ウェスティンホテル大阪(The Westin Osaka)は、大阪市北区大淀中一丁目の新梅田シティ内に所在するマリオット・インターナショナル傘下の外資系高級ホテルです。米国の伝統あるホテルチェーン「ウェスティン」の日本第一号ホテルとして1993年6月3日にオープンしました。
ホテルは、地上28階、地下3階建て、高さ111mの超高層ホテルで、スイートルームを含め304室を展開。“東洋と西洋の文化が華開いた安土桃山時代”をコンセプトに、ヨーロピアンエレガンスにジャパネスクモダンが調和したインテリアが特徴で、全客室が41㎡以上の広さがあります。客室には、大きなバスタブと独立したシャワーブース、「雲の上の寝心地」と称されるヘブンリーベッドを全室に備え、クラブラウンジ、6つのレストラン、ラウンジバー、フィットネスクラブ&リラクゼーションサロンを要するフルサービス型のシティホテルです。
日本初のウェスティンホテルとして華々しくオープンしたウェスティン大阪ですが、開業から相当な年月が経過しており、大阪都心部に次々とオープンする新ホテルに対する競争力を維持する為に、順次改装を行ってきました。共用部は全く問題ありませんが、客室は流石に経年劣化を感じる様になっていました。それでも、同時期に開業したハイアットリージェンシー大阪に比べると、細かなリニューアルが実施され手が入っているので、メチャクチャ古いという印象は全くありません。
2015年08月:2階大宴会場「ローズルーム」と4階中宴会場「花梨」をリニューアル
2016年07月:エグゼクティブクラブフロア26~30階の客室をリニューアル
2018年06月:日本料理店「はなの」をリニューアル
2023年06月〜全客室の大規模リニューアルを開始、順次改装工事を実施中
ウェスティンホテル大阪が開業した30年前は、平均客室面積40㎡超えのホテルは珍しく「広すぎる」と言われていましたが、現在は50㎡超のホテルが散見される様になっており完全に時代を先取りしたスペックでした。この基本構造を活かすことで、現代に求められるサービスレベルを維持する事が可能となっています。
情報:2023年6月から順次客室からリニューアルを実施中!
※今回レポートする部屋ではありませんが、ウェスティンホテル大阪は、2023年6月に開業30年を迎えるにあたり、全客室のリニューアルを順次実施しています。公式Twitterで公開された完成イメージパースを見ると、これまで行われてきた改装とは大きく異なり、開業以来のデザインを変える抜本的なリニューアルになる様です。現在の所、リニューアルルームは限定的ですが機会があれば泊まってみたいです。
ウェスティン大阪には過去に数回泊まった事がありますが、マリオットボンヴォイのプラチナステータスになってから泊まっていませんでした。2016年にエグゼクティブフロアの改装が入り雰囲気が変わっていると思い、改めて宿泊してきました!
レセプション
それでは館内を見て行きましょう!こちらはレセプション付近の様子です。ウェスティンが日本初進出するにあたり、大阪を代表する高級ホテルを目指しただけに館内は豪華絢爛です。
天井が高く広々とした空間。開業後30年が経過しても全く色褪せる事がありません。
東洋と西洋の文化が華開いた安土桃山時代”をコンセプトを体現した、ヨーロピアンエレガンスと、ジャパネスクモダンが調和したインテリア。織田信長や豊臣秀吉が夢見た世界感を解釈し、現代に表現しています。いつも見ても凄い空間だと思います。
壁面に飾られた「南蛮屛風図」の陶板。手前には、謎の物体「宇宙(そら)の洞穴」が鎮座しています。こちらは暗黒に満天の星が輝く神秘の宇宙観を「輪島の漆」で制作した美術品との事です。
レセプションの奥にある「ロビーラウンジ」の様子です。新梅田シティの緑豊かな中自然の森を眺めながら、四季のスイーツや各国の紅茶が愉しめます。3層吹き抜けのフロアは開放感に溢れ、ソファとテーブルもゆったり配置されてます。
ヨーロピアンエレガンスと、ジャパネスクモダンを融合させたデザインの家具。最近のシュッとしたモダンな高級感の真逆を行くキラキラした「ゴージャスさ」が良い感じです。
それでは客室階に向かましょう!こちらは、エグゼクティブフロアのEVホールです。
こちらも「ゴージャス」!そして素材の質感が高くて本物感がひしひしと伝わってきます。高級ホテルに来たっ!という気分になってきます。
改装されているとはいえ30年前にこの空間を作り出したのか・・・!
