ザ・リッツ・カールトン大阪は、西梅田の超高層ビル「ハービス大阪」内に所在するマリオット系列の外資系ラグジュアリーホテルです。1997年に「リッツ・カールトン」ブランドの国内第1号ホテルとし開業しました。
ホテルが入居するハービス大阪(梅田阪神第1ビルディング)は、地上40階建て、高さ約190m、延床面積約13.7万㎡の超高層複合ビルで、旧国鉄の西梅田貨物駅跡の再開発に伴い建設されました。建築主は阪神電鉄、設計は竹中工務店、施工は竹中工務店・大林組・鹿島建設JVが担当。1993年に着工し、1997年3月竣工、同年5月にザ・リッツ・カールトン大阪がオープンしました。
▼クラブラウンジ・朝食・プールはこちらの記事で詳しく解説しています。
リッツ・カールトン大阪宿泊記〜Part2 クラブラウンジ・朝食・プール編、リッツ大阪のラウンジで『フードファイト』を体験した話
ホテルは1〜6階にロビーやバンケット、レストラン、スパを配し、24~37階の高層階に全291室を展開。ミシュランの星に輝くフランス料理「ラ・ベ」、日本料理「天ぷら花筐」を含む6つのレストラン&バーを備えるフルサービス型の本格的なホテルです。
ザ・リッツ・カールトン大阪は、世界有数のトラベルガイド『フォーブス・トラベルガイド』の2023年版で大阪のホテルで“初”そして“唯一”の最高評価である五つ星を獲得しました。
フォーブス・トラベルガイド 2023発表!日本の5つ星ホテルは14軒、リッツカールトン大阪が5つ星に、JWマリオット奈良が4つ星に!
リッツカールトン大阪へのアクセス
リッツカールトン大阪は西梅田の超高層ビル街にある「ハービス大阪」内にあります。JR「大阪」駅からは徒歩7分程度の距離感で、近すぎてタクシーを使う感じではありません。
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JR「大阪」駅と御堂筋線「梅田」駅からのルートはこんな感じです。地下1階にある、阪神百貨店前の東西通路(大阪駅前地下道)を西梅田方面に進み、アーチ状の照明が特徴的なエリアを通過、ひたすら地下通路を進むと左手にリッツカールトン大阪の看板が出てきます。
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リッツ・カールトン大阪のフロントやロビー等は地上1階にあります。地下道を通ってリッツ大阪に到着したらハービス大阪の1階に上がります。地上からは、上の図の「ライオンが居る入口」が便利です。クルマ寄せは大阪駅の反対側にあります。
西側にある車寄せ
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それでは、リッツカールトン大阪の様子を見ていきましょう!こちらは大阪駅の反対側「西側」にある車寄せの様子です。
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ゆったりとしたレウアウトと水景施設。近年再開発が進み、密度がさらに進んだ梅田地区、大阪駅前の立地を考えるとメチャクチャ贅沢な造りです。もうこの様な造りのホテルを梅田に新設するのは無理かもしれませんね。
重厚感のあるメインエントランス
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車寄せ側にあるメインエントランスの様子です。シルクハットを被ったドアマンが迎えてくれる正面扉は、あえて自動ドアにせずに「人が開閉」してくれるリッツ流のサービスとなっています。
北側にあるサブエントランス
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こちらは、車寄せ側のメインエントランスとは別の、大阪駅側から続く歩道に面して、このライオンが居るサブエントランスがあります。大阪駅側ら来るとサブエントランスから館内に入ると便利です。
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正面扉をくぐるとクラシックな異次元空間が広がっていました!
