日本財団と大阪大学は2021年12月16日付けのニュースリリースで、「日本財団・大阪大学感染症対策プロジェクト」の一環として建築する「感染症」に関する研究棟のコンセプトデザインを発表しました!
大阪大学感染症研究棟のデザイン監修は安藤忠雄氏で、「宇宙船地球号」をイメージした楕円形の建物で、世界中の優秀な研究者がここに集まり、力を合わせて問題に取り組んで欲しい、という想いが込められました。感染症研究棟の規模は、地上9階建て、高さ45m、延べ床面積16,000㎡で、2022年9月に設計着手、2023年9月ごろに着工、2025年2月の完成を目指す計画です。
建設予定地は吹田キャンパスの人間科学部施設施設と生命機能研究科施設の隣接地。1階にエントランスやセミナー室、2階にオフィス・会議室、3階に情報発信・人材育成機能、4階に共創機能(先端機器など)、5.6階に感染症研究ラボ、7~9階に共創空間(オープンイノベーションラボ)を設けます。
新棟整備事業には設計・施工一括(DB)方式を採用。事業者の公募は2022年4月ごろ公示、同8月ごろに選定する予定。施設整備想定額は約80億円(税込み)です。
【出展元】
→世界的建築家・安藤忠雄氏による感染症研究棟を大阪大学に ―日本財団・大阪大学感染症対策プロジェクト「感染症研究棟整備事業」—
→日本財団・大阪大学 感染症対策プロジェクト 安藤忠雄氏による感染症研究棟が大阪大学に テーマは「宇宙船地球号」
日本財団・大阪大学感染症対策プロジェクト
日本財団と大阪大学は、2021年9月14日に、日本財団より大阪大学に対し、拠点整備を含めた助成を行う「日本財団・大阪大学感染症対策プロジェクト」を今後10年間、約230億円規模ですすめる計画を発表しました。
日本財団は、感染症であるハンセン病の制圧に向けて半世紀近く取り組んでおり、新型コロナウイルス感染症によるパンデミック以降、療養施設の開設、救急医療施設・医療従事者への緊急支援、高齢者施設・介護サービス従事者への無料PCR検査などを提供してきました。本プロジェクトは、これらの支援を展開する中で長期的な視点で感染症という根本的な課題解決の必要性を実感したことがきっかけとなり発足したもので、今回の「感染症研究棟整備事業」はこのプロジェクトの一環です。
感染症研究棟は、阪大が2021年4月に設置した感染症総合教育研究拠点(CiDER)の施設として計画されたもので、新型コロナウイルス感染症の拡大に対処し、次の感染症流行に備えるため、世界から知見・人材を集め教育・情報発信を行います。