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【再都市化ナレッジデータベース】

大阪は「お笑いの呪い」の呪縛を解き、自由で多様性を尊重するいい意味での「何でもあり」のカルチャーを取り戻せ!



「資源の呪い」という経済用語があります。

天然資源に恵まれた国は、逆に経済発展が遅れる傾向にある事を示す用語で、輸出で儲かる資源産業が肥大化して他産業の成長の芽を摘んでしまうため、結果的に国全体でのバランスの取れた成長が困難になってしまう事象を表しています。ヨーロッパ人の入植後に『モルカルチャー化』された植民地経済がその典型です。

一方、大都市の魅力の1つに多様性があります。多くの人々が集まる大都市には幅広い分野で活躍する場があり、その多様性が人を引きつける魅力となります。また、人が集まる事でニッチな市場でもビジネスとして成立する可能性が高まり、様々なチャンスが生まれ、さらに人が集まる好循環が生まれます。『綺麗も汚いも飲みこんで許容する』、光と影を併せ持つ『多様性』こそが大都市の魅力だと思います。

 

 

画一的なイメージが都市の多様性を消す



国内の大都市は、大手メディアやそれに迎合した人々から画一的なイメージでレッテル張りされる事が多々あります。レッテル張りされるイメージが「古都」であったり「異国情緒」や「活気がある」「芸術的」などの良いイメージであればまだ良い(マシ)のですが、「騒々しい、コテコテ、ケバケバしい、下品、安物、汚い」などであれば、どうなるでしょうか。

これらの悪いイメージが肥大化する事が魅力向上に繋がるとは思えませんし、人を引きつける力を弱め、結果として多様性が失われ、都市の魅力の矮小化が進む事になります。少し前の大阪のイメージはどうだったでしょうか?

 

 

 



2005年に大和総研の高橋 正明氏が書かれたコラムお笑いの呪い大阪復活のカギとはが秀逸です。このコラムでは、「普通でないことが大阪の個性」「東京の基準(常識)から外れているほど『大阪的』」という観念は、実は大阪人の東京指向から生まれたもので大阪に『お笑いモノカルチャー』が生まれた。その結果「いわゆる大阪的」ではない理知的な大阪人の居場所を狭め、東京に流出させていった、と説明されています。まったくその通りだと思います。

今回はこちらのコラムを引用させて頂き、大阪にかけられた「お笑いの呪い」と、「インバウンド」が呪いを解く切っ掛けになった事についてお伝えいしたいと思います。

【出展元】
お笑いの呪い大阪復活のカギとは

 

 

東京一極集中による大阪経済の衰退



コラムが書かれた当時(2005年頃)の空気感は、大阪発のポジティブなニュースは少なく、セントレア開港や万博開催など、間もなく名古屋が日本第2の都市に成長し、大阪はもう先が無い『衰退都市』といった感じでした。

昔の大阪は、京都とともに日本の文化・経済の中心で「活気溢れる面白い街」のイメージが強かったのですが、2005年頃の大阪のイメージといえば、騒々しい、コテコテ、ケバケバしい、信号無視、違法駐車等々、ネガティブイメージのオンパレードで、食い倒れの街を自負してもメディアで紹介されるのは、たこ焼き、お好み焼き、イカ焼き、ねぎ焼きなどのB級料理ばかりでした。

 

 

 



江戸時代から続いた日本経済の東京・大阪二極構造は、戦後の交通・通信手段の発達により1970年代には東京一極構造に移行し、大阪を「商都」たらしめていた経済の中枢機能が東京に流出しました。住友商事、三井住友ファイナンシャルグループ、伊藤忠商事、丸紅、武田薬品工業、コスモ石油、カネボウ、サントリー、大林組、住友化学工業など、数え切れないほどの本社機能が大阪を去りました。

 

 

東京のニーズによって生まれた『お笑いモノカルチャー』



コラムでは、大阪の創業以来の看板商品『商都』が失われたので、それに変わる看板商品として、大阪では豊富だが、東京では不足していた『お笑い』が投入されたと説明しています。1980年代以降の大阪芸人の東京大量進出を見れば、大阪がお笑いという文化資源に恵まれていたことに疑う余地はなく、大阪は「商都」から「お笑いの街」へと転業しました。

しかし、資源に恵まれることには呪いが付きまといます。

大阪が豊富に持っていた「お笑い」という文化資源を東京に輸出した結果、輸出先=東京で商品価値の高い「ヘン・アホ・おふざけ」といった、奇矯」(行動・思想傾向が普通の人とは変わっていて激しい)や、自分や他人の欠点や悪いところをわざとさらけ出す「露悪的」な部分のみを極端に肥大させました。

