
養老鉄道養老線の沿線7市町で構成する養老鉄道活性化協議会は2018年8月21日付のニュースリリースで、老朽化した同線の車両を更新すると発表しました。対象は、1966~70年に製造され導入後約50年経過した15両で、東急電鉄池上線で運行されている東急7700系を購入するとの事です。
導入する東急7700系は、1963~66年製ですが、車体以外の台車や電機品・内装などを1987~91年にすべて取り換えた更新済みの車両で、今後30年程度、利用するとしています。50年モノの車両を別の会社の50年モノで取り替えるという珍しいケースだと思います。年季のはいったステンレス車体にシングルアーム・パンタグラフが目を引きます。
【出典元】
→養老線の車両更新について
※アリー my dearさんから情報を頂きました、ありがとうございました!

1:事業期間:平成30年度~31年度
2:事業費:6.1億円(平成30年度 3.3億円、平成31年度 2.8億円)
※国・岐阜県・三重県・沿線市町の補助金及び養老線支援基金等を活用。
※平成29年11月現在の事業費であり、詳細は現在、調整中。
3:廃車車両
・経過年 数 導入から47年~51年経過(昭和41年~45年製)
・ 編成・両数 15両(2両編成×3本、3両編成×3本)
4:導入車両(購入する東急の中古車両)
・購 入 先 東急テクノシステム株式会社(東急グループ)
・ 購入車種 東急7700系(昭和38年~41年製。ただし、昭和62年~平成3年に車体以外の台車、電機品、内装などを総取替済みであり、今後30年程度利用する)
5:導入効果等
・ ステンレス製のため、腐食がなく塗装費等の維持管理費の削減ができる。
・ 空気ばね台車のため金属ばね台車より乗り心地が向上する。
・ VVVFインバータ制御のためメンテナンス労力の削減及び動力費の削減ができる。
・ 回生ブレーキ採用のため動力費の削減ができる。
・ クロスシート及び車椅子スペースを設置するため、サービス向上となる。
・ 新たに運賃表示板を設置するため、利便性向上となる。

外観デザイン
・4種類(赤帯、赤歌舞伎、緑帯、緑歌舞伎)
・ 内 装 ひょうたん柄をあしらったシートを製作(一般席:緑、優先席:青)
車内設備
・ 各設備を養老線の仕様に合わせるための変更
・先頭車両(両側)に運賃箱、運賃表示板(デジタル表示)を設置
・全編成に車椅子スペースを設置(各編成1両)
・ 一部の3両編成の車両では、中間車に8席のクロスシートを設置

