京都駅の奈良線ホームの改良工事が進んでいます。JR奈良線はJR発足後、部分複線化による増発、みやこ路快速の設定など積極的な増客施策にが行われました。また、沿線に世界的に有名観光スポットなった伏見稲荷大社が立地している事、豊富な寺社仏閣を擁する京都と奈良を結ぶJR路線で、外国人観光客の必須アイテムである「JAPAN RAIL PASS | ジャパン・レール・パス」が利用出来る事などから、近年、非常に多くの訪日外国人観光客が利用している事もあり、JR奈良線はJR西日本発足以降の利用が約3倍に増加するまでに成長してきました。
これらの理由から、京都駅の奈良線ホームにおける混雑緩和や乗換利便性の向上を目的に、ホームの拡幅、連絡通路の増設およびエレベーター新設などの改良工事が行われています。
※現地に掲示されていたパネルを撮影しました。以下同じ
奈良線ホーム関連の改良工事エリアはこんな感じです。改良工事の内容は8番のりば側にホーム幅を広げる事と、橋上駅舎にダイレクトにアクセスする新通路を設置する事です。
8・9番ホームは工事前の幅4mから5.5mほど8番のりば側を拡幅され、ホーム幅は9.4mに広がります。現在は仮設ホームの状態ですが、今後は2016年5月頃を目処に段階的に本設のホームに作り変えられ上屋も拡大されます。
現在は新幹線改札口方面に降りて、Uターンする様に奈良線ホームに向かう歩行者導線となっていますが、今回の改良工事により、橋上駅舎にダイレクトにアクセス出来る様になります。
それでは現在の様子を見てゆきましょう。まずは奈良線ホームの入り口付近様子です。写真の左側に少しだけ橋上駅舎から新幹線改札に向かうエスカレータが写っています。奈良線ホームには、1度このエスカレータで新幹線改札側に降りてからUターンする、初見殺しなレイアウトになっています。
奈良線ホームの様子です。一部頭端式の2面3線の構造となっています。
橋上駅舎側の8・9番のりばの様子です。この辺りはまだ拡幅されておらず、元々の雰囲気がそのまま残っています。
振り返って橋上駅舎を見た様子です。写真の真中付近に新しい通路が設置され、橋上駅舎にダイレクトにアクセス出来る様になります。
続いて、拡幅された部分を見てゆきます。橋上駅舎から見下ろすとこんな感じです。
拡幅された8番のりばの様子です。第一印象は「広い!」の一言に付きます。これだけの広さがあれば、押し寄せる大量の観光客や一般旅客も十分に捌けますね。
仮設ホームの上屋はこんな感じです。これから段階的に本設のホームに作り変えられて行きます。
今回のホーム拡幅に伴い線路の切り替えも行われました。
阪和線から出張中のスカイブルーの103系が異彩を放っていました。低運転台、ベンチレーター付きの古参車両で、ベンチレーターの一部が錆びています。そろそろ限界が近い様に見えますが、環状線への323系の投入に伴い201系などの転配属により、この車両も淘汰される事になりそうです。
最後は、8番のりばに停車中の221系みやこ路快速の様子です。最近はリニューアル車がかなり増えてきたので、未更新車を見るとなかり古臭く見える様になりました。