その結果、「東京の基準(常識)から外れているほど『大阪的』」「普通でないことが大阪の個性」という倒錯的観念が大阪の内外に定着しました。『お笑い方面が語る大阪らしさ』とは、実は極端な東京志向から生み出されたモノなのです。

 

 

「笑われる街」に変貌する『お笑いの呪い』



コラムが書かれる2年ほど前に天王寺公園の一部を占拠して不法営業するカラオケ小屋を市が撤去する騒動がありました。東京のあるニュースキャスターは不法占拠しているカラオケ小屋を見て「大阪なのだから大目に見れば」という趣旨のコメントをしていたそうです。大阪では違法行為はOKで大目にみてやれという価値観の転倒で、これこそが東京が大阪に期待する姿です。

大阪は、東京の需要に応じて、せっせと「ヘンな姿」を供給するうちに、「笑われる街」「常識外れの街」へと変貌する呪いにかかってしまいました。

東京志向の結果として生まれた『お笑いモノカルチャー』は、「いわゆる大阪的」ではない理知的な大阪人の居場所を狭め、東京に流出させて行きました。その結果、大阪の都市の魅力=人を引き付ける力はどんどん失われ、代わりに東京の魅力は増して行きました。

 

 

インバウンドが気づかせてくれた『大阪の魅力』



東京のニーズに応え続けた結果、ネガティブイメージを自虐的に拡散する『お笑いモノカルチャー』が定着し、経済的な衰退が続き自信をなくしていた大阪の魅力を再発見させてくれる事象がありました。

 

政府は成長戦略の1つとしてインバウンド観光客の獲得を掲げ、戦略的なビザ要件の緩和を行ってきました。以前から訪日観光客が多かった中国、韓国、台湾に加えて、2013年、2014年頃にタイ 、マレーシア、 ベトナム、 フィリピン、インドネシア、アラブ首長国連邦、カンボジア 、ラオス 、パプアニューギニア、ミャンマー 、インド、フィリピン,ベトナムのビザ要件が緩和され、その頃からインバウンド観光客が爆発的に増加しました。

 

 



段階的な入国規制の緩和により、これまで顕著化していなかったインバウンド観光客が大挙して日本に押し寄せる様になりました。そして外国人観光客に熱烈な支持を受けたのが「大阪」でした。国内メディアの偏向報道や拡散されたステレオタイプのイメージを持たない彼らの目線はフラットで、変な先入観無しで大阪を高く評価してくれました。

 

 

 



外国人観光客の人気のスポットは道頓堀や黒門市場・心斎橋界隈のミナミ、大阪城、USJなどで、梅田スカイビルも人気でした。英『タイムズ紙(The Times)』に「世界を代表する20の建築物」として紹介され、海外の方が知名度が高いほどです。

また、大阪は世界的な美食の街と紹介されており、ミシュラン掲載店も多く過去にはニューヨークタイムズ紙でも紹介され、海外からも注目されています。

 

 

 



星野リゾートは大阪人の感覚ではあり得ない場所、新今宮駅前に巨大なリゾートホテルを開発しています。星野リゾートもフラットな目線で市場を分析し、外国人観光客目線でみると、新今宮駅前が好立地である事に気づきました。

大阪は自身が思っている以上に魅力のある大都市で、多くの人々を引きつける力を持っている事は確実です。

 

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復活のカギは「東京志向のお笑いの呪い」から脱却し多様性を取り戻す事



大阪復活のカギは、お笑いモノカルチャーの背後にある東京志向に気づき、『お笑い方面が語る大阪らしさ』に捕らわれず大阪の本来の多様性を取り戻す事です。かつての大阪は、関西の中心に位置するという好立地条件に、自由で多様性を尊重する、いい意味での「何でもあり」のカルチャーが重なったことで発展してきました。


お笑いやB級グルメも大切な文化の1つだと思いますが、それだけでは都市圏人口1200万、京阪神1800万人のメガシティは成立しません。お笑いやB級グルメを持ち上げても、実際に働く、学ぶ、アートに触れるとなると「お笑いモノカルチャー化」が住んだ大阪にはハイレベル人材が活躍する場所がなく東京に行かざる得ません。そして住む場所を選ぶ時はイメージや治安の良い場所を選えらびます。お笑い・B級グルメ以外のコンテンツが圧倒的に不足しています。

