東急ホテルズが2016年10月26日に発表したニュースリリースで、2016年1月に閉館した「御堂会館」の建替着手および「エクセルホテル東急」が関西初出店すると発表、日本で初めてとなる寺院の山門と一体となった高層ホテルが御堂筋に誕生する事になりました。計画地は、大阪市中央区久太郎町四丁目68番5、 敷地面積2,589.76㎡、定期借地権設定期間は2017年10月1日から2077年9月30日までの60年間。建築・設備設計はIAO竹田設計、構造設計は竹中工務店、施工は同じく竹中工務店が担当します。御堂会館の建替え計画は、東京五輪前の2019年冬の開業を目指しています。
【過去記事】
→(仮称)大阪エクセルホテル東急が入居する(仮称)積和不動産関西南御堂ビルの状況 17.12
→(仮称)大阪エクセルホテル東急が入居する(仮称)積和不動産関西南御堂ビルの状況 17.09
→大阪初進出となる「(仮称)大阪エクセルホテル東急」が入居する(仮称)御堂会館建替計画が2017年09月07日、ついに着工!
→大阪初進出となる「エクセルホテル東急」が入居する(仮称)御堂会館建替計画の状況 17.07
→大阪初進出となる「エクセルホテル東急」が入居する御堂会館建替工事(仮称)の状況 17.01
→「御堂会館」建替着手および「エクセルホテル東急」の関西初出店が明らかに!日本初の寺院山門と一体となった高層ホテルが御堂筋に誕生!
【スペック】
名称:(仮称)積和不動産関西南御堂ビル
計画名称:(仮称)御堂会館建替計画 新築工事
所在地:大阪市中央区久太郎町4丁目68番5
階数:地上17階
高さ:72,97m
構造:鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造
杭・基礎 :
主用途:複合施設(事務所、店舗、ホテル)
客室数:約360室
敷地面積:2,515.58m2
建築面積:1,670.39m2
延床面積:22,278.48m2 ※容積率対象面積20,684.15㎡
建築主:積和不動産関西
設計者:IAO竹田設計
施工者:竹中工務店
着工:2017年09月
竣工:2019年09月(予定)
日本初の寺院山門一体のホテル「(仮称)大阪エクセルホテル東急」は、以前から注目を集めている計画です。暫く旧建物の解体工事が行われてきましたが、2017年09月07日から本体工事に着手しました。ホテル外観は低層部中央に参道を設けており、その特徴的な外観が注目を集めそうです。全体的なデザインはグレーを基調にしたシックな色合いで、低層部と客室部が明確に分かれた外装は「南御堂」への参道の入り口をイメージした様に思えます。
現地の様子です。前回の撮影が2017年12月だったので、約2ヶ月振りの取材です。
北東側から見た様子です。(仮称)大阪エクセルホテル東急が入居する、(仮称)積和不動産関西南御堂ビルは、横幅が約75mもある相当大きなビルになります。完成後はこの風景も相当変わります。
仮囲いの透明箇所から見た、内部の様子です。
最後は、南西側から見た様子です。
>スライムさんへ
以前の御堂会館もぱっと見ではただの低層ビルにしか見えず、遠目からは寺社の存在が分かりにくかったので、今回の建物についてもあまり抵抗がないのではないでしょうか。
北御堂のようにちゃんとした山門があった方が良いのは同意見ですね。
もし北御堂の山門もビル化されるとなれば大反対の嵐になるのではないでしょうか。
山門というより、近代的なホテルに申し訳程度の通路を開けただけの外観です。御堂筋はその名の通り御堂があってこそのもので、最も大事な御堂の正面をこのような塗り壁で覆ってしまうのは残念です。
金に目のくらんだ坊主と、優良立地を地上げしたい不動産屋の利害が一致した形でしょうが、都心部にも多くの歴史ある寺社があることが関西にある大阪の古都としての一側面を象徴するものであり、他の都市とは違う、街の格を上げるものであったと思います。
寺は檀家も減りどこも金策に苦労しているようで、似たような話はほかでもあるようですが、大阪では貴重な緑が寺社にあることが多く、それを潰しての再開発は辞めてもらいたいですね。山王パークタワーのように空中権を移転するのが理想的です。