出展:大阪梅田ツインタワーズ・サウス
阪急阪神グループは梅田エリアの旗艦店の1つ阪神百貨店の建て替えを進めています。工事が進んでいる梅田1丁目1番地計画 (大阪神ビルディング及び新阪急ビル建替計画)は、 東西2工区に分け、東側をⅠ期、西側をⅡ期として2段階で施工されています。
工事は2014年10月に新阪急ビルの解体工事に着手し、2015年2月から大阪神ビルの解体工事を開始。2018年4月27日(金)に1期棟が竣工、2018年6月1日(金)に阪神百貨店が1期棟に移転開業しました。その後旧阪神百貨店を解体の解体工事が行われ、跡地に超高層ビルを建設する2期工事が2019年6月1日から始まりました。
2021年10月8日に2期百貨店ゾーンが先行開業し、2022年3月24日にオフィス、カンファレンスゾーンが完成、4月に百貨店がグランドオープンし、全体計画が完成する予定です。
【出典元】→大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅡ期部分の新築工事に 6 月 1 日から着手します
→梅田1丁目1番地計画 (大阪神ビルディング及び新阪急ビル建替計画)
→2018年4月27日(金)にⅠ期棟が竣工、6月1日(金)には阪神百貨店が部分開業
計画概要

出典:阪急阪神ビルマネジメント
| 名称 | 大阪梅田ツインタワーズ・サウス |
| 計画名称 | 梅田1丁目1番地計画ビル(仮称) |
| 所在地 | 大阪市北区梅田1丁目1番地(地番表示) |
| 交通 | 阪神 大阪梅田駅 徒歩1分、大阪メトロ御堂筋線 梅田駅 徒歩1分、JR大阪駅 徒歩3分 |
| 階数 | 地上38階、塔屋2階、地下3階 |
| 高さ | 最高部188.9m |
| 構造 | 鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造 |
| 杭・基礎 | 場所打ちコンクリート拡底杭、制震構造 |
| 主用途 | 百貨店、オフィス、集会所、駐車場 |
| 敷地面積 | 12,192.83㎡(重複利用区域含む) |
| 建築面積 | 10,348.95㎡ |
| 延床面積 | 258,856.89㎡ |
| 容積対象面積 | 240,785.57㎡ |
| 建築主 | 阪神電気鉄道、阪急電鉄 |
| 設計者 | 基本設計:日本設計、実施設計:竹中工務店 |
| 施工者 | 竹中工務店 |
| 着工 | 2015年07月21日(1期部分) 2019年06月01日(2期部分) |
| 竣工 | 2018年04月27日(1期部分) 2022年03月下旬予定(全体) |
| 開業 | 2018年06月01日(1期 百貨店) 2021年10月08日(2期 百貨店先行オープン) 2022年春(オフィス他) |
| 備考 | 阪神百貨店の建替え計画。百貨店が入居していた大阪神ビルディングと隣接する新阪急ビルを一体的に建替える事で大規模化を図る計画。周辺環境の整備により大幅な規制緩和を実現、容積率は1000%→2000%に緩和、両敷地間の道路上空の建築利用により2つの敷地を一体的に整備する事が可能になった。 |
1期・2期に分けて建替えを実施

■工事施行計画
現在阪神梅田本店のある大阪神ビルディングを東西にて2工区に分け、東側をⅠ期、西側をⅡ期として2段階で施工。
工事に伴い、2014年4月より売場縮小工事を順次行い、2021年秋頃まで減少した売場面積での営業。
1期工事
2014 年 10 月 1 日 新阪急ビル解体工事着手
2015 年 2 月 18 日 大阪神ビルディング東側解体工事着手
2015 年 7 月 21 日 Ⅰ期部分新築工事着手
2018 年 4 月 27 日 Ⅰ期工事竣工(新阪急ビル、大阪神ビルディング東側部分)
2018 年 6 月 01 日 新百貨店の部分開業
2期工事
2018 年 6 月 1 日 大阪神ビルディング西側解体工事着手
2019 年 6 月 1 日 Ⅱ期部分新築工事着手
2021 年10月8日 Ⅱ期新百貨店部分先行開業←今ココ
2022 年春 全体竣工 ※オフィスゾーン、カンファレンスゾーンの開業
周辺環境の整備により大幅な規制緩和を実現

出展:大阪梅田ツインタワーズ・サウス
阪神ビルディング及び新阪急ビルは、周辺環境の整備を行う事で様々な規制緩和を受けています。具体的には、指定容積率の緩和(1,000%→2,000%)、両敷地間の道路上空の建築利用(道路占用)、壁面後退距離の緩和(2.0m→0.5m)です。大阪神ビルディングと新阪急ビルは、幅20mの道路によって隔てられていましたが、新ビルは公道(市道)をまたぐ形で、一体的なビルとして建設されています。 今まで既存の公道上には、ビルを連絡する連絡通路の設置しか出来ませんでしたが、2011年に成立した改正都市再生特別措置法に基づく特例により、大都市の中心部で規制が緩和され実現しました。
大阪駅前地下道の拡幅整備、阪神梅田駅も大規模に改造!


