出典:MGM Resorts International
産経新聞が伝える所によると、世界的なIRオペレーター、米MGMリゾーツ・インターナショナルのジム・ムーレン会長兼最高経営責任者(CEO)は同社が大阪で開設を目指すIRについて、アジア屈指の国際展示場を設ける考えを表明したとの事です。IRには劇場のほか、スポーツアリーナも開設。国内外から多くのビジネス客と観光客を呼び込む態勢を整える計画です。
MICEとは、Meeting(会議・研修・セミナー)、Incentivetour(報奨・招待旅行)、Convention またはConference(大会・学会・国際会議)、Exhibition(展示会)の頭文字をとった造語で、ビジネストラベルの一つの形態です。参加者が多いだけでなく、一般の観光旅行に比べ消費額が大きいことなどから、MICEの誘致に力を入れる国や地域がが増加しています。
MICE施設は、IR(統合型リゾート施設)の中核事業に位置付けられ、ムーレン氏は「大阪をアジアのMICEキャピタル(首都)にする」と明言しました。大阪IRには、国内の祭りやイベント、交通などの情報を提供する「ツーリスト・センター」を開設し、瀬戸内海の島々とを結ぶフェリーターミナルを設け、西日本全体への観光拠点とする。スポーツアリーナを活用したイベントでは、海外プロスポーツなどの誘致も目指します。
※福島区民さんから情報を頂きました、ありがとうございました!
大阪IRを「アジアのMICE首都に」 米MGMリゾーツ会長 https://t.co/fegtbndoVP @Sankei_newsさんから
— ロング@再都市化 (@saitoshika_west) August 5, 2019
MGMの大阪ファーストの姿勢が鮮明に

出典:MGM Resorts International
日本MGMリゾーツは、大阪でのIR誘致活動を積極的に進めており「大阪ファースト」宣言を表明するなど、その動きはライバルを上回る熱意のあるものです。同社は大阪での活動はすでに5年が経ち、さまざまなイベントの参加・協賛を通じて、豊かな文化や歴史、ビジネスコミュニティの強さを実感してきたととの事。また、大阪の万博誘致成功のお祝いとして、ラスベガスの統合型リゾートベラージオに大阪城の巨大なレプリカを作り、訪問者に大阪をアピールを行っています。
MGMは大阪IR参入に向けて、オリックスと包括提携し、MGMがカジノ運営、オリックスは施設建設や資金調達、地元企業との協業などを担う枠組みを構築しています。大阪府・市は、日本最大の複合MICE施設と観光の送迎口となる機能を持ったIRの誘致を目指しておりり、MGMが描くMICEの形と観光拠点化のイメージからは、地元の要望を最大限に取り入れ、選定を勝ち取ろうとする姿勢がうかがえます。


