京阪電気鉄道は2021年7月8日付けのニュースリリースで、2021年9月25日(土)にダイヤ改正を実施し、1日あたりの列車の運転本数を平日で約15%、土日祝日で約20%減便すると発表しました。
京阪ではコロナ禍の影響を受け、2019年に比べ平日で30%、休日で40%程度の利用者減となっており、特に深夜時間帯は、対 2019年比で約 70%の大幅な減少となっています。その為、京阪は現在の利用状況に耐えられる体制を作る為に、運転本数の削減など、大幅な変更を余儀なくされました。【出展元】
→2021 年 9 月 25 日(土)に京阪線・大津線においてダイヤを変更します
①京阪線 (京阪本線・鴨東線・中之島線・交野線・宇治線)
時間帯毎に利用状況に応じた運転本数に変更されます。朝夕ラッシュ時間帯の運転本数を見直すほか終電の繰り上げを実施。具体的には、朝夕ラッシュ時間帯の運転本数を見直すほか、昼間時間帯(10 時~15 時台頃)を、現在の10分ヘッドから15ヘッドに変更し、運転本数を大幅に削減します。
また、土休日においても全ての時間帯について見直しを実施。昼間時間帯および 最終列車の繰り上げなどは、平日ダイヤに準じます。
1:朝ラッシュ時間帯
全車両座席指定「ライナー」の増発
2:昼間時間帯
日中の運転パターン
10 時~15 時台は、現在の10分ヘッドから15ヘッドに変更し、各列車種別を 1 時間あたり上下それぞれ 現行6本→4 本運転に削減。また、同時間帯において淀屋橋-出町柳間で快速急行を1時間あたり 2本運転し、「プレミアムカー」サービスを実施します。これにより普通しか止まらない駅は15分に1本の運転となります。京阪は何年か前の鉄道雑誌のインタビューに対して「支線にいたるまで全線で10分ヘッドを維持したい」と語っていましたが、コロナ禍で思い切った合理化に舵を切りました。特に普通の利用者にとってはかなり厳しい変更ですね。
3:夕ラッシュ時間帯以降
平日 17 時~22 時台の各列車種別の運転間隔を、17~20 時台は 現行10 分間隔→ 12 分間隔に変更、21時台は12分間隔のまま、22 時台は現行12 分間隔→ 15分 間隔に変更。各線における最終列車を最大 20 分程度繰り上げ。主な駅の最終列車種別・行先・ 発車時刻は以下のとおり。
主要駅の終電一覧。グレーは4 月 30 日(金)から取りやめている列車
②大津線 (京津線・石山坂本線)
石山坂本線において、昼間時間帯の一部列車の運転区間を見直しを実施。土休日においても平日に準じ、昼間時間帯の見直しを実施します。また休日は平日に準じて、昼間時間帯の見直しを実施します。
昼間時におい ては、現行は石山寺-坂本比叡山口間を 10 分間隔で運転していますが、石山寺-坂本比叡山口間を運転する列車と石山寺-近江神宮前間を運転する列車を 10 分間隔で交互に運転します。また、石山坂本線において、沿線の学校が休みとなる春季・夏季・冬季期間の平日に「学休期ダイヤ」を今冬以降実施。通常ダイヤから 7 時~9 時台の運転本数を減 らして運転します。
なお、京津線において大きな変更は無く、大津線においては始発、最終列車に変更はありません。
守口市や寝屋川市から京都方面への利便性が今まであまり良くなかったので、快速急行の設定は悪くないと思います。
コロナ禍が終わって少し利用者が増えたら、せめて昼間の快速急行を毎時4本に増発してほしいところです。テレワーク普及でラッシュ時の利用は今後も元に戻らない可能性が高いと思いますが、行楽や買い物が中心の昼間の需要は掘り起こせると思います。