しかし、昨今のインバウンドの高まりによって爆発的に増加したの大阪の訪日観光客は教えてくれました。大阪は世界一流の魅力的な大都市である事を。そして地元民の凝り固まった固定概念はワールドワイドな目線で見れば逆に非常識である事を。大阪には「お笑いモノカルチャー」だけではない、多様性があり、世界的な大都市に生まれ変わる可能性があります。

東京志向の結果として生み出された「大阪人・関西人象」とお笑いの呪いにかかり「自ら道化師を演じる自虐な振る舞い」をアイデンティティとする。この『お笑いの呪い』を解き放ち、再び進取の気風に富んだ大阪のダイナミズムの復活を期待したいと思いました。

21 COMMENTS

三刀流

NHKの「おちょやん」に出てくる連続ラジオドラマ「お父さんはお人好し」は出演者、スタッフとも関西人だけで、全国的な人気を集めました。テレビ時代になっても「番頭はんと丁稚どん」や「てんもんや三度笠」など大阪でたくさんの人気番組がつくられ、全国放送されてました。
映画製作も京都の撮影所でたくさんの時代劇が関西の人材だけでつくられました。
1970年ごろから東京集中が一気にすすみ、関西はお笑いとタカラヅカが残る程度に落ちぶれました。
「おちょやん」などNHK大阪で制作されている朝の連ドラや、「必殺シリーズ」などの時代劇も東京の俳優(関西出身、東京在住が多いですが)抜きでは成り立たない状態です。制作場所だけ関西というのが実情です。関テレなどは東京でドラマを作っています。
ぷいぷいさんが書かれているとおり、関西の人材による関西発のコンテンツの復活を夢見ています。

通りすがり

大阪の番組でも自虐ネタは多いですね。
関西エリアでは『自分を落として笑いを取る』文化はお互い理解してますが、特に東日本では。。。安く買って自慢を下品と感じる感覚ですし。。
それを面白文化としてTVで流れる訳ですから、『大阪人、関西人はねー』となるのが自然かも。

東京は一極集中により、政府も同居ですから全てが早い。
地方は手、足、心臓、頭脳と東京に持って行かれて自力では生計立てれないから交付金頼り。
かろうじて創業地として多くの企業を輩出した大阪も、長年の地盤沈下で一地方都市化してしまいました。
また、関西、近畿地方も歴史があり過ぎて、何をするにも利権や人権問題が絡み前に進みにくい地域でもあるのも発展の妨げになっている一因と思います。

そこに切り込んだのが前橋下知事。
ホントこの時代こんな人物出てくるとは思いませんでした。
しかし、彼を持ってしても千載一遇の都構想も実現となりませんでした。

関西、近畿地方は各々が魅力があり、大阪との実力差が圧倒的でないために独自路線になり勝ちですが、経済に関してはやはり大阪が牽引役でないと一体感が出ないと思います。

日本で一番転入者が多く、人口か多い東京都が出生率が最下位なんて、未来がないでしょう。
どう見ても。
関西広域連合で枠を超えた取り組みを期待してます。

私なりに上方や近畿地方の名称には誇りに感じます。しかしグローバル時代になり、『キンキ』は英語圏の人か聞いたら(性的な変態っぽい意味)らしいので、困ったもんです。。
(−_−;)

梅田摩天楼

少し前の小室さんのコメントにもある「関西」という言葉。私もこれにはモヤモヤしていて引っ掛かるところがあります。
上手く言葉にできなくてもどかしいのですが、在阪メディアがしきりに関西と呼称するのがなんかな…と思います。

在阪メディアも変わってほしいです。吉本を中心としたお笑い(好きですよ。新喜劇も誇るべき文化)はあくまでも大阪の多様性の1つであって、それがあたかも全てのような風になっていて各在阪局であまりにも幅を利かせすぎです。
大阪はいつもいつも道頓堀、商店街ばかりを映して街頭インタビュー。梅田だと最近やっとマシになったとはいえ、汚さが目立っていた阪急とJRの横断歩道ばかり映していて辟易としてますね。

もう無理でしょうが大阪関西万博という名称は本当勘弁してほしいし、前回開催時と被っても大阪万博でなんら問題はなかったかと。

個人的にキタとかミナミもやめて欲しいと思ってます。特にミナミ。東京なら絶対こんな名称は付けないはず。心斎橋、難波、道頓堀とかちゃんと地名で表してほしい。

ぷんぷい

大阪発のメディアがほしいですね。
SNSやネットの発達で、TVなんかみんな見なくなったといってもやはり地上波の影響は大きい。
TVも、雑誌も、コンテンツは東京で作って、それを地方が消費させられてる感じ。

