SBI、「大阪・神戸を国際金融都市に」:日本経済新聞 https://t.co/SDnCJt7607
— ロング@再都市化 (@saitoshika_west) September 2, 2020
日経新聞が伝える所によると、SBIホールディングスは次世代金融のハブとなる国際金融センターを大阪・神戸地区に置く構想の実現に向け、大阪府や政府との連携に動き始めたとの事です。ブロックチェーン技術を基盤としたデジタル証券の取引所を同地区に設立し、フィンテック企業の誘致を進める構想です。
SBIはデジタル証券を売買できる取引所を大阪・神戸地区につくり、本拠地を大阪・神戸に置く方針です。SBIはフィンテック企業の集積に向け、国内外のフィンテック企業に積極的に投資していますが、今後出資する際は「大阪・神戸に日本拠点を置くことを条件にする」との事。この出資条件はメチャクチャ重要なキーワードで、本当なら凄い事です。
大阪・神戸に日本拠点を置くことを出資条件とする!
SBIホールディングスは、香港国家安全維持法の試行による香港から流出した企業の受け皿になる事が、日本の都市が国際金融センターの地位を獲得する最後のチャンスだと考えています。また、従来通り東京に一極集中するだけではリスクが高すぎるので、大阪・神戸地区に次世代金融のハブとなるデジタル証券を売買できる取引所を大阪・神戸地区に新設。それを実現する為に、国家戦略特区への指定を目指し、税制の見直しや、複雑なビザ取得の手続きの簡素化を図りたいとの事。
取引所では主にフィンテック企業の誘致を進め、大阪・神戸に日本拠点を置くことを出資条件とする事で、東京以外の地方でユニコーンの輩出を目指します。また、必要なインフラとして海外から受け入れた金融人材の子女が通うインターナショナルスクールの増設を上げました。
先日、パソナグループの本社機能の淡路島移転に続く今回のニュース。その他にも大阪取引所が国内初の『総合取引所』化、三菱UFJが大阪に日本初のスタートアップ支援施設を設立する、政府がスタートアップを育成する「グローバル拠点都市」に京阪神を選定するなど、大阪を中心に近畿圏を新たな国際金融拠点として整備し、次世代を担うユニコーンを育成する、という大きな動きが感じられます。今までならば眉唾なニュースと捉えて流していましたが、コロナ禍の影響で少し状況が変わってきたのかもしれませんね。
三菱UFJが大阪に設立するスタートアップ支援施設はコロナ後の観光ビジネス創出をめざすようです。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63399700T00C20A9000000/
三井住友は神戸に同様のスタートアップ支援施設を8月に開設ずみで、メガバンク2行が競うように関西で動き出したことはうれしいことです。それにSBIの動き。
金融の拠点が関西に戻りつつあると確信します。
パソナの淡路市への本社機能移転と違い、けた外れな話で税が絡むから財務省相手に総理に強力なリーダーシップが必要であり、大阪府にも金融のプロを抱えて対応する必要がある。
インターナショナルスクールを設立する必要があり、リッチな人を受け入れる住環境も必要。
金融に詳しい弁護士や公認会計士も必要でまさに金融は最高の知的サービスの集積である。
そしてIRができるならセットで大阪の再生は加速する。
幸い大阪・福岡の金融特区の発案者は菅官房長官といわれており、大阪にとっては千歳一隅のチャンスである。
現在都市別金融世界ランキングでは東京は4位だが、大阪は60位台、これが10位以内になれば金融都市として認知されることになる。※福岡は欄外
その象徴として大阪都実現後、今の市役所後に巨大金融センターを作り、大阪取引所や米先物取引所を集約して内外にアピールすべき。
証券取引の中枢にするなら、レイテンシの短縮が極めて重要であるため、通常はそれこそ海底ケーブルを新設するような工事が必要になってきます。
ただ大阪は(東京と同じく)その処置がほぼ不要な都市にあたるため、技術的にはすぐにでも拠点になれるでしょう。そういう意味では他都市より有利であると思います。
もちろん嬉しいニュースなのは間違いないですが、今までの中央政府の関西への冷淡さを思えばなぜ?と思わずにはいられません。
コロナで東京リスク回避が霞ヶ関で唱えられるようになってきたのでしょうか?
それとも新政権の維新への配慮?
なんにせよ全てを東京に集めなればならない、東京にあらずんば一流にあらずという流れが変わってきているのだとしたら嬉しいですね。
斜に構えた物の見方かもしれませんが、菅氏が維新と関係が深いことに加えて、小池都知事が政権幹部に嫌われているということも、東京一極集中回避の一連の動きに関係しているのかもしれませんね。
もちろん政治家の都合ばかり重視されて物事が動くのは違和感がありますが、現実的に考えると政治の動きにも注目しなければならないように思います。
パソナの淡路島への本社機能移転に続く、かなりのビッグニュースであるように感じますね!
是非とも実現してもらいたいです。
わくわくする記事ですね。「西へシフト」「西でスタートアップ」の動きが加速することを期待します。経済界も東京集中のリスクを真剣に考えるようになったのでしょう。菅政権には、首都機能の分散、移転(関西に副首都)を進めてもらいたいです。