近鉄は2020年3月13日(金)をもって、50年以上にわたって運行してきた鮮魚専用の「鮮魚列車」の運行を終了し3月16日(月)から鮮魚専用のラッピング車両「伊勢志摩お魚図鑑」を導入すると発表しました。2両編成の通勤型車両のうち1両の車体全体に、伊勢志摩の海に生息する伊勢海老をはじめ、鯛やフグ、イワシ、マンボウなど43種類がリアルに描かれています。また、分かりやすいよう、それぞれの名前もカナで記載されました。
3月16日(月)以降、平日に松阪駅6時44分発、大阪上本町駅8時46分着の列車の最後部に鮮魚運搬専用の車両として連結、運行されます。
【出展元】
→伊勢志摩の魚介類がテーマのラッピング車両「伊勢志摩お魚図鑑」を導入鮮魚運搬などに活用します
「鮮魚列車」は、1963年9月以来56年運行されてきた、国内で現存する唯一の行商専用列車で、日祝日を除く毎日、伊勢市の宇治山田駅と大阪上本町駅の間を片道3時間かけ一往復し、伊勢志摩近海の新鮮な水産物を運んできました。
「鮮魚列車」は伊勢志摩魚行商組合連合会の会員である行商人だけが乗車できる貸切列車のため、一般客が乗車することはできませんでした。最盛期には、1日当たり100人以上の行商人が利用していましたが、現在は10ほどまでに減少。車両の老朽化も激しいため、2020年3月14日のダイヤ改正で運行終了が決まりました。
少し前までは100名を越える行商人の方が居られたようですが、ここのところ10名ほどしか利用されていなかったようですね。
関連会社のクラブツーリズムで、撮影会だけではなく、実際に乗って移動するツアーをされていましたが、1両だと今後は撮影会等だけになりそうですね。