ダブルツリーbyヒルトン大阪城は、大阪市中央区大手前1丁目に所在する、複合ビル「大手前一丁目プロジェクト」の高層階に入居する外資系ホテルです。
新ビルは、地上21階、地下1階建て、延床面積:約38,766㎡の規模で、日本経済新聞社の旧大阪本社跡地の再開発に伴い建設されました。事業主は、日本経済新聞社と大和ハウス工業で、日経が所有する1~4階に同社グループの「テレビ大阪」が入居、大和ハウスが所有する6〜20階は、米ヒルトンが運営する「ダブルツリーbyヒルトン大阪城」入居。ホテルは2024年5月1日に開業しました。
ホテルは、大阪城やホテルの前を流れる大川を見渡すことができる全373室の客室の他、レストランやラウンジ&バーなどの料飲施設、テイクアウトショップ、フィットネス、屋内プール、エグゼクティブラウンジ、宴会場・会議室を兼ね備えています。客室面積約24㎡~26㎡程度のコンパクトな客室にも関わらず、フルサービスを提供する点が特徴です。
ホテルへのアクセスと京都への移動
まずはホテルの立地を説明します。ホテルは、京阪本線・大阪メトロ谷町線「天満橋」駅徒歩約5分。最寄りの「天満橋」駅から「東梅田」駅まで谷町線でで5分、「淀屋橋」駅まで京阪本線で4分ほど。新幹線や伊丹空港のリムジンバスが発着する、大阪市内のターミナル駅からホテルはでは、新大阪・梅田(大阪駅付近)・難波・天王寺から御堂筋線で淀屋橋に移動して、京阪本線で2駅移動する行き方がシンプルで確実です。また、梅田・天王寺らは、大阪メトロ・谷町線が乗り換え無しで天満橋駅まで行けるので便利です。
大阪都心部のターミナル駅へのアクセスが比較的容易である他、京阪特急を使えば、京都の中心部「祇園四条」駅まで乗換なしで約45分ほどで行くことが出来ます。

京阪特急(又は快速急行)を利用する場合、追い銭500円で着席保証サービスが受けられる「プレミアムカー」の利用がおすすめです。スマホアプリや、ホーム上のキャシュれる端末でチケットを購入する事ができます。京阪特急(快速急行)は日中でも10分毎に運行されており、待たずにJRのグリーン車の様な快適車両で京都まで移動する事ができます。
JR西日本の新快速は大阪駅〜京都駅は29分ほどで爆速ですが、河原町や三条に向かうには地下鉄に乗り換える必要があります。京都側の目的地にもよりますが、ダブルツリー大阪城から京都への移動は、京阪特急(快速急行)で乗換なしで45分ほどなので京阪特急が圧倒的に楽で快適です。
ホテル外観は「和模様」がコンセプト

外観デザインは「和模様」がコンセプトで、隣接する大阪城の白壁や石垣、日本古来の市松模様など日本的な要素を取り入れています。

敷地内に天満橋駅と大阪城を結ぶ動線の一端を担うテラス空間(歩行者通路)や、敷地東西にイベントが開催可能な多目的広場を整備し一般に開放。

災害時には、デジタルサイネージによる情報発信を行うと共に、一階のエントランスを一時避難スペースとして開放するなど、地域防災に配慮した計画となっています。

ホテルの公開空地には、建て替え前の旧ビル(日本経済新聞大阪本社)建設時に発見された、大阪城の石垣遺構の一部が移設保存されています。
1階:エントランス〜6階:レセプション

ダブルツリー大阪城の館内を見ていく前に「館内の案内」をご紹介します。

メインエントランスの様子です。ホテルの入口は、天満橋駅の反対側(東側)にあります。

エントランス前の車寄せの様子です。ピロティになっており、悪天候時も快適そうです。

エントランスロビーの様子です。レセプションがある6階に向かいます。

6階のレセプションに到着しました!ロビーエリアは、海運業で栄えたこの土地ならではの風景や人々をモチーフにし、大阪と江戸を繋いだ商船「菱垣廻船(ひがきかいせん)」や「港」をイメージしており、波を模したカーペットで趣のある空間を演出しています。

大坂八百八橋を彷彿とさせるウォールアート。

ダブルツリー名物、チェックイン時にゲストへの挨拶として手渡される温かい「チョコレートチップクッキー」。定番ですが、やっぱり嬉しいですね。

チェックインを済ませて客室階に向かいます。ホテルの館内には、天下の台所「大坂」をイメージしたアートが随所に散りばめられています。

6階エレベーターホールの様子です。

高速エレベーターで19階に到着!エレベーターホール前が広々としてり、ゆとりを感じます。

客室に向かう廊下はこんな感じ。路幅が広く高級感があります。
ツインエグゼクティブルームリバービュー

そして!これが!!ダブルツリー大阪城の客室です!!!
今回は、ボトムのゲストルームから、高層階のツインエグゼクティブルームリバービュー(26㎡)にアップグレードされました!

ダブルツリー大阪城の客室は「水の都」をイメージ、水をテーマに青色を多く取り入れ、リラックスして寛げるデザインとなっています。標準客室面積は、キャッスルビューが約24㎡~26㎡、リバービューが約26㎡~28㎡で、大川側の方が若干広くなっています。
注意1:リバーよりもキャッスルビューの方が狭い

キャッスルビュー・ツイン(25㎡)。リビングエリアが狭く壁際にテーブルと椅子が配置されています。椅子は背もたれの無いスツールになります。

キャッスルビュー・キング(25㎡)。こちらは窓側にテーブルと椅子が配置されており、リバービューと同様の配置です。

宿泊レポに戻ります。こちらはベッドボード付近の様子です。デザイン的にかなり練り込まれた印象を受けました。

窓側から室内を見た様子です。最近のホテルで流行しているオープンタイプの水回り+スライドスクリーン、ガラス張りのバスルームではなく、非常にコンサバな造りとなっています。そのため、室内は若干狭い印象があります。

反対側から見た様子です。

ベッドボードの窓側が斜めになっています。少しデザインは異なりますが、昨年開業したデュシタニ 京都のベッドボードも上部が斜めになったデザインを採用しています。これからのトレンドになるかも・・??

