阪急京都線-洛西口駅付近連続立体交差化事業は、阪急京都線の桂駅南側~東向日駅北側までの区間、1.92kmで行われている高架化事業です。途中3箇所の踏切が除却され、京都市南西部地域の交通渋滞の解消と都市交通の円滑化や地域の活性化が図られます。2007年の事業着手以来、長らく工事が行われてきた、阪急京都線ー洛西口駅の高架化事業ですが、2016年3月5日の初発から大阪方面も高架に切替えられ、同駅付近の上下線の高架化が完了しました。総事業費は約223億円。
洛西口駅は、2階に相対式2面2線のホームを持つシンプルな高架駅で、上りホーム・下りホームそれぞれにエレベーター1基、エスカレーター2基が設置されました。1階が改札口・コンコースとなっています。今回のレポートでは、まずホーム上の施設と軌道を中心にご紹介して行きたいと思います。
先に高架化された、京都方面ホームから見た、新ホームの様子です。
軌道は弾性枕木直結軌道が採用されました。弾性枕木直結軌道は最近の高架化工事で多く採用される軌道で、コンクリート道床上に弾性材(ゴム)を介して枕木を固定する方式です。弾性材を用いるため軌道の狂いが起こりにくく、保守管理の手間が低減されるメンテナンスフリー化が図れる省力化軌道です。
弾性枕木直結軌道では騒音低下のため消音バラストが散布される事が多く、この洛西口駅でも京都方面の軌道には消音バラストが散布されています。しかし、不思議な事に大阪方面の軌道には消音バラストがありませんでした。これから散布されるのかな?!
新ホーム上の様子を見てゆきます。床面はアスファルト舗装となっています。
駅名票です。竹を模したデザインが京都らしさを演出しています。
発車標は高解像度、3段表示のLED機で、種別表示はフルカラー対応です。
エアコン完備の待合室の出入口は自動ドアでした。
エレベータ付近の様子です。
驚いたことに、ホーム上のベンチの向きがJR西日本の様に枕木方向に配置されていました。他社である阪急でも採用されるとはちょっとビックリです。転落事故防止策として、一定の効果があるのでしょう。
階段付近の様子です。
振り返ってホーム全体を見通した様子です。
階段から改札階側を見下ろした様子です。