出典:©Forward Stroke Ink.
NTT都市開発株式会社は2020年5月28日付けのニュースリリースで、京都・烏丸御池で開発を進めていた複合施設「新風館」をリニューアルし日本初進出の「エースホテル」や全20店舗の商業施設を含む新生「新風館」として、2020年6月11日(木)にグランドオープンすると発表しました。
新しく生まれ変わった「新風館」は、『伝統』と『革新』の融合という旧新風館のコンセプトを承継し、新たな付加価値を取り入れながら開発された複合施設です。「エースホテル京都」、ミニシアター「アップリンク京都」を含む全20店舗の商業ゾーンで構成された当施設は、京都の地に新風を吹き込み、旅行者や地域の方々の交流拠点となることで、街に一層の賑わいをもたらす事を目指しています。
【出展元】→京都「新風館」2020年6月11日(木)開業決定
→京都「新風館再開発計画」のホテルブランドが決定 世界のホテルの新潮流『エースホテル』が日本初進出
※当初は2020年4月16日(木)グランドオープンを予定していましたが、コロナウイルスの影響で延期されていました。
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<新風館 概要>所在地:京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町 586-2
交通:京都市営地下鉄「烏丸御池」駅直結
敷地面積 :6,384 ㎡
主要用途:ホテル、店舗、映画館
構造形式 :鉄骨造・一部鉄筋コンクリート造
規模:地下 2 階~地上 7 階
建物高さ:約 31m
延床面積 : 25,611 ㎡
開業:2020 年 6 月 11 日
事業主:NTT都市開発株式会社
設計・監 理:株式会社NTTファシリティーズ
建築デザイン監修:隈研吾建築都市設計事務所
施 工:株式会社大林組
公式サイト: https://shinpuhkan.jp/
<新風館の変遷>
1926年09月:旧京都中央電話局 第一期 竣工
1983年01月:京都市指定・登録文化財第一号に登録
2001年01月:旧新風館 開業
2016年03月:旧新風館 閉館
2017年10月:複合施設 新風館再開発計画 着工
2020年03月:新風館再開発計画 竣工
2020年06月11日:開業(予定)
計画の特徴
出典:©Forward Stroke Ink.
新風館は大正時代の建築の「旧京都中央電話局」をリノベーションした商業施設で、2001年に開業、京都市指定・登録文化財第1号に指定されています。今回の再開発計画は、従来の「新風館」に「新築棟」を増設し施設全体をリニューアルするものです。歴史的建築物を活かしながら、今回増築する新築棟と併せて街の価値を高め、賑わいをもたらします。隈研吾氏が建物の外装デザインを監修
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建物の外装デザインは世界的な建築家である隈研吾氏が担当しました。ルーバーや木組みを多用し、京都の街の景観との調和を図った建物は、隈研吾氏が得意とする「杉」をはじめ「硫化イブシ銅板」「墨色コンコンクリート」「クリンプ金網」といった既存の街並みに溶け込む質感のあるマテリアルを採用し、新築棟の象徴となるブロンズ色のルーバーをグラデーショナルに異なる角度で配置することで豊かな表情を創出しています。
また、施設内には、京都の「坪庭」という伝統の業から着想した「中庭」「通り庭」「光庭」「屋上庭園」の4つの庭を配置。開発エリアは平安時代から庭が存在していたといい、同所から発掘された「滝石組(たきいわぐみ)」を屋上庭園に取り入れるなど新旧の融合を体現していています。施設の構成
既存棟と新築棟の間に配した中庭を中心に、烏丸通から東洞院通を東西に繋ぐパサージュ(商業店舗が並ぶ通路)を設けられました。また地下2階で地下鉄烏丸御池駅と直結させて、地域全体の回遊性を高め、街の新たなランドマークをめざします。
ホテルは、1階姉小路通沿いにエントランスロビーを設け、2階から7階を客室及びレストランやバンケット等の付帯施設としています。また、既存棟の2階及び3階は旧京都中央電話局の空間を活かした特徴ある客室となっています。商業ゾーンは、地下1階にミニシアター、1階中庭周りやパサージュに面して飲食及び物販店舗が並んでいます。
施設内に4つの庭を配置
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また、施設内には、京都の「坪庭」という伝統の業から着想した「中庭」「通り庭」「光庭」「屋上庭園」の4つの庭を配置。開発エリアは平安時代から庭が存在していたといい、同所から発掘された「滝石組(たきいわぐみ)」を屋上庭園に取り入れるなど新旧の融合を体現していています。「エースホテル京都」がアジア・日本初進出
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エースホテルは、クリエイターが集い、カルチャーの生まれる場所を目指して1999年にアメリカ・シアトルで創業しました。現在はシアトル、ポーランド、ニューヨーク、ロサンゼルス、ピッツバーグ、シカゴなど9つのホテルを世界で展開しています。
特徴は、その地域や歴史の創造性とコラボレーションすることで、新たな滞在を提供するということです。これまで各地のホテルで、その土地の風土を活かした“そこにしかない体験”を提案してきました。
「エースホテル京都」では、「East meets West」という独自のコンセプトのもと、豊かな自然と芸術、絶え間なく進化し続ける文化、洗練された職人技と深遠な歴史のある京都を尊ぶ場となる事をめざします。
総客室数は213室で、全室30㎡以上を確保。保存棟の客室ではアーチや出窓が連なる個性的な空間を堪能できます。またエースホテルは必ず地元クリエイターとコラボレーションを行っており、京都では、97歳の染色工芸家・柚木沙弥郎によるアートワークが全室に設置されるなど、作家や職人が携わったアイテムが各所にちりばめられています。
付帯施設は、ギャラリー、ジム、コーヒーショップに加え、ルーフトップバーのほか、ユニークな特徴を持つ3つのレストランを付帯施設として備えます。その他バンケットルーム、3か所のミーティングルームはイベントやウェディングに利用可能です。
<エースホテル京都 概要>
ホテル経 営 : UD ホスピタリティマネジメント株式会社
客室数 :213 室
付帯施設 : レストラン、バー&ラウンジ、コーヒーショップ、ギャラリー他
バンケットルーム(1 室) : 366 ㎡、最大収容人数 約 300 人
ミーティングルーム(3 室) : 50 ㎡~55 ㎡、最大収容人数 約 38 人
公式サイ ト : https://www.acehotel.com/kyoto/
ミニシアター「アップリンク」が京都に進出
アップリンクは、多種多様な映画を通じ、新たな映画文化を届けるミニシアターです。1993年に映画の配給会社としてスタートした「アップリンク」が手掛ける同館は、2005年より東京・渋谷で運営しているミニシアター「アップリンク渋谷」、2018年末に吉祥寺パルコ地下2階にオープンした「アップリンク吉祥寺」次ぐ3つめの映画館となります。
「アップリンク京都」は計215席、それぞれ73席、60席、44席、38席のコンパクトな4つのスクリーンで構成され、それぞれコンセプトの異なる内装をもち、東京「アップリンク吉祥寺」で高い評価を得た「田口音響研究所」のスピーカーと、フィレンツェに本社と自社工場を置く「パワーソフト社」のパワーアンプを使った独自の音響システムが導入されました。
【公式HP】→https://kyoto.uplink.co.jp/