シンガポール・スポーツ・ハブ(Singapore Sports Hub)は、カラン地区のマリーナ・ベイに続くカラン川河口に接する敷地に建設された、アジア最大の本格的なスポーツ複合施設です。35ヘクタール(サッカー場およそ50面分)の敷地には、銀色に輝く開閉式ドームの新国立競技場(National Stadium)を中心に、アクアティックセンター(プール)や室内競技場、図書館、ショッピングセンターなど多数の施設が、所狭しと立ち並んでいます。
シンガポール・スポーツ・ハブ(Singapore Sports Hub)は2007年に閉鎖された旧国立競技場」の再開発で総事業費13億3,000万Sドル(約1,090億円)を投じ開業まで約13年を要した長期事業です。水上スポーツ施設などの建設は現在も続いており、全施設が完成し正式オープンするのは来年の予定となっています。
【出典元】
→ARUP ASSOCIATES>SINGAPORE SPORTS HUB
→Wonderful Engineering>Singapore is Now Home To The World’s Largest Dome Structure
◆ナショナルスタジアム
観客席55,000席、クラブ席8,000席、特別観戦室62室もある完全開閉式のドーム。サッカー、
ラグビー、クリケットの大型試合に対応
◆インドアスタジアム
12,000人収容可能。ライブコンサート、授賞式イベント、スポーツの試合などが開催される
◆スポーツアリーナ
最大のホールの観客席は3,000席。バドミントン、フェンシング、武術(シラット、ウーシュー)、
卓球などのスポーツが中心となる
◆アクアティックスセンター
6,000席。水泳、シンクロナイズドスイミング、飛び込み、ウォーターポロなどの水中競技施設。一般の利用可。
競技練習用のプールのほか、サーフィン用のプールもあり
◆ウォータースポーツセンター
500mコース、1kmコースあり。カヌー、カヤック、ローイング、ドラゴンボートレースなどウォーターアクティビティが
繰り広げられる
シンガポール・スポーツ・ハブ(Singapore Sports Hub)の中心となるのが世界最大直径の屋根付き無柱ドーム、新国立競技場です。屋根全閉時の高さ82.5m、直径310m、最大約5万5,000人を収容する巨大なスタジアムです。吊り下げ構造の屋根は、中央から左右に分かれてスライドし、約20分間で開閉可能。屋根には約19mmの薄い鉄板が使われ、重量を減らすため可動部の鉄板はさらに約6㎜にまで加工。開いた屋根を通して、競技場内部からは、マリーナ・ベイ・サンズやシンガポール・フライヤー、立ち並ぶ高層ビルなど、シンガポールの都心部を望む事が出来ます。
さらに、このスタジアムは、競技に合わせて観客席が3つのモードに変化します。競技場の近くから天井へ、すり鉢状に設けられた観客席は、必要な広さが異なるサッカー、ラグビー、陸上競技、クリケットの各競技に対応し、最前列の位置を前後に動かせる画期的な仕組みが取り入れられました。観客席の一部を地下に収容し、前方の席を滑らせて後方に下げるというもので、この設置の変更は48時間で完了します。競技スペースが最も狭いサッカー・ラグビーモードから、最も広い陸上競技モードに変更すると、最前列の座席が約12m後退することになります。
競技によってモードが変化する巨大スタジアムと言えば、野球とサッカーの両競技に対応した札幌ドームも負けていませんね。
競技によってモードが変化する巨大スタジアムと言えば、野球とサッカーの両競技に対応した札幌ドームも負けていませんね。
シンガポール・スポーツ・ハブの全景です。東京にある武道館に似た型をした施設も見えますね・・・。
シンガポールは、Singapore Sports Hubは、さまざまなスポーツに対応した世界第1級の施設を1か所に集積させる事で経済効果を狙っており、空港だけでなくスポーツ施設も「ハブ化」を行っているようでした。ここまで徹底した都市経営が行えるのは、シンガポールが都市国家だからなのかもしれませんね。
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都市国家というものは惨めなものだ。
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大分トリニータのホームスタジアムみたいですね