ナイトテーブル付近の様子です。ダブルツリー大阪城のデザインは、一見奇抜なデザインでインパクトがありますが、嫌味がなくスッキリとしています。かなりお金と時間を掛けていると思ます。

ナイトパネルはこんな感じ。USB給電ポートはType-Cのみ。
リビングエリア

リビングエリアを見ていきましょう!デイベッドは無く、丸型のテーブルとチェアが2脚。

窓の横幅が狭いので片一方は壁ビューになります。

丸テーブルはかなり大きくインルームダイニングでも重宝しそうです。

丸テーブル近くの壁面にUSB給電ポートとACコンセントがありました。USBはType-AとCが1つづつ。

窓ガラスの様子です。天地方向に細長い形状です。

リバービューはこんな感じです。眼前に広がる大川の流れ。目線を遮るものがなく「ヌケ感」が素晴らしい。川沿いの木々は桜並木で、花見ジーズは最高の眺望になります。また7月に行われる天神祭のメイン会場を見下ろす位置にあるため、祭り期間中のリバービューは予約困難だと思います。
注意2:リバービューは電車の音が聞こえる!

京阪本線は複々線なので電車の運行本数がかなり多く、平日8時台は片道32本/h、往復61本/時の電車が走ります。終日運行本数が多いので、リバービューの客室は頻繁に電車の音が聞こえてきます。音楽を鳴らせば気になりませんが、電車のジョイント音が苦手な人は、多少高く・狭くても静かなキャッスルビューがおすすめです。
ミニバーコーナー

テレビとミニバーコーナーの様子です。

テレビは55インチのスマートTV。

ネスプレッソマシンとミネラルウォーター。

ミニバーコーナーの中身はこんな感じです。

ダブルツリーではおなじみのウォーターピッチャー。各フロアにあるウォーターサーバーで氷水を汲むことができます。

冷蔵庫はこんな感じ。広さも十分で使いものになります。

客室入口付近から室内を見た様子です。写真左側がクローゼット、右がウェットエリアです。

クローゼットの様子です。広さ、明るさともに十分です。

セーフティボックス、パジャマ、スリッパ。使い捨てでないスリッパは、ウォーターサーバーに水を汲みに行く時に使えそうです。
ウェットエリア

続いてウェットエリアを見ていきましょう!写真左が「バスルーム」中央「ドレッサー」見切れていますが右側に「トイレ」があります。

洗面ボウルの様子です。質感は、そこそこ、といった印象です。

バスタオル、ハンドタオル、ドライヤー、ゴミ箱。

アメニティ類はこんな感じです。

ドライヤーはパナソニック製。高級品ではありませんが、軽量で風量も十分でした。

トイレはこんな感じ。奥の壁面が凝った造りでした。

そして、注目のバスルームはこんな感じです。洗い場付きのジャパニーズスタイル。レンタル品にバススツール(お風呂椅子)があるので、それを使えば家風呂の様な快適さになります。

バスタブはコンパクトですが1人で入るには十分な広さがあります。開業2日目なので、超ピカピカで気持ちがいい!

シャワーはこんな感じです。レインシャワーはありません。

バスアメニティは据付式。ブランドはおなじみの「クラブツリー&イヴリン」。香りが気に入っています。
8階:インドアプール・フィットネスジム

ダブルツリー大阪城の8階には、中価格帯ブランドのダブルツリーには珍しくインドアプールが設けられています。

プールエリアの直前にある『地獄のシャワー』。オートセンサーで、大量の水が降り注ぎます。

そして!ここが!!ダブルツリー大阪城のインドアプールです!!
全長11mのミニサイズですが、高級感が半端ないです。

プールの全景です。本格的に泳ぐ感じではありあせんね。

びっくりしたのですが、プールサイドの床面、なんと「床暖房付き」で、ほのかに温かいです。

ダブルツリー大阪城のプールは小規模ですが、少し泳げるだけでも、かなり気分転換になりました。

プールサイドにあるベンチの様子です。

プールエリアから見た大阪城側の様子です。
フィットネスジム

プールと同じ8階にはフィットネスジムがあります。

ジム内部の様子です。最新鋭の機材がずらりと並んでいます。

反対側絡みた様子です。ジムエリアは大阪城側に設けられているので、ランニングマシンで走りながら大阪城を愛でる事ができます。

窓側からジム内部を見た様子です。

初めて宿泊したダブルツリー大阪城。Part1はロビー、客室、プール、フィットネスジムをご紹介しましたが、全体的な印象は、中価格帯のブランドにも関わらず、時折クラスを超えてくる部分があり、かなり良いホテルだと思いました。
また、ダブルツリー大阪城の最大の魅力は「食」にあります。特にエグゼクティブラウンジでのフードプレゼンテーションは5つ星ホテル顔負けの充実した内容で、国内ヒルトン系ホテルでは、コンラッドを抑えてトップかもしれません。Part2ではダブルツリー大阪城の食を徹底レポートします。
次回Part2:エグゼクティブラウンジ、レストランSENでの朝食編に続きます!