シンガポールの投資ファンド、SCキャピタル・パートナーズ(SCCP)傘下の「SCゼウス・データセンター」が日本進出。大阪で50MWのデータセンター開発プロジェクトに着手しました。データセンター2棟を建設する計画で、2027年に第1フェーズ25MWが稼働する予定です。総投資額は1000億円を見込んでいます。
計画地は不明ですが、SCゼウス・データセンターは、「大阪都心部のインターネットエクスチェンジやデータセンター群に近接する
好立地(約4,000坪・準工業・法定容積率300%)を確保したとコメントしました。
→SCゼウス・データセンターが日本進出。大阪で50MWのデータセンターを開発
→シンガポール投資会社、大阪にデータセンター 1000億円 – 日本経済新聞
日本では5Gネットワーク、対話型AI、自動運転の普及に加え、データローカライゼーション規制(国境を越えたデータ移転に関する制限)の広がりを受けてデータセンターの需要が拡大しています。その中でも大阪と東京は、国際的な通信トラフィックのハブとして最重要マーケットに位置づけられます。大阪はBCPの観点から東京以外にバックアップ拠点を持ちたい企業の引き合いも強く、安定した稼働が見込めると判断しました。
巨大データセンターのイメージ。筆者撮影
SCキャピタル・パートナーズ(SCCP)は、シンガポールを拠点とするアジア太平洋地域に特化した不動産投資運用会社で、ホテルなどの不動産投資に強みを持っています。傘下にはデータセンター投資を目的とする会社「SCゼウス・データセンター」があります。昨年11月には、データセンター向けのファンドにアブダビ投資庁(ADIA)が最大20億ドル(約3000億円)の出資を決めました。DCの完成後はIT企業などに貸し出したうえで、運用資産として他の機関投資家などに売却し、投資資金を回収。不動産価格が上昇するなか、新たな投資対象としてデータセンターの存在感が高まっています。
「SCゼウス・データセンター」は、大阪プロジェクトを皮切りに、2030年までに首都圏および関西圏で複数のデータセンターサイトを展開し、合計200MWの開発を視野に入れる他、大阪プロジェクトと並行して韓国ソウル市内で50MWデータセンター開発に着手済みで、2026年の稼働を予定しています。
あわせて読みたい
高さ85.20mの高層ビル!『オプテージ曽根崎データセンター』関西テレビとサンケイビル初の共同事業 現地の最新状況 23.08【2026年1月運用開始】
NTT『京阪奈データセンター(仮称)』京都に国内最大級、約400億円を投資、次世代ネットワーク構想「IOWN(アイオン)」の研究を推進
NTTコミュニケーションズ『大阪第7データセンター』SVルーム11,500m2に5,000ラック収納、IT電力35.5 MW、総投資額470億円!
MCデジタル・リアルティ が大阪キャンパスを拡張!大阪第四データセンター(KIX13)建設工事の最新状況 22.08【2023年完成予定】
エクイニクス「OS2x」大阪・彩都のデータセンターを拡張!最終フェーズ完成時に14MWのIT電力を供給【2024年8月竣工予定】
「大阪都心部のインターネットエクスチェンジやデータセンター群に近接する好立地(約4,000坪・準工業・法定容積率300%)」
ってどこでしょうか?