学校法人西大和学園は2021年8月31日付けのニュースリリースで、2023年に開学10周年を迎える大和大学において大規模キャンパス拡張工事に着手すると発表しました。計画では、同年4月に開設予定の情報学部を置く「情報学部棟」や、授業・スポーツ・コンサートなど多様なイベントに活用できる約4000人収容の「アリーナ」を建設。設計は松田平田設計、施工は村本建設が担当し、2021年12月に着工し、情報学部棟とアリーナは2022年4月に完成しました。
【出展元】
→2023年の開学10周年 新学部設立に向けて大規模キャンパス拡張工事着工
アリーナ完成予想図。アリーナ前に野外ステージを建設予定
拡張工事では、情報学部棟などを整備するためキャンパスを約2ha拡張。これに伴いキャンパスの全体面積は約5.6haになります。情報学部棟はRC造4階建てで、アリーナはRC一部S造2階建て。アリーナ前には野外ステージも設置。学生や地域住民が使用できる芝生広場や、キャンパス中央には小川が流れる「森の公園」を設けます。社会学部棟(手前)/情報学部棟(奥)
情報学部は「人工知能(AI)時代に対応する人材を育成する「文理融合型」の学部として運営。すでにある理工学部や政治経済学部、社会学部などと連携したカリキュラムを導入します。
小川が流れる「森の公園」をキャンパスの中心部に建設
大和大学は、2014 年春に開学した新しい大学です。理工学部・教育学部・政治経済学部・保健医療学部・社会学部の5学部を設置しています。2022年4月に政治経済学部政治・政策学科を設け、現在の政治行政学科は名称を変更を予定しています。
計画概要
(仮称)大和大学IV期講義棟・アリーナ棟新設工事
所在地:大阪府吹田市片山町2丁目
交通:JR吹田駅
階数:地上4階
高さ:IV期 24.0m 全体 35.3m
主用途:大学
敷地面積:56,422.85㎡
建築面積:IV期 6,867.07㎡、全体16,177.06㎡
延床面積:IV期 15,302.85㎡、全体 53,892.98㎡
建築主:学校法人 西大和学園
設計:松田平田設計
施工:村本建設
着工:2021年12月1日
竣工:2022年12月31日 ←2023年2月頃の完成
〒564-0082 大阪府吹田市片山町2丁目5−1
2023年4月の様子
大和大学は2023年に開学10年目を迎え少しつづキャンパスを拡張しています。工事が進められていた、情報学部棟と講堂棟(アリーナ棟)が完成。キャンパスの中心部には、学生や地域癒し・交流の場となる、約1万㎡の芝生広場、森の公園などが整備されました。2023年4月に情報学部が開設され、約4,800名収容のアリーナ棟は「大和アリーナ」と命名されました。
大和大学のキャンパスの様子です。写真右奥に芝生広場、森の公園見エリアが見えています。
敷地東側に新築された情報学部棟です。「大和大学」のロゴマークが設置されていました。
情報学部棟を南東側から見た様子です。
北東側から見た様子です。
北東端から見通した様子です。道路に沿って南北に細長い建物である事が解ります。
北東角から見た様子です。写真右奥の建物は、約4,800名収容のアリーナ棟「大和アリーナ」です。
情報学部棟を北側から見た様子です。
アリーナ棟「大和アリーナ」の様子です。
最後はアリーナ棟「大和アリーナ」を 北西側から見た様子です。
2022年8月の様子
現地の様子です。大和大学を訪れたのは今回が初めてです。経営母体である「西大和学園」の校舎と同じ様な雰囲気を感じます。
メインエントランス付近の様子です。敷地面積は5.6ヘクタールほどで大学のキャンパスとしては、こぢんまりとしています。ただ、大阪駅から10分ほどで到達できるJR吹田駅の徒歩圏でこれだけのキャンパスを構える事が出来たのは凄いと思います。
少子化が進み学生数の減少が見込まれる状況で、バブル期に郊外にキャンパスを移転させた有名大学がこぞって都心からのアクセスが良い場所にキャンパスを新設する動きを見せています。これから学生に選ばれる大学になる為には、「通いやすい大学」、交通アクセスが良い事が必須になるからです。
大和大学は新しい大学ですが、最初からその辺りを意識した大学造りを行っており、非常にクレバーな印象を受けます。
2023年4月開設予定の情報学部の学びの中心となる「情報学部棟」。既存の社会学部棟を北に延長した様な感じになります。
北東側から見た様子です。同じ様な建物が延長されている事が分かります。
「情報学部棟」を北側から見た様子です。
こちらは「アリーナ棟」の様子です。様々なイベントや授業、式典などに利用される4,000名収容のホールを中心とした施設です。
大和大学の母体である「西大和学園」は、開学からわずか30年で日本トップレベルの進学校に躍進した実績があり、様々な問題はあるにせよ、その経営手法は特筆に値します。
大和大学は「東の早慶、西の大和」をめざします。という攻撃的なCMで話題を集めて、あえて炎上狙いで知名度を上げる戦略で、大学のポジショニングを上げようとしています。「西大和学園」と同様の経営手法で、どこまでレベルアップできるのか?今後、さらに注目を集めそうです。
ライブでも使えるアリーナなんてできてたんですね。知らなかったです。
この規模は大阪では貴重な存在になるかも。どれくらいの稼働が可能
なのかは気になるところですけど。
大和大学の南西に吹田市立中央図書館があります。
その図書館から開校する前の建設中の大和大学を見たときに、何を建てているか気になりました。
大和大学の南西側の壁面にヤマト大学のプレート?を設置すれば、
図書館に来ている受験生に大和大学が知られると思いました。
大和大学は、今やコマーシャルをしたり、各種の試験会場となったりして、知名度はアップしましね。