当時の人々は、大変驚かれたのではないでしょうか?
エグゼクティブツイン(41㎡)
そして!こちらが!!ウェスティン大阪の客室です!!!
今回宿泊したのはエグゼクティブツイン(41㎡)。26階~30階 に位置するクラブフロアで2016年頃に改装されたお部屋です。
客室全体を見るとこんな感じです。全体的なデザインは「一昔前のシティホテル」といった感じですが、隅々まで良く手が入っており、築年数の割に古さは感じられません。
ベッドは もちろんHeavenly Bed(ヘブンリーベッド)。幅135cm × 長さ203cm が2台置かれていました。ヘブンリーベッドは、ウェスティンホテル&リゾート社とシモンズ社が良質な眠りを追及して共同開したベッドで、「雲の上の寝心地」と称される評価の高いベッドです。ヘブンリーベッドで眠るためにウェスティンホテルに泊まりにくる人がいるほどです。
ナイトテーブル付近の様子です。ネックレスや腕時計がおけるトレイが、必要な場所にちゃんと用意されています。
◎Good!
ナイトパネルと内線電話。新しいモノに交換されており使い勝手は良好です。ラベンダーの香りがする「ピローミスト」が嬉しいですね。◎Good!
客室からの眺めはこんな感じです。グランフロント大阪の高層ビルなど、都会的な眺めが愉しめます。今後は手前にあった梅田貨物駅跡の再開発「グラングリーン大阪」の開発に伴い、都市公園が整備される予定で、ホテルからの景観が良くなりそうです。
オットマン付きの一人がけのソファ。座り心地がよくて、ここで寛ぐ事が多かったです。◎Good!
ベッド側からリビングエリアを見た様子です。大きなデスクにオットマン付きソファを置いてもこの広さ。41㎡の面積が効いてますね。
テレビは50インチ以上あったかな・・?デカすぎてサイドボードからはみ出しています(笑)
ミニバーコーナーを見ていきます。ネスプレッソマシンやお茶類はこんな感じです。必要なアイテムは一通り揃っています。
冷蔵庫はこんな感じです。
ウェスティン大阪の特徴の1つである、大きなライティングテーブル。仕事にもインルームダイニングにも対応できる優れものです。今後の客室改装でどうなるか?が気になる所です。
◎Good!
窓側から客室を見た様子です。写真中央奥にある大きな鏡の部分はクローゼットになっています。
クローゼットを開けるとこんな感じです。
ウェットエリア
ウエットエリアを見て行きましょう!こちらはドレッサーの様子です。経年劣化を感じますが、清潔さは維持されています。
身支度に便利な「ベンチ」が置かれている所が流石です。
◎◎Excellent!
洗面台は2ボウル。30年前に出来た事を考えると、すごい高級仕様ですね。
アメニティ類はこんな感じです。
ウェスティン大阪には全室に「シャワーブース」があり非常に快適です。築年数が経過したホテルは、どこも水回りにゲンナリする事が多いのですが、シャワーブースがあるだけで水ハネを気にせずにシャンプーができるので、とても快適です。
◎◎Excellent!
バスタブの様子です。古さはありますが、大理石バリの超高級仕様です。
バスタブも大きくて快適なバスタイムが楽しめました。水回りはシェラトン都ホテル大阪等に比べると全然良いです。
バスアメニティは、昨今からのエコ対策の一環として据え置きポンプ式。シャンプー・コンディショナー・ボディソープは「WHITE TEA」の香りを採用した、ヘブンリー by ウェスティン。爽やか系の香りに癒されました。◎Good!
