近鉄の一般車両、1253系VC60編成の方向幕がフルカラーLEDに交換され大きな話題となっています。これまでシリーズ21を除く、赤白ツートンの一般車両の方向幕(行先表示器)は字幕回転式を採用していましたが、今回のVC60編成は初めてフルカラーLEDを搭載しました。
正面の様子です。種別と行き先が1つのユニットで表示されています。
側面LEDの様子です。日本語と英語が交互に表示され、英語表示の時は駅ナンバーが表示されます。
従来の幕方式の行先表示です。
少し斜めから見た様子です。既存の設置スペースに違和感なく取り付けられています。大がかりな改造を施した様子がないので他の車両への展開は早そうです。
連結面の様子です。こちら側のLED表示器は未点灯でした。
車内の様子です。特段リニューアルされた様な感じはありません・・・。
車内側から見た様子です。ケースを改造した様な痕跡がないので、他の車両への搭載も比較的簡単容易そうです。
ドア付近の様子です。液晶モニタやLEDなど車内情報案内装置は未設置です。
近鉄の一般車両は他の私鉄の様に「リニューアルを行い、最新型○○系のレベルまでサービスレベルを引き上げる」といった様な計画的なリニューアルは行われておらず、○○系には液晶モニタ、○○はシングルアームパンタ、○○はシートモケットを交換、○○は化粧板を取る付け、○○はスタンションポールを設置といった感じで、ランダムに施工されており「キレイになった」「良くなった」感じが少ない様に思います。
以前の記事にも書きましたが、今後は阪急、京阪、南海、阪神など他の私鉄と同じく、内装リニューアル、液晶モニタ、LED化などをまとめて行い、一般車両のサービスレベルを2020年代の水準に引き上げる、そんな施策を行ってほしいと思いました。
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ロングさんもおっしゃるように、近鉄の通勤型車両のリニューアルって統一感がないというのか、車種も形式もバラバラな内容で行なわれている印象は否めませんね…
通勤型車両の新形式投入がもう何年もストップしてますから。