京阪電気鉄道は、2020年12月17日付けのニュースリリースで、座席指定特別車両「プレ ミアムカー」、全車両座席指定「ライナー」列車の乗車に必要なプレミアムカー券・ライナー 券が購入できる「プレミアムカー券・ライナー券キャッシュレス券売機」を特急停車駅に新設し、 2021 年 1 月 31 日(日)から運用を開始すると発表しました!
これにより、ホーム上でプレミアムカー券・ライナー券が購入可能になり、これまで以上にプレミアムカー・ライナーが利用しやすくなります。PiTaPa、ICOCA などの交通系 IC カード、クレジットカード、電子マネー、QR 決済など 多種多様な決済手段が利用可能になります。また、購入画面の表記や音声案内は多言語に対応し、訪日外国人の利用にも対応しています。
キャッシュレス券売機のの仕様
・画 面:17 インチタッチパネル(縦 32cm×横 39cm)
・寸 法:縦 44cm×横 50cm×高さ 158.5cm
・対応言語:4 言語(日本語、英語、中国語<簡体字・繁体字>、韓国語)
・PiTaPa、交通系IC、電子マネー、QRコード、クレジットカード対応
【出展元】
→「プレミアムカー券・ライナー券キャッシュレス券売機」を新設します(1/31~)
※ さんから情報を頂きました、ありがとうございました!
京阪は2021年1月 31日から実施するダイヤ変更に伴い、昼間時間帯の原則すべての特急で「プレミアムカー」 が利用可能となります。京阪プレミアムカーは、これまで「ホーム上で気軽にプレミアムカー券が買えない」事が問題点として上げられていました。一方、座席指定有料特急を頻発運転している近鉄では、既にクレジットカードや交通系IC対応の特急券自動販売機を大量に導入しています。僕は2018年に「京阪も近鉄の様な特急券自動販売機をホーム上に設置してほしい」とブログに買いましたが、ついに実現する事になりました。近鉄と異なり、現金利用は不可でキャッシュレス券売機とした所がイマドキですね。
キャッシュレス券売機の設置駅
利用可能な決済手段、現金利用は不可
キャッシュレス券売機の決済手段は、PiTaPa、交通系IC、電子マネー、QRコード、クレジットカードに対応しています。現金利用は不可です。この手のキャッシュレス券売機は、交通系ICや電子マネーを利用する貯めに「決済サービス会社」のゲートウェイを介してクレジット、電子マネー、ハウスプリペイド、QRコード等の決済ネットワーク会社に接続されています。
利用するには、それぞれの決済手段毎、たとえば、交通系IC、QUICPay、ID、WAON、Edyなど、マネー毎にセキュリティ検定を受ける必要があり煩雑な手続きと莫大な費用がかかります。
その中でも曲者なのがPiTaPaです。PiTaPaは、近畿2府4県を中心に約338万の会員を持っており、関西の大手私鉄では当たり前の様に見えますが実は決済サービス会社でPiTaPaを提供している所は少数派です。決済サービス会社はほとんどが東京にあり、PiTaPaはマイナーな存在で開発コストに見合わないと判断されているからです。関西系企業では、グローリーの「GCANセンター」がありますがPiTaPaには非対応です。
京阪のキャッシュレス券売機はPiTaPaに加え、非常に多くの電子マネーに対応しているので、莫大な検定費用が掛かっている事、新ハードウエアは検定合格までに1年ぐらいの時間が掛かったと思います。このあたりからも京阪がプレミアムカーにかける意気込みを感じる事が出来ました。
・PiTaPa
・交通系 IC カード
(ICOCA、Kitaca、PASMO、Suica、manaca、TOICA、はやかけん、nimoca、 SUGOCA)注
・クレジットカード
(Visa、Mastercard、JCB、AMEX、Diners Club)
・電子マネー
(WAON、nanaco、楽天 Edy)
・QR コード
(PayPay、LINE Pay、d 払い、Alipay、WeChat Pay)
※現金利用不可。現金購入は「プレミアムカー券/ライナ ー券うりば」で行う