大和ハウス工業は、富山市において県内最大の1フロア貸室面積なる複合テナントビル「Dタワー富山」を2024年3月12日に竣工しました。
「Dタワー富山」は、JR「富山駅」から徒歩3分の好立地に建設された、商業施設(1階)とオフィス(2階~7階)で構成する複合テナントビルです。富山市が2019年7月に募集した「中規模ホール整備官民連携事業」の余剰地に建設された施設で、民間企業が富山市体育館跡地で中規模ホールをPFI事業にて整備し、大和ハウス工業が余剰地を購入、民間付帯事業として開発を行いました。
【出典元】
→商業施設とオフィスによる複合テナントビル「Dタワー富山」竣工
『(仮称)Dタワー富山』大和ハウス工業が富山市に県内最大の基準階面積オフィス・商業複合ビルを建設!【2024年3月竣工】
「Dタワー富山」はサッカーコート約1.5面分となる10,944.12㎡の貸室総面積を確保。2~7階のオフィススペースは、最小約90㎡から最大約1,800㎡までの区画を用意し、約50社が入居可能。
各階に入居テナント向けに5名が利用できるリフレッシュスペースを設置し、2階には会議室やラウンジ、タッチダウンスペースなどで構成する共用スペースを配置。これにより、入居者同士の交流が生まれ、企業間の交流による新たな出会いや気づきを生むスペースとして、イノベーションが促進されることを目指しています。
「Dタワー富山」の商業施設には、ぐるなびが企画・運営するフードホール「GURUNAVI FOODHALL WYE(ぐるなびフードホールワイ)」が北陸に初進出。地域の食の発信新たなおいしいに出会える場所、をコンセプトとして、地域の人気店など6店舗が出店予定。さらに、モバイルオーダーサービスなどの導入により、利用者の利便性も高める計画です。
さらに、入居テナントの雇用確保や優秀な人材獲得を支援するために、「CASBEE-ウェルネスオフィス評価認証」でAランクを取得。この評価は、従業員の健康性や快適性の維持・増進に関する取り組みを評価するもので、安全性や充実した共用スペース、執務環境の整備が評価されています。
説明はこの位にして、「Dタワー富山」をじっくり見ていきます。施設名称に「タワー」とありますが、高層ビルではありません。
南東側、富山駅側のエントランス付近の様子です。
今回の再開発に合わせて新設された「オーバードホール・中ホール」の様子です。
「オーバードホール・中ホール」と「Dタワー富山」を絡めて見た様子です。富山駅から最短距離で歩いてくると、この場所にたどり着きます。
「オーバードホール・中ホール」と「Dタワー富山」の間にある「キャニオンストリート」の様子です。想像よりも遥かに大規模な開発だったので驚きました。
Dタワー富山の基壇部の様子です。オフィスフロアが通路側にオーバーハングしています。
富山市では、築30年以上で設備の老朽化が進むテナントビルが7割占めており、快適性の高いオフィスが不足してる状況で、2001年から2020年まで新しいテナントビルの供給がなく、特に新築のテナントビルが不足していました。久々に開発された大規模賃貸オフィスビル「Dタワー富山」は、富山市の市場に大きなインパクトを与える事になりそうです。
計画概要
名称:Dタワー富山所在地:富山県富山市牛島町9番5号
交通:JR「富山駅」徒歩3分
構造:鉄骨造
階数:地上7階建て
高さ:46.5m 最高高さ
主用途:飲食店舗・物販店舗(1階)・オフィス(2~7階)・駐車場(150台)
事業主:大和ハウス工業
設計:久米設計・押田建築設計事務所設計・工事監理共同企業体
施工:北野建設
管理:大和ハウスプロパティマネジメント
敷地面積:4,000.00㎡
建築面積:2,793.43㎡
延床面積:16,935.88㎡(駐車場棟を除く)
貸室総面積:10,944.12㎡
着工:2022年06月08日
竣工:2024年03月12日
開業:2024年07月(予定)
総事業費:約80億円
こうやってロング氏が紹介される富山を見ていると「大阪と富山は似ている」と感じます。
豊かな文化に豊穣な歴史、スポーツが盛んで、活発なビジネスに鉄道の利用。
規模は違えども似た者同士が、かつては一本の線路に繋がっていたのが、北陸新幹線の部分開業により(トータルの所要時間は短くなったが)乗り換え(それも心理的に所要時間的にも負担大な方法で)が必要となったのがなんとももどかしい。
早く大阪と敦賀の未開業部分を結ばないといけませんがなんとも心許無い状況で何時になることやら、とため息しか出ません。