世界的なイギリスの建築事務所「Zaha Hadid Architects(ザハ・ハディド・アーキテクツ)」は、中国・深圳市に位置する香港、マカオ、広東省を結ぶグレーターベイエリアにサービスを提供するビジネスおよび金融センター『Tower C(タワー C)』のコンセプトデザインを公開しました。
ザハがコンペで勝利した、中国・深センの高層タワー「深センベイ・スーパー・ヘッドクォーター・ベースのCタワー(Tower C at Shenzhen Bay Super Headquarters Base)」は低層部が公園と一体化し市民にパブリックスペースを提供する設計が特徴的です。
深圳ベイ・スーパー・ヘッドクォーター・ベースに建設される、ザハ・ハディッドによる『Tower C』は、深圳市内の南北に計画されているグリーンラインと東西軸を結ぶ鉄道が交差する場所に位置しており、ビルは都市軸に対応する様にデザインされています。
高さ1,312フィート(約400メートル)にも達する『Tower C』は、2つのタワーからなる多次元の垂直都市で、柱のない自然光のオフィススペース、ショッピング、エンターテイメント、ダイニング、ホテル、コンベンションセンター、展示ギャラリーを備えた文化施設を提供します。
隣接する公園と周辺のビル街と調和する近未来的な外観デザインは非常に印象的で、より環境へ配慮したユーザーエクスペリエンスの向上に焦点を当てた設計になっています。遮光効果のあるユニット化された二重絶縁ガラスカーテンウォールで覆われた外観には、自然換気やエネルギー消費を削減するリサイクルや雨水収集システム、太陽光発電システムが設置されます。
次々と発表される中国の未来的デザインの超高層ビル。中には実現しないままに消えて行くプロジェクトもありますが、コンセプトデザインのまま実現したプロジェクトも多数あります。
日本は地震国である事や、それに備える為の建築基準法など各種法規制により、効率を最大限に追い求めた箱型ビルが圧倒的に多いです。条件は異なりますが、日本以外の国々は、『かつての日本人が想像した未来都市』を手本にするかの如く、斬新なデザインのが続々と誕生しています。
この調子であと20年もすれば経済発展を遂げた国々から見て「日本は古くさい街並み」「遅れてる」と言われる事は確実でしょう。外からそう見られる事を「我関せず」と我が道を行くのか?世界最先端のハイテクジャパンを再び目指して奇抜なビルを作り出すのか、はたまた、和のテイストを徹底的に取り入れた新しい日本的ビルを生み出すかー。どの道が良いかは解りませんが、建築デザイン分野もガラパゴス化が進むのかもしれませんね。
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