FM放送なんか、地方独自で制作、放送して成功しているところなんて日本中にたくさんある。

東京のくだらないコンテンツ消費させられるのはもうたくさん。

首都圏は、山梨県を含めるために使う用語ではないでしょうか。
関西は、三重県を除外するために使う用語ではないでしょうか。

明治時代から昭和の初期にかけて大阪の経済を発展させた偉人は、大阪以外から来た人が多いと思います。
エセ大阪弁を話している吉本の芸人は、大阪以外の出身者が多く、大阪弁のイメージを低下させていると思います。
大阪以外から大阪に来た人でも、大阪の発展に貢献した人は大阪人といえるでしょうか?

なお、中央集権官僚国家である限り、大阪経済の地盤沈下は続くと思います。

小室

触れたい論点は色々ありますが、取りあえず1点だけ。
このように本質論を議論する話題で、「関西」という単語を使うのは止めていただければ。
「関東」を「首都圏」と言い換え、「近畿」を「関西」と貶める。
近畿の人間が「関西」などという蔑称を使っていては、東京真理教の信者の思う壺ではないですか。

あと、「大阪的という観念は、実は大阪人の東京指向から生まれたもの」とあるが、そもそもこれもマスゴミのでっち上げで、本来大阪の人間は野茂のように世界を見ているのであり、東京指向などというものがあるとしたら、マスゴミに洗脳された一部の人間だけの話。
「東京には負けへんで!」というテンプレ大阪人は、下見て暮らせの田舎者が産み出した幻想であり、大阪人の東京指向などというのもこれと同じ。

大体、国策で意図的にマスゴミを東に集中させている事が議論の前提になっているのに、そのマスゴミを通じて全国に撒き散らされた奇矯な「お笑い」は大阪人が自ら進んで輸出したものです、というのは論理的におかしくないか。

カルル

大阪の人は優しくて穏やかな気性の人が多いようです。火事とケンカは江戸の花と言うように江戸っ子は気が短くてケンカ早いとうイメージがあります。でもそれは落語などの中の世界と思っていたのですが、1年間東京で勤務して事実であったので驚いた経験があります。朝夕の混雑した電車の中で、肩がぶつかった、足を踏んだで激しい口論になり、次の駅で両者が降りてホームでケンカの続きをやっているのを1年で3度は見ました。1年で大阪に戻ってきて、以来30年、大阪で最も混雑する御堂筋線で通勤してますが、30年間で車内でのケンカの遭遇は0回です。それともう一つ人の違いはケンカや暴力沙汰を起こすのは、大阪では見たまんま不良やチンピラ風の人物が大半ですが、東京ではネクタイしてスーツを着ているような普通の人が切れる場面も何度か見ました。胸ぐらを掴んで「てめえ、ふざけてんじゃねーぞ!」と言う感じで。それだけ気が荒い人が多いのかなと思い、怖く感じたのです。

JLB

東京人って偏見の塊で視野が狭いからね、東京が全世界だと思ってる、根が田舎気質なんだと思う
海外で活躍する日本人は何故か西日本出身者に多い、ノーベル賞受賞者なんかも西日本ばかり
大阪はもっと広い世界に目を向けていけばいい

元大阪人

大阪人は昔のまま変化を望まない、これはすごく感じる。もう住んではないけど、たまに行くと、やっぱり昔のまま変わってない。東京のようになりたくない、と思う人が大半な気はするね。内向きで保守的、一般的なイメージと違い同調圧力が強くて排他的なところ。住み心地が良いのは関西人だから。

東京に住んで分かったけど、東京の方が人の質が圧倒的に高い。
西日本、特に大阪や福岡は路上喫煙をする人間や粗暴な人間が多かった。車や自転車も無法地帯。

「足立区だって柄悪いだろ!」と言われるかもしれないが、あそこで大阪の治安が良い街と同じレベル。道路も汚く緑が無いから街が灰色。中高年のマナーやモラルも終わってる。
キツい事言ったけど客観的に見れば大阪が悪く言われるのには少なからず大阪人にも原因がある。

