を図る一石二鳥の計画で、なかなかクレバーな作戦だと思いました。
また、改良工事が完成する2029年度(2030年春?)の翌年度の秋(2030年秋)にはMGM大阪(大阪IR)が開業する予定で、その頃までには、関西空港の発着回数も成田空港並みの30万回/年に引き上げられる予定である事から「はるか」の利用者はさらに増加する見込みであり、大阪IRの経済波及効果が京都にも現れた形となりました。
他の方がコメントされていることともう一つは、飽和状態にある嵯峨野線の発着能力改善とホーム上の混雑対策を目的として京都駅30番線折り返し止めたいというJR西日本の意図があります。
これ自体はコロナ禍前から構想があり、数年前の技術系の書物を読まれた方がSNSでの投稿によって一部の人達には知られていました。
ただ、コロナ禍により利用大幅減となったため一旦棚上げ、そして水際対策の緩和で戻ったことから、計画のゴーサインが出たというところまでが今回の発表に至っています。
山科折り返しによって確実に運用本数が増加することになります。
(京都駅での30番線折り返しを取り止めた事によって生じる時間短縮効果はあっても数分程度と予測され、山科まで運行区間が伸びた分の所要時間増をカバーし切れることはありません)
281系が中間更新が未施工で車両置替えが検討されていることと、折り返し設備の使用開始がなにわ筋線開業前になることから、運用増加分は「はるか」用の新型車両の投入あたりが重要なヒントになります。
おはようございます。車両折り返しを山科で行う形ですね。京都駅30番のりば開放という点が注目されていますが、京都-関空の所要時間短縮が見込める点も注目です(現状は琵琶湖線始発以外は京都→向日町まで遅い)。敦賀に延ばすとなると距離が94キロ延びるので車両繰りが難しいんでしょう(風の問題もありますが)。
敦賀まで行けば北陸の玄関口は関空になるのに。。