出展:大阪梅田ツインタワーズ・サウス
大阪梅田ツインタワーズ・サウスの建設工事に伴い、大阪メトロ梅田駅と西梅田駅を結ぶ東西地下道(都市計画道路大阪駅前1号線、延長約220m)を現在の幅約8mから約15mに広げる拡幅整備も合わせて行われています。
出展:阪神電鉄ニュースリリース>梅田駅の改良工事を実施(3月3日着手)します
阪神電気鉄道は2015年2月12日に発表したニュースリリースで、2015年3月3日から、阪神梅田駅の改良工事に着手すると発表しました。改良工事は駅の北側に上下2層の地下構造物を新たに構築し、上層部を地下道、下層部を駅施設とし、駅空間が拡大されます。

これにより駅構内の線路配線も変更され、拡大した部分に線路を新たに敷設する一方、現在の3番線が廃止されます。線路の数は現在と同じで4線ですが、ホームの数は今より1面減り、4面4線となり、その代わりにホーム幅が大幅にひろげられます。また、4番線ホーム、6両編成列車の停車に対応できるように延伸されます。
この他にも可動式ホーム柵(ホームドア)を整備。西改札口側にはエレベーターとエスカレーターを新設し、バリアフリー化が図られます。工期は2015年3月3日から2022年度末 2024年春頃までを予定しており、駅改良の先陣を切って2021年10月30日から新1番線の使用が始まりました。
2021年10月8日 百貨店2期部分先行オープン
2022年3月の様子

現地の様子です。前回の撮影が2022年2月だったので、約1ヶ月振りの取材です。遠大な建替え計画もいよいよ最終盤。2022年3月24日、百貨店の上層に位置するオフィス・カンファレンスゾーンがオープンしました!

それではオープンしたエリアを順番に見て行きましょう!
広々とした公開敷地

まずはオイフィスゾーンのメインエントランスとなる北西角付近の様子です。広々とした公開敷地が設けられ、街路樹の周りにはベンチが設置されました。

ベンチ付近の様子です。五角形の個性的なカタチをしていますね。

こちらは公開敷地を南側から見た様子です。歩道含めメチャクチャ広々としています。キッチンカーを並べてイベントが出来そうです。

少しづつ新ビルに近づいて行きます。地下と結ぶエレベータも透明感があってカッコイイです。
地下1階と地上1階ロビー

エレベーター横には、こんな階段が新設されました!階段を降りて地下1階に向かいます。

地下1階、オフィスタワーの地下エントランスの様子です。

ディアモール側を見るとこんな感じです。梅田の地下がまた広くなりました。

自動ドアを抜けてオフィスタワーに入りました。こちらは1階ロビーに繋がるエスカレーターの様子です。

ロビーの一部は吹き抜けになっています。

エスカレーターに乗って1階に向かいます。


地上1階ロビーの様子です。大阪梅田ツインタワーズ・サウスは「梅田木立」をデザインコンセプトに据え、ビル全体が「大樹」をイメージした外観となっています。

そう言われてみると、素材には木質感はありませんが、デザインテイストから「木」を感じる事ができます。

さらに、シャトルエレベーターに乗って11階のスカイロビーに向かいます。

11階に到着しました!写真には衝立が建てられ、入居テナントの引っ越しが行われていました。
圧倒的な広さのスカイロビー

そして!ここが!!
大阪梅田ツインタワーズ・サウスのスカイロビーです!!!

圧倒的な大空間。もう、メチャクチャ広くて驚きました。

遮るモノがない大空間は写真で見ると、あまり広く感じませんが、実物は本当にビックリするぐらいの広さです。

振り替えるとこんな感じです。

大阪駅側にはテラスが設けられていました。
※取材時は締め切りでした。

梅田ツインタワーズ・ノース側の様子です。緩やかな曲線を描いています。

さらに奥に進んで行きます。

館内の案内サインの様子です。シンプルなイラストが各施設の向きを自然に伝えていました。

スカイロビーの一番奥には「梅田サウスホール」があります。

梅田サウスホールのホワイエの様子です。梅田のど真ん中に位置しているので、企業のプライベート展示会などで活躍しそうですね。

少しもどって阪神百貨店のレストランフロアに繋がるエスカレーターの様子です。

最後はレストランフロアから見た、エスカレーターの様子です。