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レセプションの様子です。イタリア産の大理石が敷き詰められた床、伝統的で豪華なペルシャ絨毯、天井にはクリスタルシャンデリアを配置した、正統派の高級ホテルを体現したデザインとなっています。
暖炉のあるロビー
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レセプションの奥には、ソファーがあるロビーがあります。
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豪華なシャンデリアと本物の暖炉があるロビー。あまりの豪華さに言葉を失う程です。
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最近のモダンなデザインのホテルも良いですが、リッツ・カールトン大阪の様なクラシックなデザインのホテルも落ち着きがあって良いですね。
ロビーラウンジやグルメショップが並ぶ通路
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暖炉のあるロビーから客室階の反対側に向かう通路。ピアノの生演奏が心地よい「ロビーラウンジ」やオフィシャルグッズ等を販売してる「グルメショップ」があります。
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グルメショップでは、パンや焼き菓子、バスローブなどホテルオリジナルの商品を販売していました。
宴会場行きのEVとエスカレーター
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宴会場につながっているエレベーター・EVホールも別格の豪華さです。
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EVホールの奥にはエスカレーターがありました。試しに1フロア上がってみます。
宮殿の様な宴会場前
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おおお!一直線に伸びた廊下沿いに多数の宴会場が並ぶ凄い空間。ひたすらゴージャスです。
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宴会場前の寛ぎ空間「ホワイエ」も同じデザインテイストでまとめられていました。
いよいよ客室階へ!
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寄り道はこれぐらいにして、いよいよ客室に向かいます!こちらは客室階行きエレベーターに向かう通路の様子です。少し通路が狭くて隠れ家的な雰囲気があります。
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EVホールの様子です。これまで見たどのホテルよりもゴージャスな雰囲気です。
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客室階のEVホールの様子です。ロビー階とは打って変わって、白を基調とした爽やかなデザインです。
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客室前の廊下はこんな感じです。
エグゼクティブスイート(76㎡)
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そして今回泊まったお部屋は・・・。
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エグゼクティブ スイートダブル(76㎡)!。
リビングルームとベッドルームの2室を備えた本格的なスイートルームです。
リビングルーム
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こちらはリビングルームの様子です。大きさソファーセットがメチャクチャ豪華。ネイビーのひとりがけソファーがいい感じです。
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窓側からリビングルームを見た様子です。
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リビングルームの居心地は最高です。全体的にクラシックなデザインでまとめられており、とても落ち着きます。最近のシンプルモダンなデザインとは一線を画する、良い意味で「古き良き時代の超高級ホテル」といった感じでした。
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調度品も「一流」をを感じさせるモノがあります。
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ウェルカムギフトは可愛い小箱にはいったお菓子。甲陽園のケーキハウス「ツマガリ」の逸品でした。
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ルームキーはこんな感じです。今回は、ジュニアスイートを予約していましたが、プラチナ特典で最上階37階のスイートルームにアップグレードして頂きました!
ミニバー
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さらに客室内を見て行きましょう。こちらはミニバーコーナーの様子です。
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お酒やスナック類はこんな感じです。ティーパックは普通な感じでした。
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ドリンク類はこんな感じです。
広々としたワークデスク
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リビングルームには、大きなワークデスクがありました。広さも十分でしっかり仕事ができそうです。最近のホテルはワークデスクが無い事が多いですが、これも「はやりすたり」があるのでしょうね。
ウォークインクローゼット
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客室の中央にはクローゼットがある身支度に適した小部屋(ウォークインクローゼット)があります。
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小部屋(ウォークインクローゼット)の様子です。ここを中心に「リビング」「ベッドルーム」「バスムーム」が配置されています。
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クローゼットを開けるとこんな感じです。この小部屋自体が(ウォークインクローゼット)といった位置づけとなっています。
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クローゼットを正面に見て左側にベッドルームがあります。
並のホテルの1室分はある「ベッドルーム」
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こちがベッドルームの様子です!
リッツカールトン大阪は、開業20周年にあたる2017年に、約12億円を投じて全291室とクラブラウンジの改装が行われました。開業当初からのインテリアコンセプトである「18世紀の英国貴族の邸宅」の様相をそのままに、より現代のライフスタイルに合わせた都会的なイメージへと一新しています。
ベッドは「シーリー」製でベッド幅183cm × 長さ205cm × 高さ65cm 1台。レッテ社の上質なリネンをまとった極上の寝心地が味わえます。
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ベッドを真正面から見た様子です。
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ナイトテーブルに置かれたライトがメチャクチャいい感じです。
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ナイトパネルはこんな感じです。ボタン操作でカーテンの開閉ができますが、USBポートの数など、最近のホテルに比べると使い勝手の面で、やや物足りない感じがしました。
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テレビとテレビボードの様子です。壁掛けではなく、豪華絢爛なTV台に置かれていました。
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そして!ベッドルームで特質すべきなのがこのデイベッド。2面採光の角に置かれており、梅田の摩天楼や、煌めく夜景を心いくまで堪能できます!!
