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JR西日本227系0番台(外観・車内編)広島スペシャルのカラーリング、未来へ羽ばたく赤い翼『Red Wing(レッド ウィング)』!


JR西日本227系0番台は広島地区の老朽化した近郊型・通勤型車両の置き換えを目的として、近畿エリアで活躍している225系をベースに開発された直流近郊形電車です。

2015年から0番台が広島都市圏(広島シティネットワーク)に投入され、2022年3月時点で、3両編成(A編成)64192両と、2両編成(S編成)4284両の計276両が配置されました。また、2019年より1000番台が和歌山線・桜井線および紀勢本線で運行を開始し、広島地区以外にも投入されました。

車体はステンレス製で、基本構造は225系をベースに、正面デザインは北陸地方に投入された521系0番代と共通のデザインを採用。各車両とも全長は20mで片側3扉、最高速度は110km/hですが、将来的には120km/hでの運転も可能なよう設計されています。

【出展元】
JR西日本プレスリリース>227系近郊形直流電車の概要について
鉄道車両 [“JRシティネットワーク広島”のブランディング(227系電車と路線記号カラーデザイン)]

 

JR西日本227系電車1000番台(外観編)


外観デザイン


227系0番台は、新型車両が次世代の広島近郊の公共輸送を支える翼的な役割を担うこと、前面に取り付けられている転落防止幌が翼を広げたように見えることから、「未来へ羽ばたく赤い翼」を意味する「Red Wing(レッド ウィング、赤い翼)」という愛称が名付けられました。

0番台は2015年9月に「JRシティネットワーク広島”のブランディング(227系電車と路線記号カラーデザイン)」として、2015年度グッドデザイン賞(移動用機器・設備部門)を受賞しています。

 

 



車体のカラーリングは、GKデザイン総研広島がデザインを担当。広島スペシャルのカラーリングとして、アーバンネットワークとは違った広島らしいデザインを検討。シンボルカラーとして広島県木である「もみじ」や広島東洋カープ、厳島神社大鳥居にちなみ、親しみやすさを感じさせる赤が採用されました。

 



JR西日本227系0番台は、新車であっても“近畿圏と同じ”では広島エリアの人には喜ばれないという思いから「for広島、by広島」をキーワードに、地元デザイン事務所とのコラボレーションでエリアブランディングが行われました。

カラーリングの配置はアーバンネットワークで見られる横帯主体とは異なり、車体端部に縦方向の赤太線を配すことで、23両が基本となる編成の短さを強調たレイアウトとなっています。前面貫通扉と側面車端部には「JRシティネットワーク広島」のロゴと新たに制定された愛称「Red Wing」のロゴマークが張り付けられました。

 

 

 


連結部と先頭車には、連結時にホームから転落する事故を防止する転落防止幌(ほろ)が設けられています。JR西日本の車両ではおなじみのアイテムですね。

 

 


車両側面の様子です。225系と同じく1+3+1の窓割りとなっています。

 


外面の行先表示・列車種別表示はフルカラーLEDが採用されました。列車種別と行先の表示が一体化した大型で見やすい表示機です。ラインカラー表記にも対応しており、広島地区のラインカラーに対応させた表示を行っています。

 

 


パンタグラフはシングルアーム型を採用しています。

 

車内の様子



続いて車内の様子を見て行きましょう!基本的な構造は、近畿圏で活躍している223系・225系と同様で、シートピッチ910 mmの転換クロスシート(扉横は固定式)が扉間に5列設置されています。車両端部はロングシートで、出入口付近には収納式の補助席が設置されています。

 



シートを俯瞰するとこんな感じです。225系と同じですが、座席のモケットは「広島らしさ」をイメージした赤色基調となっています。

 

 


モケットの色味が赤色なので225系とはかなり印象が異なりますね。

 


真横から見るとこんな感じです。若干の近鉄味を感じのは気のせいでしょうか・・・。

 


ドア付近には補助椅子が設けられています。

 


補助椅子を展開するとこんな感じになります。

 


車両端部の様子です。車椅子スペースは先頭車(編成で2箇所)に設置されています。車椅子スペースの対面はロングシートで、収容力を高めています。

 


ロングシートはこんな感じです。

 



荷棚と天井付近の様子です。225系と同じく、つり革や手すりは大型化され、緊急時につかまりやすく考慮されており、目立つオレンジ色となっています。また、手すりの端部を曲線化することにより、乗客が手すりに衝突した時でも衝撃力が集中しないように配慮さています。

 



車内照明は直管型LEDを採用して省エネルギー化が図られました。LEDの光は、一旦天井面に均一に照らしてから、その反射により室内を照らす間接照明式とすることで、LED照明特有のぎらつきや影を低減さています。

 

 


乗降ドアー付近の様子です。客用ドアの室内側には黄色の警戒ラインを配置し、鴨居部には扉開閉予告灯を2灯設置。車内案内表示機は3色LEDで、乗降ドアの上に1両あたり3箇所の千鳥状に配置されています。

 


車内案内表示機アップで見た様子です。ここは225系で採用されたWESTビジョン(液晶モニタ)を採用してほしかったですね・・。

 

 


トイレ付近の様子です。トイレは車椅子対応の大型洋式トイレが設置されています。

 


トイレ内部の様子です。

 

まとめ



今回乗車レポートをお届けした227系0番台は、基本的には225系をベースにしており、外観・車内の基本構造については、大きな変更は見られませんでした。ベース車両のサービス水準が高い事から大きく変更する理由が無い事に加え、225系を起点にしてJR西日本の標準車両を造る事で、コスト削減やメンテナンス性を高める狙いがあるからです。

 



JR西日本は、新型車両227系の大量投入にあわせて、広島駅を中心として展開される5方面の移動軸に対して、サインシステムを整備、『JRシティネットワーク広島』というエリアブランディングを新たに展開しました。

 

これまで車両のデザインは、あくまで車両単体としてのものでしたが、今回は車両から路線記号、ラインカラー、駅設備のサインデザインに至るまで、トータルデザインが実現しました。227系の外観デザインは非常に個性的で解りやすいデザインとなっています。

新型車両227系とサインシステムは、広島という地域の個性に一歩踏み込んだ「モビリティデザイン」を体現しています。個性と実用性を兼ね備えた、美しいモビリティデザインは、地域に長く継続して愛されるシステムとなって行く事でしょう。

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