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【再都市化ナレッジデータベース】

「両国湯屋江戸遊」は風でそよぐ暖簾のようなファサードと、雲間に漂うお風呂


「両国湯屋江戸遊」は江戸東京博物館と北斎美術館の間に位置する、北斎通りに面した総合スパ施設です。江戸の湯屋をコンセプトにデザインされた既存の建物に、増築棟を建設して延床面積を2倍にし、一部既存内装を残しながら全面的にリニューアルされました。

北斎の世界をデザインに取り入れることを継承しながらも、江戸遊の「遊」という言葉のもつ、ぶらぶら歩きながら気ままに楽しむというコンセプトを強化するために、様々な居場所を巡りながら楽しめる空間作りを目指しています。

【出展元】
久保都島建築設計事務所

■建築概要
物件名:「両国湯屋江戸遊」
所在地:東京都墨田区亀沢1
設計監理:久保秀朗+都島有美/久保都島建築設計事務所
コンストラクションマネジメント:佐藤総合計画
構造設計:TIS&PARTNERS 
設備設計:ZO設計室
照明計画:杉尾篤
グラフィック:粟辻デザイン
施工:松井建設
構造:鉄筋コンクリート造
階数:5階建
敷地面積:947.34
建築面積:802.16
延床面積:3625.78
設計期間:2016121日~20179月末日
工事期間:2017101日~2019612

 

 

風でそよぐ暖簾のようなファサード



ファサードのデザインは、白鼠色の清々しい暖簾が爽やかに風にそよぐ情景を想起させることを意図しています。北斎が好んだ江戸小紋柄に穴を空けたアルミパネルは、暖簾の縦のスリットが新築棟と既存棟のジョイントを打ち消すデザインで、隣り合う2つの建物を一体的に見せています。

 

雲間に漂うお風呂

女性風呂は、漂う雲の合間にいるようなイメージのデザインにデザインされました。掛け湯からはじまり、高濃度炭酸泉、ジェットバス、水風呂など様々な種類のお湯を楽しく巡れるよう、それぞれ形の異なる雲形の浴槽には高低差をつけ、お湯ごとに違った風情を感じられるように計画されています。

 

 

 

雲のような天井には、照明や排気口が組み込まれています。

 

 

光天井の庭を中心に4つのスペースからなるお休み処、岩盤浴やエステゾーン、以前の浴場の面影をそのまま残しながらコワーキングスペースとしての設えを整えた旧館の「湯work」など様々な機能を持ったスペースを、雁行した通路でつないでいます。北斎のもつ世界観にインスピレーションを得ながら、現代的あるいは近未来から見た江戸の世界の構築を目指しました。

 

 

 

ファサードにうがたれた青海波のパターンが上層階にいくにつれ、だんだんと消失していく様は、文様の細かさを競い合う江戸時代の人々の粋な世界観に通じます。都市的なスケールと、くぐるという身体的なスケールをつなぐことで、現代都市から江戸遊の世界へ入る体験をダイナミックにしています。

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