神戸市は2021年4月1日から、三宮駅~ウォーターフロント(臨海部)の回遊性向上や、都市の魅力向上を目的に導入を計画していた連節バス「Port Loop(ポートループ)」の運行を開始しました!
以前から神戸都心部とウォーターフロント間の公共交通アクセスの改善は課題となっていましたが、整備コスト、距離、需要などから考えると地下鉄や新交通システムは過剰スペック、普通の路線バスでは容量不足が予想されたため、BRT的な連接バスを導入する事になりました。
『Port Loop(ポートループ)』乗車レポート
運行が始まった『Port Loop(ポートループ)』に早速のってきました。まず三宮のバス停がどこにあるのか?少し迷いましたが、神戸阪急北側にバス停がありました。
ドドーン!これがポートループです。車種は、いすゞ自動車製ERGADUO(エルガデュオ) で、2両の車体をつないだ全長18m・最大112人乗りの連節バスです。再開発が進む都心・ウォーターフロントエリアへのアクセス向上と、更なる賑わいの創出を目指し新たな公共交通システムとして導入されました。
ポートループは、GKデザイングループ傘下の、GK設計が総合企画と環境デザインを、GKインダストリアルデザインが車両デザイン、GK京都がVI(ビジュアル・アイデンティティ)計画やサインなどのコミュニケーションデザインを担当しました。
「PORT BLUE みなとまち神戸の風景をうつし込む ひと・まちが輝く 新たな公共交通」をコンセプトに、この連節バスが神戸のまちのシンボルとなり、訪れた人にとって「わかりやすく」、「使いやすく」、且つ、「快適な」システムとするために、トータルデザインの観点から総合的に検討し、車両や停留施設をはじめとする様々な関連施設やアイテムについて、一貫性のあるデザイン展開が行われています。
車両デザインは、「神戸らしい進取の気風」を感じる乗り物として、緊張感がありシンプルで美しいスタイリングと、みなとらしいブルーとホワイトを基調としたデザインとなっています。
連接バスである事が実感出来る車両後部の様子です。出入り口は前に2カ所、後方に1カ所の計3カ所が設けられています。
2台の連結部にある蛇腹の様子です。
続いて車内の様子を見て行きます。内装のデザインはシートに神戸らしいタータン柄をダイナミックに取り入れ、永続性と先進性が表現されています。また、ダークカラーを基調としたシックなインテリア空間により車窓から眺める景色や夜間景観にも配慮したデザインとなっています。
一人掛けシートの様子です。床のデザインが凝ってますね。
前方を後ろから見るとこんな感じです。
注目の連結部はこんな感じです。
車両後方の様子です。以前、関西空港で乗ったメルセデス・ベンツ「シターロ G」よりも広々としています。
路線バスなのに対面式のボックスシート、窓際に小ぶりなテーブルまであります!これは驚きです。
このあたりは空間的な余裕がかなりあります。シートの座り心地も中々よかったです。
最高部から前を見るとこんな感じです。バスというより富山市のポートラムなどの次世代路面電車に近い感覚です。
天井付近はこんな感じです。
ICカードリーダーの様子です。
車内案内表示機の様子です。当たり前の様に液晶モニタが設置されています。
今回乗車した『Port Loop(ポートループ)』ですが、車両の快適性は申し分なく素晴らしい乗り心地でした。また、停留所が少ないので速達性も良く、渋滞さえなければ路面電車よりも高速だと思いました。ポートループは国産連接バスを採用していますが、世界で先行しているメルセデス・ベンツ「シターロ G」と乗り比べると、特にインテリアデザインの違いが際立って面白いと思います。
つづいて利便性ですが、現在は2台体制で、日中は1時間に1本と心もとない運行本数です。これは7月から4台体制になり増発される予定なので、フリークエンシー面でも一定水準になる事を期待したいです。
気軽に便利に、実際に使える交通システムとにして認知されるには運行頻度がカギになると思います。今後の動向に注目したいと思い合ました。
三宮とウォーターフロントを結ぶ「連節バス(BRT車両)」のデザイン発表!いすゞと日野が共同開発した国産連節バスを導入か?
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どの地域に行っても、バスが苦手です。。
料金の支払い方法で戸惑い、降車するボタンも間違っていないか不安になり、目的地までナゼかドキドキします。。
観光周遊バスならOK!!!! ♪(^∇^*) なんですけど。