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もうビルオタにとっては最高過ぎるデイベッド。
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37階北東角から見た梅田のビル街の様子です。写真左奥の高層ビルには2025年に「ウォルドーフアストリア大阪」が、写真右のビルには2024年夏頃に「ザ・大阪ステーションホテル 〜AUTOGRAPH COLLECTION」が進出します。
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リッツカールトン大阪のベッドルームはホンマに居心地が良くて最高でした。
イタリア産大理石を贅沢に用いたバスムーム
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続いてバスムームの様子を見て行きます。イタリア産大理石を惜しげもなく使用した豪華絢爛なバスルーム。経年劣化をあまり感じさせない、美しい姿を保っています。
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ドレッサーは鏡張り。広々としており、ダブルボウルが使いやすい。
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全体的に見ると、清潔感はかなりあり、ウェスティン大阪よりも経年劣化は少ないですがデザイン的にはやや古さを感じます。
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バスタブはこんな感じです。シャワーブースとバスタブがバラバラに配置されている欧米風のレイアウトなので、使い勝手は悪いです。
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シャワーブースの場所はこんな感じで、バスタブの正反対に配置されています。
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シャワーブースの内部はこんな感じです。レインシャワーはありません。
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そして!バスアメニティは、リッツ・カールトン代名詞といえる、イギリス王室御用達のラグジュアリーブランド「Asprey(アスプレイ)」から「Diptyque(ディプティック)」に変更されていました。
Aspreyも良いですが、こちらの香りも良かったので僕的には問題なし。でも、Asprey目当てにリッツカールトン大阪に宿泊される方は要注意ですね。
ちなみに、ディプティックは1961年にパリで誕生したフレグランスブランドで、3人の創業者が旅した各地の記憶や風景にインスピレーションを受けたフレグランス、キャンドルやボディケア製品は、1つ1つが個性的な世界観やストーリーを持っています。
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バスルームには小さなチェアがありました。これは地味に嬉しいアイテムです。
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そして、定番になってきたドライヤーチェック。リッツカールトン大阪のエグゼクティブスイートのドライヤーは、最高級レプロナイザー27Dでした!
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さらにトイレチェック。エグゼクティブスイートのトイレは2ヶ所。1つはエントランス付近のメイントイレ、もう1つはバスルームに併設されたサブトレイ。どちらも個室タイプです。
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駆け足で見てきましたが、リッツカールトン大阪の「エグゼクティブスイート」はいかがだったでしょうか?
最近開業したホテルとは全く異なる、ヨーロピアンテイストあふれるクラシックなデザインは唯一無二と言えるもので、時代を感じさせない美しさがあると思います。僕的には、最新ホテルが放つ「ギラギラ」した感じが無く非常に落ち着ける部屋でした。
広々としたリビングルームは自宅の様な安心感があり、存分に寛ぐ事ができました。90年代後半開業のホテルなので水回りの設計の古さは仕方がないのですが、使いづらさは感じました。
国内のリッツカールトンの中では、最もリーズナブルな宿泊費で泊まれるためコスパが良く、全体的に見ると梅田の隠れ家として「お籠りしたくなる居心地の良いホテル」といった感じでした。
写真が莫大になったので、今回も後編に続きます。次回はリッツカールトン大阪の魅力の1つである「クラブラウンジ」を中心にご紹介したいと思います。
次回、クラブラウンジ、朝食、プール編に続く!
リッツ・カールトン大阪宿泊記〜Part2 クラブラウンジ・朝食・プール編、リッツ大阪のラウンジで『フードファイト』を体験した話
本当にゴージャス!ホテルのHPに出てきそうな写真ばかりですね。