日本初のグローバル旗艦店である『ユニクロ 心斎橋店』が2021年8月1日に閉店する事になりました。
ユニクロのグローバル旗艦店は、グループすべての商品をそろえた世界的な情報発信拠点で、心斎橋店は、ニューヨーク(2006年11月・1,000坪)、ロンドン(2007年11月・700坪)、パリ(2009年10月・650坪)、上海(2010年5月・1,200坪)に続く、世界で5番目となる国内初のグローバル旗艦店として2010年10月にオープンしました。 【出展元】 →ユニクロ 心斎橋店(2021/8/1 閉店予定)
心斎橋店は、ユニクロが現時点で実現できる最高水準の商品、VMD、店舗運営、サービス、クリエーティビティーを結集した地下1階~地上4階の 5フロア構成で、売り場面積約800坪の大型店です。 クリエーティブディレクターの佐藤可士和氏がトータルプロデュースを務め、店舗プロデュースは片山正通氏が担当。照明デザインには「東京スカイツリー」を手掛けた照明デザイナーの戸恒浩人氏を起用するなど、「最新最旬のユニクロ」を世界に向けて発信するアジアのショーケースとの位置づけでした。
いきなりの閉店のニュースを聞いて本当に驚きました。そして『最後に見ておかなければ』との思いで心斎橋にやってきました。
そうです。ユニクロ心斎橋店といえば『フライングマネキン』。
6体のマネキンが円周上に並び、1階から4階までの間をするすると上下に移動するという、日本初の斬新なディスプレイです。閉店に伴い、このフライングマネキンも見納めになりそうです。8月1日に閉店したユニクロ心斎橋店。売り場中央の吹き抜けを、フロアを飛び越えて上下する『フライング・マネキン』が大好きでした。
— ロング@再都市化 (@saitoshika_west) September 8, 2021
この手の稼働展示はメンテナンスが大変なので数年で撤去される事が多いのですが、フライング・マネキンは開店から閉店まで約10年間飛び続けていました。 pic.twitter.com/JQUZ48nU6u
吹き抜け空間を6体のマネキンが上下に移動しています!他所では見た事がない大がかりな仕掛けです。
フライングマネキンは、稼働部があるのでメンテナンスに手間がかかると思います。この仕掛けがオープンから閉店まで撤去される事なく動き続けたのは凄いと思います。
商品を選んでいると、突然マネキンが現れるのが凄く新鮮でした。
自然光が差し込む天井。ミラーを多用した壁面に上下するマネキン。なんとも非現実的な空間です。
ユニクロの広報担当者は営業終了について「契約満了による閉店」と説明しています。同店閉店後は、心斎橋筋沿いにある「ジーユー(GU)」店舗と同じ施設内に移転し、再オープンは今年9月を予定。ちなみに移転先の「ジーユー心斎橋店」は、ジーユー初の旗艦店として10月22日にオープンしました。
惜しまれつつ閉店する事になったユニクロ心斎橋店。賃貸借契約の更新のタイミングに加え、コロナ禍による消費の減退、インバウンド消失が加わり閉店を決断したのだと思います。また、大阪都心には梅田の茶屋町に別のグローバル旗艦店「UNIQLO OSAKA」があるので、心斎橋店の役割は「UNIQLO OSAKA」が引き続き事になりそうです。