京阪電鉄は2020年5月12日付けのニュースリリースで、3000系の全編成(8両×6編成)の6号車に新造した「プレミアムカー」を組み込み、2021年1月から営業運転を開始すると発表しました。これにより、データイムは原則として全ての特急列車で「プレミアムカー」サービスが提供される事になります。
また、特急停車駅のホーム上(プレミアムカー乗り場付近)などに、キャッシュレス・プレミアムカー券発売機(仮称)を設置し、クレジットカード、PiTaPa など各種交通系 IC カード、 電子マネー、QR 決済などで、プレミアムカー券またはライナー券を購入する事が可能なります。これにより、特急停車駅以外からプレミアムカーに乗り換える時に、ホーム上でプレミアムカー券の購入が可能になり、プレミアムカーがさらに使いやすくなります。
【出展元】
→京阪電車>2021年 1月より「プレミアムカー」サービスを拡大します
・サービス開始時期
2021年1月(予定) ※原則として、昼間時における全ての特急列車で「プレミアムカー」サービスを提供
(1 時間あたり上下 6 本ずつ)
・座席数
40 席(2 列+1 列の座席配置)
※3000 系中間車両は 45 席(クロスシート 24 席+ロングシート 21 席)
3000 系プレミアムカーの特徴
京阪電車「プレミアムカー」サービスの象徴である『金色の扉の先がプレミアム』のブランドイメージと提供価値を有する特別車両。原則 8000系 プレミアムカーの機能とデザインコンセプトを踏襲しました。
・出入口扉を 3000 系一般車両と共通の両開き構造とし、全座席の側窓形状を統一
・座席配置の最適化により前後間隔を拡大(8000 系:1,020mm → 3000 系:1,040mm)
・座席はさらなる座り心地の向上を目指し、クッションを調節
・両端部の壁およびエントランス部のガラス仕切り壁の構造を見直し大型テーブルを設置
・8000系と同様に車内の空気を浄化する「ナノイーX」 発生装置を搭載
京阪3000系は、中之島線開業のシンボルかつ次世代のイメージリーダーとして 2008 年に新造された車両です。10000系車両をベースに改良を加えたアルミ合金製3扉の車両で、座席配置を 2 列+1 列の自動転換クロスシートを含むセミクロスシートとすることで、ラッシュ時などさまざまな列 運用への対応を可能としている。2009年にローレル賞とグッドデザイン賞を受賞しました。
今回の3000系へのプレミアムカー組み込みにより、乗車機会が増加する事に加え、ホーム上にキャッシュレス券売機の導入で、乗り継ぎ客がプレミアムカーを利用しやすい環境が整いました。京阪のプレミアムカーに対する取り組みが本気である事が解りました。