JR西日本は、2023年3月18日のダイヤ改正のタイミングで、大阪駅西側高架下に新改札口『西口』を新設、大阪駅北側で開発が進むグラングリーン大阪(うめきた2期エリア)に『大阪駅地下ホーム(通称:うめきた新駅)』を開業させました!
大阪駅地下ホームは、これまで梅田スカイビル付近の地上にあった東海道線支線(貨物線)を東側に移設した上で地下化、大阪駅とラッチ内で接続する「地下ホーム」が設けられました。
地下ホームの開業により、これまで大阪駅近くを素通りしていた、関空特急「はるか」や和歌山方面特急「くろしお」が大阪駅に停車する様になり、新大阪~久宝寺駅間で 運転している「おおさか東線」が乗り入れが始まりました。西日本の空の玄関口である『関西国際空港』と西日本最大の鉄道ターミナルである『大阪駅』が、特急『はるか』によって直結され、関空までの所要時間が約20分短縮されました。
【西口、うめきた地下口様子はこちら】
→開業レポート Part1〜西口・改札内コンコース編
→開業レポート Part2 〜うめきた地下口・地上出口編
→開業レポート Part3 〜地下ホーム編 ※この記事
開業特集も今回で最後、Part3は「地下ホーム編」です!!
近未来ステーションの様相を呈していた『うめきた地下口』改札内コンコースから更に1フロア下がってホームに向かいます。
ホームは2面4線でゆとりの広さ
そして!こちらが!!
ついに開業した大阪駅地下ホームです!!!
大阪駅地下ホームは島式2面4線の構造で、21〜24番線のナンバーが振られています。
発車票の様子です。他所では見かけない新型筐体ですが、表示は3色LEDとなっています。
床材は高級感のある石材が使用されています。
ホームは幅が広くゆとりがある設計となっています。
大阪駅地下ホームは、JR環状線から分岐してくる東海道線支線の勾配を小さくする為に、可能な限り「浅く」造られています。新設駅でありながら天井が低くなっているのはその為です。
部分的に高くなっていたり、間接照明を付けるなど、圧迫感を軽減する為の工夫が見て取れます。
インフォメーションボードの様子です。利用者が必要な情報が上手く纏められてます。
改札階に繋がるエレベーターの様子です。
世界初の「フルスクリーンホームドア」
大阪駅地下ホームで最も注目を集めているのが、地下ホームの21番線に設置された、世界初、あらゆるドア位置に対応する『全面稼働のフルスクリーンホームドア』です。
導入されたフルスクリーンホームドアは、乗車位置が異なる車両や編成両数に合わせて、ドア全体が自在に動くというものです。また、ホームドアに65インチのデジタルサイネージが設置されており、必要な情報を的確に伝える事が出来ます。
ホームドアをアップで見た様子です。
ホームドアの上部はフルカラーLEDディスプレイとなっており、乗車位置をビジュアルで伝えています。
21番線を見通した様子です。フルカラーLEDディスプレイが延々と続いている光景は圧巻です。
撮影していると、突然 、ゴゴゴゴゴォォーー!!と貨物列車が通過して行きました。安治川口貨物ターミナルに向かうコンテナ列車の様です。
天下の大阪駅、それも最新鋭の地下ホームを長大編成の貨物列車が通過する、なんとも不思議な光景に思えました。
フルスクリーンホームドアは、全くの新機軸の設備なので、とりあえず21番線に設置した上で不具合点などを洗い出し、その上でたのホームへの展開を検討するそうです。
1番列車が入線!
駅設備を撮影しまくっていると、23番線に記念すべき1番列車が入線してきました!!始発列車は5:50発の久宝寺行き普通です。鉄道ファン達の動きがにわかに活気づいてきました。
地下ホームに電車が停車するとこんな感じです。僕はインフラオタなので、一番列車やサヨナラ運転にはほとんど興味が無く淡々とホームの撮影を続けていました(笑)
駅名標と1番列車の様子です。
大阪駅で見る「久宝寺」の行き先が新鮮過ぎる・・。
ついに開業した大阪駅地下ホーム。2面4線のゆとりのある駅施設は、将来の「なにわ筋線」や「阪急新大阪連絡線」の開業に備えたもので、今後の利用客増加にも対応できそうです。全面稼働のフルスクリーンホードアは本当に未来的で、他のホームへに設置してほしいと思いました。
『西口』『うめきた地下口』の開業も値千金で、地下ホームと合わせて、周辺で開発中のグラングリーン大阪やJPタワー大阪などの大規模再開発を結びつけて相乗効果を生み出す『ハブ』として機能する事になります。今回の開業は暫定的なもので、数年後には、周辺部と合わせて、更にに近未来都市に近づく事になります。
当ブログでは、引き続き、『西口』『うめきた地下口』に関連した開発情報をお届けして行きますので、ご期待下さい!
YouTubeで通称・うめきた新駅の北側のトンネル内を見ると、阪急・なにわ筋連絡線と接続されるであろう場所も普通の壁が続いています。
なにわ筋連絡線が接続されるであろう場所の壁は薄く造られ、その向こうには隠しトンネルが短くできているのでしょうか。