メチャ(゚д゚)ウマー !なクラブラウンジ
ウェスティン大阪に泊まる理由の1つが「エグゼクティブクラブラウンジ」の存在です。26階のクラブラウンジは、アクセス権があるクラブフロアの宿泊者とマリオットボンヴォイ・プラチナエリート会員以上が利用する事ができます。
これがメチャ(゚д゚)ウマー!なのです。
エグゼクティブクラブラウンジ (26階)
【営業時間】15:00~21:00・ドリンクサービス 15:00~21:00(ラストオーダー20:30)
・ティータイム 15:00~17:00
・カクテルタイム 18:00~20:00
こちらがエグゼクティブクラブラウンジの様子です。ご覧の通りラグジュアリーな空間が広がっています。
◎◎Excellent!
窓側にはカウンター席があります。風景をジックリ眺めながらくつろげるのでお気に入りのスペースです。
東側の様子です。グランフロント大阪や大阪駅付近の超高層ビルを愛でながら極上スイーツを好きなだけ楽しめる、ビルオタ的に天国の様な空間です。
ホテルメイドのメチャうまスイーツを堪能!
まずは、ティータイム(15:00~17:00)の様子です。ブッフェ台はこんな感じで種類は少ないですが、1品1品のクオリティが段違いに良いです。
アフタヌーンティーは写真の様なティースタンドが用意されます。上段がバスクチーズケーキ。下段はブッフェ台からピックアップする用で、好みのスイーツをピックアップして、オリジナルのアフタヌーンティを完成させるスタイルです!
上段のバスクチーズケーキ。メチャクチャ濃厚で・・・
(゚д゚)ウマー (゚д゚)ウマー (゚д゚)ウマーァ!!!
人生最高レベルに美味しいチーズケーキに出会いました。
◎◎◎Fabulous!
※バスクチーズケーキは1階のホテルショップ「コンディ」で販売しています。
バスクチーズケーキ(4号/直径約12cm)通常価格¥2,400(税込)
ブッフェ台のスイーツを見ていきましょう!
こちらは、柑橘のパウンドケーキ。金平糖がアクセントになっておりメチャうまです。
◎◎◎Fabulous!
オレンジロール。メチャうまです。当然ですね。思い出しただけでヨダレが出てきそうです(笑)
◎◎◎Fabulous!
苺のジュレとヨーグルトのソース。メチャうまです(笑)
◎◎Excellent!
バスクチーズケーキが無くなってからも、ブッフェ台のスイーツを思う存分に堪能しました。スコーン(写真右端)もあります。
スモークサーモンタルト(写真右)も、うまーです。
ホテルメイドのスイーツがそのままの味で出てくる、ウェスティン大阪のクラブラウンジに惚れ込みました!
イブニングカクテルは少数精鋭!
徐々に暗くなって・・。カクテルタイム(18:00~20:00)の時間が訪れました!
カクテルタイムは、最初に「アンティパストプレート(写真手前)」が提供され、ブッフェ台から好みのフードをピックアップするスタイルです。
◎◎Excellent!
ブッフェ台のフード類は種類は少ないですが、1品1品のクオリティが高いです。パン類は2種類。
ジャーマンポテト。
ショートパスタ。
そして!感動したのがハンバーグ!!
それなりのレストランでないと味わえない、ジューシーな味わいの本格的な味に感動しました。ハンバーク有名店「つばめグリル」や「東洋亭」の様な濃厚な味わいがあります。めちゃウマです。これを好きなだけ楽しめる、ここは天国なのか!?
◎◎◎Fabulous!
ハンバーグの美味しさにやられれて11個も食べました。
頭おかしい人かもしれません。でも美味しいから仕方がない!!
朝食会場はアマデウス
一夜明けて。朝食会場は、自然光がたっぷり差し込む3 階分吹き抜けの開放的なレストラン「アマデウス」での朝食ブッフェ。
新梅田シティの“中自然の森”を眺めると、ここが梅田エリアである事を忘れてしまいそうです。
最初に書きますが「アマデウス」での朝食ブッフェはメチャクチャ美味しくて感動レベルでした。
◎◎◎Fabulous!
