「DMMかりゆし水族館」は、DMM.comのグループ会社であるDMM RESORTSが手がける、ショッピングセンター併設型の水族館です。DMMかりゆし水族館は、那覇空港から直線距離で約5km、沖縄県豊見城市豊崎に位置する、大和ハウス工業が開発した新複合商業施設「イーアス沖縄豊崎」(6/19オープン予定)の1・2階部に入居しており、商業施設本体より一足先に2020年5月25日(月)にオープンしました。リアルとバーチャルを融合した多彩な展示が特徴なコンパクトな水族館は、ショッピングセンターを訪れた来店客の滞在時間アップを図る狙いを併せ持っています。
【出展元】
→DMMかりゆし水族館
→株式会社DMM RESORTS
施設名称:「DMMかりゆし水族館」
オープン日:2020年5月25日(月)※2020年4月21日(火)開業予定が延期
料金:大人(18歳以上) 2,400円(税込)、中人(13歳〜17歳) 2,000円(税込)、小人(4歳〜12歳) 1,500円(税込)
営業時間:10:00〜21:00(入館受付は閉館の1時間前まで) ※季節による変更あり。
休館日:年中無休 ※施設点検等により臨時休業する場合あり。
住所:沖縄県豊見城市豊崎3-35(イーアス沖縄豊崎内)
アクセス:那覇空港から車で約20分
延床面積:6,937.9㎡
建物規模:地上3階層構造の1・2階部分
水槽数:約60基
展示水量:約900t
展示生物種:約190種
展示生物点数:約5,000点
リアルとバーチャルが融合したエンタメ水族館
メインテーマは「最新の映像表現と空間演出を駆使した新しいカタチのエンタテイメント水族館」「沖縄の澄み切った海」「島々を覆う豊かな常緑の森」「亜熱帯気候が織りなす自然」を舞台に、約5,000点に及ぶ様々な海洋生物や動植物と最新の映像・音響技術を組み合わせた、全く新しいリゾート空間を提供しています。
展示は通常の水槽を用いた実物展示に加え、最新の映像表現を駆使したリアルな海洋体験、自然の美しさを表現したダイナミックなビジュアルによる開放的な空間演出、沖縄地方を中心とした様々な動植物と触れ合えるインタラクティブ体験など、これまでの水族館には無い「リアルとバーチャルを融合した多彩な展示」が行われています。
大型商業施設の「副核」として水族館の企画・開発がブームに
EXPOCITYの「ニフレル」
今、水族館がデベロッパーの間でブームになっています。リージョナル型ショッピングセンターが台頭する中、大型商業施設のサブ核として水族館に注目しています。水族館は有力な集客施設であり滞留時間を伸ばせる事や、屋内施設内に設置出来る『ビルトイン設置』が可能な為、商業施設に複合した開発が活発化しています。また、ビルトイン型水族館+AR等の映像演出=新時代のエンタメ施設に進化するなど水族館は新時代を迎えています。人工海水の開発によって内陸部でも水族館の設置が可能に
設置例が増えつつある水族館ですが、今後は安易な開発により希少性が低下し過当競争の可能性があります。また、根本的なテーマですが、これらの水族館は「生き物を扱っている」事を忘れずに大切に扱って欲しいと思います。水族館の企画・開発ブームの背景
1:1980年代以前にオープンした水族館が更新時期を迎えている
2:インバウンドの急増によって国内観光マーケットが活性化、大型レジャー施設の開発が活発化
3:水族館は商業施設内にビルイン開発が出来る
4:人工海水の開発により内陸部でも展開可能になった
5:LED照明の普及によりイルミネーション演出が進化。夜間帯の水族館の魅力向上
6:夜間帯の水族館の魅力を上げてアフター5の利用が取り込める
Creative Studio Mzo(夢造・ムゾウ)がコンテンツを作成
DMM RESORTSは、「DMMかりゆし水族館」の企画・運営を目的として2018年5月に設立されたDMMの子会社です。同社はメイン事業となる水族館及びエンタテイメント・リゾート関連全般の企画運営だけでなく、映像展示開発部門「Creative Studio Mzo(夢造・ムゾウ)」を設定しコンテンツ作成を手かげています。
Mzo(ムゾウ)は、横浜にある3DCG専用劇場「DMM VR THEATER」の制作に携わっており、モーションキャプチャーを始め、照明・音響と連動した3DCG技術のノウハウを活かした映像制作にも取り組んでいる、テクノロジーの融合で未来のエンタテイメント空間を創造するクリエイティブ集団です。活動実績としては、NTTドコモと生放送アニメシステムを共同開発や「変なホテル東京 浅草田原町」内にてフロントやロビーの空間演出および映像制作の技術を提供などがあります。
DMMは「一石三鳥」を狙っている?
今回、DMMが水族館事業に参入した理由は、ビルトイン型水族館を開発する事で同社の活動領域を広げる他、クリエイティブ集団 Mzo(ムゾウ)を設定し、リアルとバーチャルを融合させるノウハウの獲得、映像演出、コンテンツ作成のノウハウを外販する、さらに今後競合激化が見込まれるビルトイン型水族館の差別化をはかる、一石三鳥を狙っているのだと思います。