ほんこん

>大阪の人が東京へ行くと「面白いこと言って、笑わしてよ」となる。

東京の人が大阪に行くと「何が言いたいん?話にオチがないやん???」となるそうです。

「大阪のおばちゃん」は良い意味悪い意味どちらでも使われてる概念なのでこれを根絶するのは難しそうです。問題はその言葉に大阪を集約してしまうモノカルチャーなんですが、個性、強みがあるということは諸刃の剣ですね。

okamura

「商人の街」だったものが「目先の金儲け」に落ちぶれてる。
今の黒門市場の惨状が最たるもの。

平成初期からリーマンショックを経て2010年頃まで大阪を覆う閉塞感は相当なものでした。電機、繊維、鉄鋼等主要産業の海外移転、工場三法による衰退、下請町工場の倒産、それらに投資する金融、販売する商社等の本社流出、ITなど次世代産業に転換できず、街は失業者に溢れ、治安は全国最悪、自治体は財政破綻寸前。
そうした状況でマスコミは新聞の大阪本社が伝統的に社会部が強かったこと、経済の地盤沈下で経済部の力が落ちたことが、大阪発のニュースとして社会問題ばかり全国的にクローズアップされ、テレビのバラエティーでそれに乗っかりお笑いにし歪んだ大阪像を広めたと何かの書籍で読んだ記憶があります。

今やそんな時代は終わりました。
ジョセフ・ナイというアメリカの国際政治学者の提唱した「ソフトパワー」という有名な概念があります。国家が軍事力、経済力で他国を支配するいわゆる「ハードパワー」に対して自国の固有な文化、価値観で他国を魅了し味方に付けるのが「ソフトパワー」です。都市にも同じことが言えるでしょう。
インバウンドで海外から受けた大阪の評価はまさに大阪の「ソフトパワー」です。
インバウンドは基幹産業にならない、製造業、大企業(つまりハードパワー)をまず増やせ、取り戻せという声もありますが、インバウンドが無ければ世界に認知もされない東アジアのローカル都市で終わるのです。そして優秀な人材は集まらず、ベンチャーも興らず東京や海外にヒトモノカネが流出するだけです。
京都が古都でありながら、今なお数々の先端企業の本社が立地しているのは京都の歴史と伝統文化、多くの大学が立地という「ソフトパワー」があるからです。昔の大阪もその進取の気風という「ソフトパワー」により、優秀な人材が集まり多くの企業が育ちました。

インバウンドは大阪復権の過程にすぎません。今後はインフラ整備、再開発、IR、
医療産業都市、金融都市とハード面の充実に加えて、いかに大阪の持つソフトパワーを磨くかが重要と考えます。

じげ

『東京のマネ』『東京と一緒』なんて言葉も呪縛の一つですね。そもそも都会的な風景や都市機能は東京の専売特許でもなんでもないのに。
大阪らしさなんて無理に定義する必要もないのに、当の大阪人自身が東京と無理に差別化しようとしたり、東京の人間(大阪を出て上京した人も含む)が東京にないものを無理に大阪に求めてステレオタイプな大阪像を肥大化させたり…。

特にメディアは各都市を取り上げる際に都市をアイコン化するんですが、超高層ビルや洗練された都会的な文化・光景は東京のアイコンとして既に取られているので、ならば大阪のアイコンは道頓堀、通天閣、お笑い、名古屋はシャチホコ、味噌カツ…と言った具合になります。メディアに汚染されて当の大阪人も大阪のアイデンティティを履き違えて刷り込まれ、都会的で洗練された文化を好むインテリ層は東京に出ていくことになります。

東京メディアを動かすのは難しいので、まず在阪メディアから変わっていけばいいなと思います。

ekusina

関東の20代の方々とよく交流する機会があるのですが、彼らとの会話の中に表れる大阪へのイメージは、お笑いも含まれますが、西日本にある日本を代表する大都会の1つというイメージが大きいように思います(どれほど実態を知っているかは別として)。

自分は30代半ばで、10年程前に今の若い人と同じぐらいの年齢だったころは自分が大阪人だとわかると典型的な大阪人を演じることを期待されたり、お笑い・たこ焼きのイメージで大阪を語られることも多かったですが、ここ10年ぐらいで若い人の大阪に対するイメージは変わったように思います。

大阪で相次ぐ再開発や改革、全国規模の催しなどが好イメージに繋がっているのでしょうか。

大阪淀屋

大賛成です。
他都道府県の大阪の評価は政府の広報機関と堕したキー局マスコミよりネットが力を持ちだしたので当然変わってくるが、吉本オンリーの大阪ローカル局に洗脳された府民が一番厄介かもしれない。但しここ10年が勝負で 梅北二期、御堂筋モール化、万博、IR、国際金融都市と計画の鉄道網の実現で自慢できる街となるので、府民の意識も大きく変わると楽観視したい。