品数も豊富で全種類を制覇するには何日もかかりそうです。
フルーツ類も抜群に美味しい。いい素材使ってます。
和食系も地味に充実しています。地味に明太子があるのが嬉しい・・。
◎◎Excellent!
パン類は種類が多すぎて説明しきれないほどです。
盛り付けるとこんな感じです。すいません、全く映えなてないですね(笑)前日のカクテルタイムでハンバーク11個を食べたので、着席した時点で満腹でした。それでもピックアップしたフードはガッツリ系・・。写真右のベーコン、ソーセージ類は文句なしに美味しいです。良いものを使っている事が瞬間でわかるレベルでした。
なんと、卵料理を作ってくれるエッグステーションで、エッグべディクトが提供されていました!こちらも何回でもおかわり出来ます。エッグべディクトが食べ放題、しかもメチャうまクオリティだとぉ・・!?
やはりウェスティン大阪は天国だった。
◎◎◎Fabulous!
カレーも美味しい。次回はカクテルタイムをセーブして、朝食に全力投球したいです。
◎◎Excellent!
まとめ
10年振りに泊まったウェスティン大阪。ウェスティンブランド日本初進出として大阪を代表するホテルを目指して誕生しただけあって、贅を尽くした造りが素晴らしいホテルでした。開業30年を迎え、円熟の域に達した接客サービスはリッツカールトン大阪に並び立つ素晴らしいレベルで、安心感がすごかったです。客室は一昔前のシティホテル感がありますが、良く手が入っており、あまり古さを感じませんでした。なにより、シャワーブースがある水回りが快適なのが良かったです。
特筆すべきは食事のレベルの高さ。この宿泊記の大半がラウンジと朝食に裂かれている事からも解っていただけると思いますが、本当に美味しい食事が提供されていました。僕が泊まったホテルの中では、W大阪、ウェスティン都ホテル京都、JWマリオット奈良に並び立つレベルだとい思います。
そして、今回の宿泊費は、26,000ポイント+現金:18,000円で泊まる事ができました。ポイントは日常生活のカード決済で貯まるので、気持ち的には18000円で泊まった気になっています(笑)
まとめると、ウェスティン大阪は、感動レベルの食事が楽しめる快適な高コスパホテル、となります。41㎡の広い客室にオットマン付きソファ、シャワーブースもあるので、すこぶる快適に過ごす事ができました。客室の古さは感じますが、それを吹き飛ばすフードプレゼンテーションの数々が全てを正当化してくれます。
記事を書いているとクラブラウンジのスイーツや朝食が食べたくて、また泊まりたくなってきました。次回は2023年改装の客室を狙って泊まってみたいと思います!
施設概要
名称:ウェスティンホテル大阪
所在地:大阪市北区大淀中1-1-20
交通:JR「大阪」駅徒歩10分程度
階数:地上28階、塔屋2階、地下3階
構造:S造、一部SRC造、RC造
高さ:111m
客室数:304室
敷地面積:41,782.75㎡ (新梅田シティ全体)
建築面積:13,732.09㎡ (新梅田シティ全体)
延床面積:56,042㎡
建築主:青木建設
設計者:青木建設
施工者:青木建設
着工:1990年06月
竣工:1993年03月
開業:1993年06月3日
30年前のウェスティンホテル大阪の方が遥かに新しいロク京都よりレセプションやエレベーターホールが素晴らしいですね。
やはり金の掛け方やチェックのあり方が大事なんでしょうな。
これからも大阪は超高級ホテルの誘致に力を入れるわけですがケチケチせんとしっかりと気合の入った良い建築良きホテルを作って欲しいものです。
梅田スカイビルのお膝元、もう開業から30年なんですね(^_^)
まだ宿泊したことがありませんが、今なお憧れのラグジュアリーホテルです♪