JR西日本が2020年3月14日にダイヤ改正、はるか9両化、環状線は全列車8両に統一!



JR西日本は2019年12月13日付けのニュースリリースで、来年3月14日にダイヤ改正を実施すると発表しました。インバウンド需要に伴い利用が急増している「はるか」の全列車9両化、ホームドア設置が進む環状線に乗り入れる「大和路快速」の全列車8両化、同じく観光客により激しい混雑に見舞われている「嵯峨野線」「みやこ路快速」の増結が行われます。利用状況に応じて一部列車の運転取り止め、行先や運転間隔・ 両数の変更が行われ、日中の高田快速が廃止されます。

 

【出展元】
JR西日本>一部列車の運転取り止め、行先や運転間隔・ 両数の変更を行います。

 

はるかの全列車9両化

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京都方面~関西空港間を 1 30 往復、60 本運転する特急「はるか」に増結用の新型車両 271系を 18 両(3両編 成×6本)を追加投入し、全列車が9両化され一列車あたりの座席数を現在の1.5倍に増加します。 271 系は旅客サービス・バリアフリー設備の充実により、 利便性・快適性が向上します。 9両編成で運転する「はるか」の運転本数(1日あたり)は 平日6本 60 本 、土休日3本 60 本なり大幅な輸送力増強となります。

【2020年春デビュー】JR西日本が新型『はるか271系電車』を計18両(3両編成6本)新造すると発表!



 

出展:関西国際空港アクセス交通の輸送状況

関空アクセスの利用者数は激増しています。2009年度に 17,781人/日だったJRの利用者数は、2017年度には33,792/日になり、約1.9倍に増えました。今後、若干増加ペースが鈍ったとしても旅客増のトレンドが続くと予想され「はるか」がパンク状態になる事は明白です。その為、今回新型はるかの増結編成を投入し輸送力の増強が図られる事になりました。

 

 

大和路快速を全列車8両化、大阪環状線 全ての列車を8両に統一

 

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これまで6両・8両混在だった大阪~奈良方面間を結ぶ大和路快速が全列車8両化されます。これにより大阪環状線における全列車の乗車位置が統一され利便性が向上しまします。日中でも混雑が目立つ環状線に乗り入れる6両の大和路快速は混乱をまねいていたので、これは朗報ですね。またJR ゆめ咲線では、新製車両を追加投入し通勤やUSJの利用者で混雑する平日 7:30 8:30 に西九条~桜島間の列車を2往復増発。これにより、上記時間帯では概ね6分間隔で運転されます。

 

 

 

土休日の奈良線「みやこ路快速」を6両化、嵯峨野線一部列車を8両に増強


土休日に6両で運転する「みやこ路快速」が 12 本から35本に増加、全列車6両で運転されます。また、嵯峨野線の一部普通列車を4両から8両に増強します。 インバウンド需要により混雑が増しているこれらの路線、列車への対応が図られます。

JR嵯峨野線ー梅小路京都西駅(ホーム上設備編)



 

JR宝塚線:日中の「丹波路快速・快速」を区間快速化、日中の「高田快速」は廃止!

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何事も光があれば影があります。JR宝塚線では平日の概ね 1115 時台、土休日の概ね 1215 時台の「丹波路快速・快速」を、宝塚~新三田間 の各駅に停車する「区間快速」となります。

大和路線・和歌山線では、平日の概ね 1017 時台、土休日の概ね 1117 時台の JR 難波~高田間を直通する快速列車等が廃止されます。大和路快速全列車8両化や、嵯峨野線・奈良線の一部列車編成増強に伴う措置だと推測されますが、結構インパクトのある変更になりました。