
大阪湾岸道路(阪神高速湾岸線)西伸部が年内に着工します。計画中の大阪湾岸道路(阪神高速湾岸線)西伸部のうち、六甲アイランド北~駒栄の延長距離は約14.5km、総事業費は約5千億円、完成まで約10年です。
国土交通省は2日、関西圏の高速道路未整備区間の一つ「大阪湾岸道路(阪神高速湾岸線)西伸部」について年内に着工する方針を明らかにした。東京都内で開かれた阪神間の湾岸エリアなど高速道路の早期整備を求める国会議員連盟の総会で、高橋克法国土交通政務官が報告した。
神戸新聞:阪高湾岸線の西伸、年内着工へ 六アイ北-駒栄
【出典元】
→神戸市:大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北~駒栄)
【過去記事】
→大阪湾岸道路(阪神高速湾岸線)西伸部は年内着工!延長14.5km、総事業費は約5000億円で日本一の渋滞区間を解消へ。
→大阪湾岸道路(阪神高速湾岸線)西伸部、国が事業化へ!六甲アイランド~ポートアイランド間は2連続長大吊り橋で接続!
※福島区民さんから情報を頂きました、ありがとうございました!

湾岸線の延伸部の最大のハイライトは、六甲アイランド〜ポートアイランド間。2つの人工島は約3kmの距離がありますが、この間に2つの連続した吊り橋を構築して一気に渡る事になります。また、ポートアイランドと和田岬間にも巨大な吊り橋が設けられます。海上長大橋については、現在、合計4案が比較案が検討されています。
大阪湾岸道路西伸部の海上長大橋が世界最大規模になる可能性が出てきた―。湾岸西伸部の航路部2カ所に架設する海上長大橋の橋梁形式の比較案が出そろった。新港・灘浜航路部が連続斜張橋(等径間)と単独斜張橋、神戸西航路部が1主塔斜張橋と2主塔斜張橋の各2案計4案。
出展:建通新聞
まず六アイ〜ポーアイの間、新港・灘浜航路部は、上の図の様な連続斜張橋(等径間)に加え、単独斜張橋案が浮上しました。

神戸西航路部が上図の様な2主塔斜張橋に加え、1主塔斜張橋案が検討されています。

延伸部は片側3車線、往復6車線。将来の交通量の増大に備えた設計となっています。

阪神高速3号神戸線の神戸都心部は1日8時間以上の渋滞が常態化しいます。国土交通省によると、神戸市を起点に東西を往来する車両は1日約44万台、同市を東西に通過する車両は約12万台で、六甲アイランド北より西では道路の処理能力が交通量に対して圧倒的に不足している状態だそうです。特に神戸線上りの月見山(須磨区)付近から深江(東灘区)にかけての約18km間の渋滞はデータ上も「日本一」と証明されており、1km当たりの渋滞時間に経済価値を掛け合わせた24年度の渋滞損失額は1・23億円で、東京都の首都高速都心環状線・渋谷線などを上回っているいます。阪神高速湾岸線の延伸計画は、日本一渋滞が酷い都市高速「3号神戸線」の渋滞解消に絶大な効果をもたらすだけでなく、神戸市全体に大きな経済効果をもたらす事になりそうです。


