関西国際空港の国際線外国人旅客数は前年同期比31%増の約321万人で過去最高を記録!開港以来初めて日本人を「逆転」

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新関西国際空港会社が20日発表した2014度上期の運営概況によると、関西国際空港の国際線を利用した外国人旅客数が前年同期比31%増の約321万人と過去最高となり、開港以来初めて日本人旅客数(約317万人)を上回った事が分かりました。格安航空会社(LCC)の就航増加や、円安、ビザの発給要件の緩和を受け、アジアを中心に観光客が大幅に増加しているそうです。2014年度上半期の航空旅客数は973万人に達しており、年間旅客数が2000万人を超える事が確実な状況になっています。


【2014年度上半期航空旅客数】
・国際線・国内線合計 … 973 万人(前年比 108%)と13 年ぶりに 900 万人超
・国際線合計 … 654 万人(前年比 110%)
・日本人旅客 … 317 万人(前年比 95%)
・外国人旅客 … 321 万人(前年比 131%)上半期として過去最高
・国内線合計 … 319 万人(前年比 106%)


【出典元】
2014 年(平成 26 年)関西国際空港・大阪国際空港 9 月および上半期運営概況 (速報値)(PDF)












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最近の関空の大復活の原動力は、関空を拠点にするピーチ・アビエーションなどLCCが相次いで就航していることが主な理由です。国際線旅客便に占めるLCCの割合は20・0%(2014年夏期)まで上昇、タイ、マレーシアなど東南アジアを中心としたビザの発給要件緩和もあり、アジア各国からの観光客が爆発的に増加しています。

今後の課題は北米路線の拡充でしょうか。サンフランシスコ、ニューヨーク線に加え、日本航空が8年半ぶりにロサンゼルス線を、エア・カナダが7年ぶりにバンクーバー線を再開しますがまだまだ少ない状況です。



LCCハブ空港として華麗なる復活を遂げつつある関西国際空港。今後の需要の伸びは確実で、これから建設が始まる第3ターミナルに加え第4ターミナルの建設も視野に入っています。航空旅客の増加に伴いトランジットの機能が高まり、さらに路線が集積する、好循環を期待したいと思いました。




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