JR九州は2021年11月12日付けのニュースリリースで、鹿児島中央駅西口に計画している鹿児島中央駅西口複合ビル(仮称)の安全祈願祭を執り行い、2021年11月18日より工事に着手すると発表しました。
JR九州では、2004年の九州新幹線部分開業を契機に、アミュプラザ鹿児島などの開発により、鹿児島中央駅周辺で「住みたい、働きたい、訪れたい、まちづくり」を進めてきました。
今回の計画は、現在進めている「まちづくり」を鹿児島中央駅西口エリアにも広げていくも為に、鹿児島中央駅西口の同社用地(敷地面積約9,500㎡)で、オフィスをはじめとした複合ビル開発及び住居等開発計画の一環として行うものです。
【出展元】
→鹿児島中央駅西口複合ビル(仮称)の工事着手及び安全祈願祭について
→鹿児島中央駅西口におけるまちづくりの概要について ~2023 年春 新たなランドマークが誕生します~
Ⅰ期開発:複合ビル開発の施設名称は「鹿児島中央駅西口複合ビル(仮称)」。新ビルの敷地面積は約 6,400㎡で、鉄骨造11建て、延床面積は約3万1,600㎡、オフィス・商業施設、駐車場等で構成された複合ビルとなります。
用途はオフィス4~10階・商業施設1~3階、駐車場は自走式立体駐車場(5層6段・収容台数約240台)、オフィス11階部分は設備スペース、オフィス賃貸面積約4,000坪、基準階賃貸面積約600坪、商業施設面積は店舗賃貸面積約1,600坪となります。新ビルは、BCP対策や、感染症対策、環境負荷軽減(脱炭素)対応、ICTの活用により鹿児島エリア最新鋭の施設を目指します。2023年春の開業を予定しています。
また、II期開発の詳細は現在関係機関と協議中で、定住人口の増加によるにぎわい創出を目指し、住居等の開発計画を検討していくとの事です。
JR鹿児島中央駅西口の周辺の再開発を巡っては、JR九州が2020年に複合ビルの開業を目指していましたが、隣接する県工業試験場跡地に県が総合体育館を整備する構想が持ち上がり、計画が見送られていました。
初期の完成イメージパース
最新のパースに比べると棟屋がメチャクチャ大きい他、基壇部の壁面緑化が広く描かれていました。
※計画地付近の様子
計画概要
所在地 : 鹿児島市武 1 丁目 2 番 1 号 他
延床面積 : 25,400m2
建物規模 : 地上10階建て
用 途 :
オフィス(4 階~10 階、賃貸面積 13,500 ㎡)※基準階賃貸面積:約1980㎡
商業施設(1 階~3 階、店舗面積 4,000 ㎡)
立体駐車場 : 5層6段・収容台数約240台(ビル直結)
着工:2021年11月18日
竣工:
開業:2023年春(予定)
JR九州/清水JVで11月18日着工/鹿児島中央駅西口再開発I期(建設通信新聞)
https://www.kensetsunews.com/archives/633377
I期開発の敷地面積は約6400㎡、規模はS造11階建て延べ約2万6200㎡。1-3階が商業施設、4-10階がオフィスとなる。
ロングさん。鹿児島を取り上げていただきありがとうございます。
ここは前鹿児島県知事による新体育館構想の迷走の影響を受けた土地です。
JR鹿児島中央駅西口という超一等地にあり、この土地と県有地・隣接する日本郵便の土地を合わせた約1万6千平方メートルが「最適地」として整備構想を打ち出しましたが、周辺道路が狭く駐車場の確保や交通渋滞の悪化が危惧されておりました。
築60年近い鹿児島県立総合体育館の建て替えは鹿児島県政の長年の懸案で、2011年に一度は基本構想が策定されましたが、建設場所や機能を巡り方針が二転三転し頓挫。16年の知事交代後振出しに戻りましたが、同様に方針が二転三転し、2020年の知事交代で再び振出しに戻っています。
都心のこのような広大な超一等再開発地はもう生まれないでしょうから、本当にもったいないです。
どんどん計画が進んでいる長崎県が羨ましい限りですが、しかし我々県民としましては、新体育館とサッカー場の建設は特に今後の行方を長い目で見守っています。
隣接した1万平米の県有地は売却の方針みたいなので、おそらくJRが購入するんだろうなあと思ってます。
まだまだ開発が続きそう。
鹿児島中央駅周辺、どんどん活性化してきましたね。いい感じです(^_^)