言えるのは東京一極集中はマスコミが作ったのでなく、堺屋太一氏や野口悠紀夫氏が謳えているが明治維新以来の国策である。戦前はうまくいかなかったのは徳川期に日本一の金融都市であった大阪の市民の財力と市民の文化水準の高さのもとに新たに創業した資本家連中が官僚の天敵となり取り合わなかったためである。

※早稲田演劇研究所の調査では元禄期大劇場は大阪8、東京5、ロンドン3で ロンドンは貴族がシェイクスピアを見たが、大阪では被支配層の町人の娘が近松門左衛門の芝居見学した位 文化水準が高かった。

天敵資本家を岸信介をはじめとする官僚は好機到来とばかりに戦時統制の名のもとに戦中、戦後を通じて排除し、強権的に野村証券等の証券や松竹等の芸能会社他の多くの企業を大阪から東京へ移転させた。戦後も次々と企業が東京へ移転した。最後は日米繊維交渉時に敵は大阪とばかりに繊維団体の東京移転を施すため、旭化成を東京へ移転させ、流れを確固たるものとした。

国策は本社は東京、地方は工場、工場がダメになり、地方は観光に変わった。
そういう点では大阪は地方の優等生でIRはその延長線上である。
新たな目標の金融都市としての復活やベンチャー企業、知的サービス業の排出となれば、国策の域を超えているので、ぜひ成功してほしいし、超えないと大阪の再生はない。
そのためには価値観の多様性と自由な思考が絶対必要で、人間中心の知的創造都市でないと実現しない。低俗なお笑い文化のみでは後退しかない。そういう意味でネットの発信力に期待したい。

ホーゼン

1960年代の漫画「パーマン」の登場人物、パーやんはケチで商魂逞しく、知恵の働くキャラクターであり、お笑い要素はほぼなかった。大阪がギリギリ商都であった頃のイメージをとどめていると思う。
名古屋が東京を意識せずに成長したように、大阪も下劣で粗悪なアンチ東京主義から脱却できた時が本当の大阪復活だと思う。阪神地区で幼少期を過ごして多摩地区に現住し、阪神も多摩も好きな者としては、全く敬意の伺えないネットの反東京主義者の言動に非常に複雑な思いでいる。

5710

ネットがない時代は特にひどかったですね。
面白くない芸人とアナウンサーは今でもひどいですが。
全国どこにでもあるような事や人でも悪いイメージだと大阪だけ、関西だけのように紹介される。
それを自慢げに拡散するごく一部(作り上げられた大阪府民像にならないといけないと思っている人)の声も大きかった。
今はsnsのおかげで少しはマシになってきたかな。
「大阪人(関西人)」「ノリ」「大阪のおばちゃん」なんて言葉を使う人とは付き合わないようにしています。

三刀流

まさに普段、私の思っている通りのことを文章にまとめてくださいました。
東京のメディアだけでなく、それに迎合する大阪のメディア(在阪テレビ局)の罪も大きいと思います。全国ネットに乗せてもらうには、東京メディアがイメージする内容の番組を作るしかないと、お笑いタレントがアホ丸出しで騒ぎたてるような品のないバラエティー、それが大阪の姿だと全国に流す。
大阪の人が東京へ行くと「面白いこと言って、笑わしてよ」となる。アホなやつは被虐的な一発芸をしてみせ、東京人の優越感を満足させる。
大阪発の政党の首長、議員、秘書がばかなことばかりして、さらに大阪を貶めているのがもっと残念です。

再開発好き人間

この記事に書かれていることに理解してくれる大阪府民はどれくらいいるのだろうか。
超高層ビル&再開発が好きな方ほど、誰よりも地元愛にあふれ、真剣に大阪のことを考えていると個人的に思っています。

ハタ

東京のメディアによって偏った大阪のイメージが作られてきたことが私としては残念です。
しかし、最近ではうめきた2期や御堂筋周辺の再開発など明るい話題も多いので、再び大阪が「お笑い」の面だけでなく、日本の経済をも担う令和の「大大阪時代」を作れることを期待しています。

ikenobo

台所は人、モノ、金の集まる最も大切な場所。台所を預かるというのは経済を任せられるということ。米相場も決められた日本の経済の中心地である「天下の台所」が、ガイドブックなどでいつの間にかB級グルメ、ソールフードのメッカの別称になっているのは残念です。

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