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近鉄橿原線・奈良県立医大病院前新駅(仮称) 計画地の状況 22.09



近鉄橿原線・奈良県立医大病院前新駅(仮称)は、近鉄橿原線の八木西口駅〜畝傍御陵前駅の間、国道165・166号の交差部付近に計画中の新駅です。

奈良県立医科大学のキャンパスを南西側に移転し、現キャンパス跡地を活用して病院機能を拡充する、大学キャンパスの施設、及び大学病院の施設再編計画に合わせて、病院の真横を走る近鉄橿原線に新駅を設置する事で、病院・新キャンパスへのアクセスを改善するものです。

※奈良県立医大病院前新駅(仮称)は便宜上、筆者が付けた仮称であり正式名称ではありません。

 

奈良県立医科大学 新キャンパス整備計画の最新状況 22.02【2024年度に先行整備完成予定】



 

新駅の計画地は八木西口駅から約800m

奈良県と橿原市、近鉄は2015年から協議を続けていますが、新駅を整備した場合は大和八木~八木西口~新駅間で駅間距離の短い区間が連続する事になる為、近鉄は八木西口駅の廃止を強く求め協議が難航していました。

しかし、2023年4月1日の実施を予定している近鉄の運賃改定へ向けて7月14日に行なわれた公聴会では、近鉄側から「医大新駅」について八木西口駅の廃止を前提にしないということが文書で示されました。

 

荒井正吾知事は2022年720日の定例記者会見で「(近鉄は)廃止して新駅設置か、存置なら新駅を諦めるかという強硬な態度だったが、今回、態度を変更して併設でもいいというのは、驚くべき変化だ」と語りました。近鉄は来春の運賃改定について、奈良県からの反発を受けた事から、新駅設置に関して、値上げ分を県民に還元する意味合いで、態度を変させたと思われます。

【出展元】
→奈良県>令和4年7月20日(水曜日)知事定例記者会見

 

 


奈良県最大級の医療施設である「奈良県立医科大学附属病院」は利用者が多く、周辺の道路は渋滞気味でアクセス改善に課題がありました。今回の新駅計画が実現すると、奈良県全域から医大病院へのアクセスが改善する事になります。

 

 

2022年9月の様子



現地の様子です。写真の場所に新駅が計画されています。左側は医大病院の駐車場、右側は県立医科大学のグランドです。

 

 



グランドは新キャンパスに移転するので、跡地で新しい街づくりが行われます。新駅の駅前ロータリーや駅ビルなどが整備されるかもしれません。

 

 

 



こちらは医大病院の駐車場です。病院からかなり離れているので、医大が新キャンパスに移転すると、駅前広場などに再編されるかもしれません。

 

 



一気に計画が進みそうな雲行きになった奈良県立医大病院前新駅(仮称)。線路を挟んだ東西に広い敷地があり、大学病院や新キャンパスへの利用者が見込める事から、周辺及び県内全域に与えるインパクトはかなりありそうです。

2 COMMENTS

桜井市民

今井町へのアクセスには八木西口駅存続はありがたい。
病院へのアクセスも八木西口駅からは遠すぎたので近くなるのは大歓迎だ。
高齢化が進みにつれ駅間はできるだけ短い方がよいだろう。

奈良市偏重の政策には疑問を感じる。
もっと中南和に力を入れていただきたい。

奈良市民

今でも大和八木と八木西口は極端に駅間が短いのに、さらに新駅追加ですか。
近鉄だけでなく沿線利用者にとってもメリットはなく橿原線全体の価値を下げるだけのように思えます。

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