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JR東海315系電車 〜JR東海の次期主力車両は20m級・3扉車・ロングシートの通勤形!〜


JR東海315系電車は、1999年デビューの313系以来、22年振りに投入されたJR東海の新型一般型車両です。国鉄分割民営化前後に製造され更新時期を迎えつつある211系・213系・311系の置き換えを目的として2020年1月22日に導入予定が発表され、2022年3月5日に中央本線の名古屋 〜中津川間で営業運転を開始しました。

315系電車は、2021年度から2025年度にかけて352両(8両編成23本・4両編成42本)が製造予定となっており、投資額は約720億円(車両製作費、付帯工事費を含む)です。

名古屋・静岡都市圏を中心に、東海道線(名古屋地区・静岡地区)、関西線等に順次投入される計画です。なお、中央線の名古屋〜中津川間では2023年度中に全ての普通・快速列車が本形式で統一される予定です。

 



外観デザインのコンセプトは、「先進性×親近感」。直線を使用した幾何学的な前面形状で「先進性」を表す一方、側面には同社のコーポレートカラーであるオレンジ色を配置し、「親近感」を表現しています。

 

 

 



315系の車体は、313系と同様のオールステンレス製ですが、全車が日本車輌製造で製造され、同社の次世代ブランド「N-QUALIS(エヌクオリス)」を採用した第一号車両となりました。

また、これまでJR東海が新製導入した311系や313系と同様の『20m級・3扉車』ですが、クロスシートの『近郊系』ではなく、オールロングシートの『通勤形』となりました。また、同社在来線車両では初となる8両固定編成など、従来形式とは異なった車両となっています。

 

ホームドアの設置を見越した外観デザイン


側面の様子です。窓割りが『1+2+1』となっており、JR西日本の3ドア通勤系「323系」などにとてもよく似ています。またラインカラーの配置もホームドアの設置を見越した位置に配されており、時代の変化を反映したエクステリアデザインとなっています。

 

 


側面行き先表示機の様子です。高解像度のフルカラーLEDで、号車・種別・行き先を表示しています。

 

近年のトレンドを抑えたインテリアデザイン


続いて車内の様子を見て行きましょう!315系のデザインコンセプトは「優しく安心感のある快適な移動空間」。さらなるバリアフリー化、AIを活用した快適性の向上と予兆保全、広く見せるインテリアデアインなど、最新の工夫が随所に盛り込まれた車両となっています。

 

 



車内を見通した様子です。従来の車両よりも天井が高く、さらに床面のグラデーションと合わさって広々とした印象となっています。

 


シートの様子です。一人あたりの座席幅は1cm拡大(211系比)され、腰への負担が少ない理想的な姿勢をサポートする座席形状に最適化されました。見た感じはJR東日本の車両とそっくりですね。

 

 


真正面から見た様子です。座席背もたれに窪みを設け、色の濃淡を付けることで座席スペースを明確化しています。

 

 


中央の大型窓の様子です。近年の車両は大型固定窓を採用するケースが多いですが、315系は中折れ式の2段窓となっています。側面の窓ガラスは赤外線/紫外線カットガラスが採用され、同社車両としては初めて窓カーテンが廃止されました。

 

 


シートモケットのアップです。昔の『走るんです』タイプの車両に比べると座り心地も随分と良くなりました。

 

 



座席端部の様子です。明ガラスを上部に採用した大型袖仕切りが設置されており、ラッシュ時の座席端部の快適性向上と、開放感の両立が図られました。

 

 



ロングシート車の仕切り袖の大型化は、列車衝突事故時の着座乗客に対する安全確保の目的から、近年は関西私鉄でも一般化しています。

 

 


ハイポジションで車内を見通した様子です。

 

セキュリティや情報案内を強化



乗降ドアー付近の様子です。ドア上部には、LED情報案内装置に加え、防犯カメラが設置され車内セキュリティが強化されました。

 

 


アップで見た様子です。時代の要請を受けた車内設備が導入されました。

 

 



天井付近の様子です。デザイン的にはとてもシンプルで平準化が進んでいます。冷房装置は大きな進化を遂げ、211系比で能力が約3割向上したほか、国内の鉄道車両では初めて、AIによる自動学習・制御最適化機能が導入されました。

従来は、ドア開時や混雑時といった温度変化が発生した際、乗務員が手動で調整していましたが、調整データをAIが学習することで、きめ細やかな制御を可能となっています。

 

 


つり革のアップです。丸型で昔ながらの形状だと思います。

 

 


荷棚と照明の様子です。車内照明は直管型蛍光灯ににたLED照明で直接光となっています。

 

 


車両妻面の様子です。貫通扉はJR東海らしい昔ながらのデザインですね(笑)
車イススペースにパネルヒーターが設置されています。

 

 

 


バリアフリー対応のトイレの様子です。消火器がメチャクチャ大きくて驚きました。

 

 

 


優先席付近の様子です。シートにスタンションポール、床面につり革にいたるまでオレンジ色となっており、嫌でも他のスペースと異なっている事が認識できます。

 

 

 


優先席を横から見た様子です。優先席のスタンションポールはデコボコのある滑りにくい素材となってます。

 

 


こちらは先頭車両の優先席の様子です。

 

 


初めて乗車したJR東海315系。3ドアロングシート、特徴的な窓割り、JR東日本の様なインテリアデザインなど、これまでのJR東海の車両はかなりデザインテイストが異なる車両だと思いました。大量投入を見越してコストダウンしている様に感じられますが、在来車に比べると快適製が格段にアップしている事は間違いありません。

今後の315系への置き換えによって、名駅を行き交う電車の表情が変わり、3大都市圏の一翼を担う名古屋の都市イメージを最新車両が塗り替える事になりそうです。

 

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