冠婚葬祭大手の株式会社ベルコは低層部に旧建築の意匠を残した新ホテル「ホテルロイヤルクラシック大阪・難波」の建設を進めています。低層部は旧・新歌舞伎座のファサード及び屋根の一部を継承したデザインとし、難波の街に馴染んできた「顔」である建物を保存する意匠で、高層部はアルミルーバー を複数枚重ねた、繊細かつダイナミックなファサードデザインです。
難波のランドマーク的な建物だった旧大阪新歌舞伎座は、施設の老朽化等に伴い2009年6月に閉館、劇場機能は近鉄が上本町駅近くに建設した「上本町YUFURA」に移転。テナントが無くなり空きビルになった新歌舞伎座跡は、2012年3月に冠婚葬祭「ベルコ」が用地を取得していました。
【出典元】
→2019年秋、大阪ミナミに建築家・隈研吾氏設計の新ランドマークが誕生
「ホテルロイヤルクラシック大阪」(仮称)新歌舞伎座跡地に旧建築の意匠を残し生まれ変わります!(PDF)
【過去記事】
→ホテルロイヤルクラシック大阪・難波の建設状況 19.02
→ホテルロイヤルクラシック大阪・難波の建設状況 18.12.30
→ホテルロイヤルクラシック大阪・難波の建設状況 18.12
→ホテルロイヤルクラシック大阪・難波の建設状況 18.09
→ホテルロイヤルクラシック大阪・難波の公式HPが開設。低層部にライトアップされた新歌舞伎座が蘇る!
→ホテルロイヤルクラシック大阪(仮称)の建設状況 18.07
→ホテルロイヤルクラシック大阪(仮称)の建設状況 18.06
→新歌舞伎座跡地に建設されるホテルロイヤルクラシック大阪(仮称)の状況 18.04
→新歌舞伎座跡地に建設されるホテルロイヤルクラシック大阪(仮称)の状況 18.03
→新歌舞伎座跡地に建設されるホテルロイヤルクラシック大阪(仮称)の状況 18.02
→新歌舞伎座跡地に建設されるホテルロイヤルクラシック大阪(仮称)の状況 17.10¥
→新歌舞伎座跡地に建設されるホテルロイヤルクラシック大阪(仮称)の状況 17.07
→新歌舞伎座跡地に建設されるホテルロイヤルクラシック大阪(仮称)の状況 17.01
→新歌舞伎座跡地に建設されるホテルロイヤルクラシック大阪(仮称)の状況 16.06
→新歌舞伎座跡地に建設されるホテルロイヤルクラシック大阪(仮称)の状況 16.04
→(仮称)ベルコ難波ホテル 新築工事の状況 15.12
→旧新歌舞伎座を建て替える(仮称)ベルコ難波ホテル新築工事が始動!
→さよなら新歌舞伎座。ついに新歌舞伎座の解体工事が始まる
→新歌舞伎座跡地に「ベルコ」結婚式場など建設へ
【隈研吾氏の作品例】
→富山キラリ(TOYAMAキラリ)~富山市立図書館 本館・富山市ガラス美術館~
→地方都市の中心市街地活性化策の成功事例として注目を集める「アオーレ長岡」が凄い!
【スペック】
名称:ホテルロイヤルクラシック大阪・難波
所在地:大阪府大阪市中央区難波四丁目59-1 外(地名地番)
階数:地上19階、地下1階
高さ:85.85m
構造:S造、RC造、SRC造
杭・基礎 :—
主用途:ホテル(宴会場、レストラン、ラウンジ、客室、駐車場)、店舗
客室数:150室
敷地面積:2,292.65㎡
建築面積:1,893.46㎡
延床面積:26,490.90㎡(容積対象面積22,349.19㎡)
建築主:ベルコ
設計者:隈研吾建築都市設計事務所、鹿島建設
施工者:鹿島建設
着工:2016年06月
竣工:2019年07月(予定)
現地の様子です。前回の撮影が2019年02月だったので約2ヶ月振りの取材です。
真正面から見た様子です。完成予想パースを見た時は「大丈夫かな?」と心配していましたが、出来上がってみると「拍手喝采」したくなる仕上がりに安堵しました。
銅板の屋根の様子です。設置直後は新品の10円玉の様にピカピカだった屋根ですが、時間経過とともに、落ち着いた褐色になりました。この褐色は数十年続き、更に年月が経つと緑青色へと変化してゆきます。
連続する唐破風の様子です。低層部の仮囲いが一段低くなり、エントランス付近が見える様になりました。
最後は新歌舞伎座の再現部分全体の様子です。
裏側の路地がどのように整備されるのか気になりますね。 ちなみに本町のベルコのブライダルサロンでかなり前から外観、各バンケットの模型やパースが展示されています。 建築ブログは野郎ばかりだから誰もアップされてませんが。
隈研吾氏が設計を手がけたデザインですから、実物が姿を現わすとあらためて“さすが!”と唸りました。
外国人の観光客の皆さんもよくここの写真を撮ってます(╹◡╹)